家政経済学科

家政経済学科

経済・社会を「生活」の視点から分析
幸せな未来のために行動を起こせる人へ

人々の暮らしの問題を経済学を中心に、家政学や政治学、経営学等と複合させて分析し、
持続可能な経済と社会の在り方を探る研究・教育に力を入れています。

※2027年4月より「経済学部経済学科(仮称)」開設を構想中。詳細はこちらをご覧ください。

学科の特色         

学びのコンセプト:「生活」の視点×経済学

経済学を本格的に学ぶ学科です。同時に、消費者、労働者、家族の一員、地域の住民など、さまざまな立場で生活する人間の立場に立った視点も大切にしています。身近な問題からグローバルな問題まで、自由でのびやかな学びの雰囲気の中で議論し、ものごとを複眼的にとらえる力を身につけます。

2年次から二つのコースに分かれます

「経済・経営コース」では、経済学・経営学の専門をさらに深めることを中心に経済問題・社会問題を考え、「公共・生活コース」では、経済学をベースとしつつ家政学・政治学・法学等の幅広い視点から社会問題・生活問題を考えます。2022年度から、少人数のアクティブラーニングで学ぶ「マーケティング論Ⅱ」と「行動経済学」の2科目が新設され、両コースの学生が受講できます。

独自性が生きる資格取得もサポート

近年、企業や自治体から注目を集める「消費生活アドバイザー」資格試験の対策講座を学内で開講。中高の家庭科または社会科・公民科教員を目指すこともできます。

家政経済学科の4年間

1年次

経済学の基礎を学び学習と研究の土台をつくる

社会科学分野を広く学び2年次のコース選択につなげます。特に経済学の基礎をしっかり身につけて、学びの土台づくりに努めます。

2年次

コースを選択し専門科目の基礎を習得

興味関心に応じて経済・経営コースと公共・生活コースに分かれ、それぞれのコースの選択科目をより専門的・発展的に学習します。

3年次

少人数制のゼミで考えを深め視野を広げる

少人数制のゼミが始まります。意見交換をする中で、他者の意見を取り入れて視野を多面的に広げ、ものごとを体系的に考える訓練をします。

4年次

総合力を発揮して卒業論文を仕上げる

課題の解決方法を探る力、データの分析力、自らの意見を発信するプレゼンテーション力や文章力を発揮して、卒業論文を仕上げます。

卒業論文のテーマ

授業紹介

【2年次】公共・生活ガヴァナンス論 
[政治学、思想史]小野寺 研太 准教授
現代の経済・政治を批判することで、新たな視点が生まれる。

 「公共・生活ガヴァナンス論」の授業は、1年次に履修する「政治学概論」をベースに、現代の経済と政治、行政の密接なつながりをより明確にすることを目的としています。「新自由主義とは、どういうものか」を授業全体のテーマとして、新自由主義が誕生してきた歴史的な経緯や理論的な特徴、問題点などを紹介します。また、新自由主義的な考え方や制度が、家事負担や教育など私たちの生活のさまざまな部分にまで浸透している説明を通して、日常の何気ないことも批判的にとらえ返す視点の重要性を話しています。
 私が意識しているのは、一方的な受講にならないようアウトプットの機会を多く設けることです。アカデミック・ライティングの基礎を説明した上で、個別の執筆相談を交えながら、複数回の授業ごとに小論文を書いてもらいます。そして、単に書いて終わりではなく、すべての小論文にコメントや改善点を書いて返却します。社会科学的な視点のインプットとアウトプットを通して、自分なりの表現力を磨きながら、社会問題の奥深さをとらえていきます。

卒業後の進路

学生一人ひとりに応じた支援できめ細やかなサポートを実現

日本女子大学が目指しているのは、社会に貢献できる自立した女性を育てることです。
卒業した学生が生涯にわたって個々の力を発揮するために、また、目指している職業に就き、自己実現を果たせるように、就職支援に力を入れています。