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思いを仕事にこめて
理学部物質生物科学科卒業堤恵梨香さん
学園ニュース VOL.263

暑い夏の日、物質生物科学科を卒業された堤恵梨香さんを訪ねました。向かった先は神楽坂にあるお勤め先のゼブラ株式会社。受付にいる会社のシンボル、シマウマのぬいぐるみがとてもチャーミングです。近年多くの人が重視し始めている「働き方」に関わる仕事をされている堤さん。そのあたたかな心遣いに触れてきました。
文具が好き!
学生時代の一番の思い出は、3年生の授業で行った遺伝学実験です。実験の手順から実験に必要なものの下準備まで、全て自分たちでやりました。きつくて辛いこともあったけれど、実験の成功が目的ではなく、失敗したらなぜ失敗したのかを皆で考えるなど、大きく成長することができました。
今の会社を選んだきっかけは、就職活動中に「自分の好きなことはなんだろう」と振り返ったことです。書くことや文具が好きだと思い当たり、それでは好きな文房具業界を覗いてみようと就活をしたところ、ご縁がありゼブラに入社しました。就活を通して自分の好きなものに目を向けることができて良かったと思います。

思いが形になるうれしさ
入社当初は研究部でインクの開発をしていました。やりがいはありましたが、やがて社会に出たからには世の中に何か寄与できる仕事がしたいと思うようになり、5年前に人事部門に異動しました。
今は社員の能力を生かす・伸ばすための制度を整え運用する仕事をしています。例えば、再雇用制度や社員の能力開発に関する制度の設計や運用に携わっています。社員から制度への反響があるとうれしいですし、社員のために思いを込めて行った仕事が形になることにやりがいと喜びを感じています。
これからも働く人々を能力を生かし生活を守ることで、社員も会社も共に成長しながら長く働ける環境を整えていきたいです。
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カラフルな文具とシマウマが迎えてくれる、親しみやすい本社エントランス -
研究部でインクの開発を行っていた堤さん。現在のお気に入りは、このあたたかみのある色合いの「サラサクリップビンテージカラー」だとか
今の時間は宝もの
大学時代を振り返るとあっという間でした。学生の皆さんはたくさんの時間と自由を持っています。失敗を恐れず、喜怒哀楽いろいろ経験し、やりたいことに突き進んでいってほしいと思います。
プロフィール
堤 恵梨香(つつみ えりか)さん
2006(平成18)年3月理学部物質生物科学科卒業、2008(平成20)年3月、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修士課程修了。同年4月、ゼブラ株式会社入社。研究・開発職を経て2013(平成25)年4月から現職。
インタビューを終えて

●取材・文・学生記者
文学部史学科2年 勝山友紀子