日本文学科

日本文学科

日本語・日本文化への造詣が深い、
真の国際人を育てる

日本語および日本文学を探究し、その本質を把握することを目的とした学科です。
日本の古典を原典で読み解く力を養い、日本語と日本文学の特色と歴史を学ぶことを通じてその魅力を発見します。
人間の思考の根幹を形成する「言葉」を技術として磨き、国際社会で日本文化の伝統を伝える担い手となる人材、
高度な専門的研究の基礎を身につけ、学問発展に寄与できる人材を養成しています。

※2026年4月より「日本語日本文学科」へ名称変更

日本文学科では、日本文学の探求に加えて日本語学・日本語教育分野において「言葉」を技術として磨き、情報を的確に分析し、多様な意見を理解できる「心」を持つ人材の育成に努め、デジタル時代に求められる情報処理能力を持つ人材や、国際化に対応できる人材を輩出してきました。その実態が学科名から分かりやすいように「日本語日本文学科」へ名称変更を行い、その学びをさらに深化させていきます。

学びの特色

日本語・日本文学へ多方面からアプローチ

日本語・日本文学に対する広い視野と創造的な研究姿勢を養うための体系的なカリキュラムを構成。また、さらに視野を広げるため、中国文学・中国思想(漢文学)、図書館情報学、日本語教育学など関連領域の科目も提供しています。

自発的に調査・考察し発信する力を育む

1年次より少人数の演習を取り入れ、調査力、考察力、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を鍛えます。「文章表現法」などの授業を通して文章リテラシーも習得します。

言葉の担い手として社会の各方面で活躍

いつの時代も人間の思考の根幹を形成するものは「言葉」です。4年間で「技術としての言葉」を身につけた本学科の卒業生は、社会の各方面で幅広く活躍しています。専門性を活かし、中高の国語科教員や図書館司書などを目指す人、さらに研究を深めるため大学院に進学する人もいます。

日本文学科の4年間

1年次

日本語学・日本文学の基礎を習得

日本文学の基礎(古典・近現代)、日本語学概論、日本語日本文学リテラシー演習、変体仮名演習などの基礎的科目を中心に、基礎知識と方法論を習得します。資格科目も履修が始まります。

2年次

専門科目がスタート 関連諸学も学ぶ

専門的な講義や演習などが始まります。日本語・日本文学のほか、中国文学や日本語教育学、情報検索に関する科目も開講します。

3年次

より高度な授業を通して自らの専門性を深める

2年次に引き続き、専門的な科目を履修し、探求したいテーマを見つけます。卒業論文のための演習も始まります。

4年次

設定したテーマを追究し卒業論文にまとめる

日本語・日本文化への理解や、培った教養と文章表現力を用い、自ら設定したテーマを追究して卒業論文を作成します。

卒業論文のテーマ

授業紹介

【2年次以上】中古文学演習Ⅰ [日本文学]林 悠子 准教授
『源氏物語』について調べ、考える。
自分の考えを分かりやすく発表する力をつける。

 日本文学科の授業では、文献やデータベースを用いて調査を行う体験を重視しています。実際に文献を読み、データベース検索を行ってみることで、広く深く調査をする力が身についていきます。
 2年次から履修可能な「中古文学演習I」では、『源氏物語』を読んでいます。レポーターは担当範囲を辞書や注釈書を駆使して、隅々まで読み解きます。特に興味を持ったテーマや疑問点については、文献やデータベースなどを用いて徹底的に〈深掘り〉します。
 発表後のディスカッションの時間も大切にしています。「藤壺と紫の上、光源氏はどちらをより愛していた?」「藤壺の気持ちはほとんど書かれないけれど、光源氏のことが本当に好きだった?」など、作品の本質に迫る議論が行われることもあります。
 発表や討論を重ねるにつれ、学生たちが他の学生の良いところを取り入れ、切磋琢磨しながらレベルアップしていくのを感じます。学生たちには自分の力を信じて、失敗を恐れすぎずにとにかく課題に取り組んでみて欲しいと思っていますし、そのことが可能な環境を提供するよう心がけています。

卒業後の進路

学生一人ひとりに応じた支援できめ細やかなサポートを実現

日本女子大学が目指しているのは、社会に貢献できる自立した女性を育てることです。
卒業した学生が生涯にわたって個々の力を発揮するために、また、目指している職業に就き、自己実現を果たせるように、就職支援に力を入れています。