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ラーニング・サポーターの学修相談活用法~図書館2階「JWUラーニング・コモンズさくら」より~

<はじめに>
JWUラーニング・コモンズさくらでは、学科・専攻推薦を受けた本学学生(大学院生・学部上級生)のラーニング・サポーターに学修相談ができます。学修相談席は、図書館入館ゲートを入って直進すると低書架の先に広がる当コモンズの可動エリアを左寄りに通り抜けた場所にあります。履修のこと、勉強の進め方、レポートの書き方等、学修に関するさまざまな相談をしてみましょう。
ラーニング・サポーターは学修支援を目的としたミニ講座も随時開催します。2020年度はオンラインでの学修相談やミニ講座も実施しました。ラーニング・サポーターの専門分野など時間割やミニ講座開催日時等は当コモンズの掲示、図書館ホームページ、図書館Twitterで確認できます。
図書館ホームページ 図書館Twitter
相談者自身が答えを探す場 村井あかりさん
学修相談と聞くと、「問題の答えを教えてもらう場」といったイメージを持たれるかもしれません。もちろん、そういった場であることは間違いありません。ですが、4年近くラーニング・サポーターとして活動する中で、学修相談は、家庭教師的な役割だけではなくもっと奥行きのあるサポートができる場所ではないかと感じるようになりました。
「奥行き」と思われる特色はいくつかありますが、何より、サポーターとのやり取りによって相談者自身が自ら学びを得ることを大切にしている点があります。コロナ禍において友人や先輩と接する機会が減り、これまで大学の教室で感じていた「雰囲気」を知ることができなくなった学生がいるのではないかと思います。周りの学生が今何を考え、何を勉強し、どのように生活しているのか。学修は一人でもできますが、これまで、無意識のうちに耳にする周囲の情報によって、「今はこれをやっていていい時だ」、「そろそろ勉強を始めないと」と自分の立ち位置を確認していたことがあるかもしれません。人と接することが減ると、そうした「雰囲気」の中に身を置くことができず、不安になることもあるかと思います。学修相談は、大学生活の「雰囲気」を感じられ、方向性や進路に対する漠然とした不安についての相談ができる、「サポーターとの会話を通して答えを探す場」です。先輩のサポーターとして一緒に考え向き合うことで、相談者ご自身が答えを見つけられるようお手伝いができたらと思います。
図書館での双方向の学び 石塚菜々美さん
私は博士課程前期1年生の後期より目白キャンパスの図書館でラーニング・サポーターを勤めさせていただいております。専門は日本中世史で主に寺院に関する研究をしています。今年度より始まったオンラインでの学修相談では学生さんと崩し字を読んだりしました。専門分野の相談の他に大学院への進学の相談や中学社会科と高校地理歴史科の教員免許取得の相談も可能です。また、当日に問題点が解決できなくともラーニング・サポーター内で引き継ぎを行っておりますので、安心して滞在しているサポーターにご相談していただければと思います。
さらに、JWUラーニング・コモンズさくらではラーニング・サポーターが主体となって、様々なミニ講座が開催されます。私も「遊び」を主なテーマとしたミニ講座を2回開催させていただきました。講座といっても私が話しをするだけではなく皆様にも実際に手を動かしてもらい、参加していただく形をとっております。私を含めた参加者の皆様がお互いに話し合いながら、講座を進めることが理想と考えておりますので、参加をお待ちしております。
相談者の皆様が学修相談をして下さることによって、我々ラーニング・サポーターも学びを得ています。図書館での学びの1つとしてぜひJWUラーニング・コモンズさくらをご活用下さい。
~JWUラーニング・コモンズについて~
本学創立者 成瀬仁蔵は明治の学生たちに「自念自動」「自学自動」、自分で考え・自分の力で学び・自ら行動を起こす必要性を語りました。現代の「アクティブラーニング」に通じる考えが、創立当時から本学の教育の根幹にあったのです。その流れを受け、創立120 周年を迎えるキャンパス構想のコンセプトの一つとして、学生たちの自由な学修を支援する二つのラーニング・コモンズが誕生しました。本ページでご紹介したJWU ラーニング・コモンズさくら、百二十年館内に設置し2021 年4 月から活動を開始するJWU ラーニング・コモンズかえでです。
JWU ラーニング・コモンズさくらはご紹介したように図書館の蔵書という知の集積の傍らで、図書資料や多様な視聴覚機材を利用した自発的な学修やグループワーク、学修や研究の相談・支援等を行う場所です。一方JWU ラーニング・コモンズかえでは、学外学修を推進する場、自治体や企業等と連携し社会への扉を開く場所として、多様な社会課題に関心を持つ学生の相談や支援を行います。両方のラーニング・コモンズとも、学生たちの自由な発想からの利用や、創造的な活動を支援する機能やスペースを有しています。ここで体験する学内外での学修活動は学生たちにとって新しい自分を見つけるきっかけとなり、社会とつながる力を身に付け、それぞれの未来への夢を育む場になることでしょう。