文京区内7大学12学生団体、本学で地域・社会貢献を考える

2025.05.23

【社会連携】令和6年度文京区の大学に通う学生による地域活動報告会

2025年3月10日(月)、本学百二十年館にて「【令和6年度】文京区の大学に通う学生による地域活動報告会」が開催されました。この報告会は文京区にキャンパスを置く7大学における12の学生団体が、2024年度に実施した地域貢献・社会貢献について発表し合うことで、学生同士が交流して学びを深め、各活動をさらに活性化させることを目的としています。

主催は文京区社会福祉協議会地域連携ステーション、共催は日本女子大学、後援には文京区、協力には学生支援担当者連絡会議が携わり、多くの関係者とともに地域と学生をつなぐ意義ある取り組みとなりました。当日の様子をご紹介します。

本学から2団体参加!
学生による地域活動の発表

報告会の第1部では、各大学から選出された12団体が地域連携・社会貢献活動の成果や取り組みについてそれぞれ5分間の発表を行いました。司会進行を担当したのは、本学公認サークルである放送研究会(J.W.B.C.)の行方美千子(なめかたみちこ)さんと齋藤唯麻(さいとうゆま)さんです。
発表の前には文京区社会福祉協議会事務局長、日本女子大学社会連携教育センター担当理事である家政学部被服学科の横井孝志(よこいたかし)教授からご挨拶いただき、学生たちは地域での実践をもとに活動の意義や課題、今後の展望について熱いプレゼンテーションを行いました。本学から参加した2団体の活動報告について概要をご紹介します。

写真左から会場は百二十年館12001教室/司会進行をつとめた行方さん(左)と齋藤さん(右)
写真左から会場は百二十年館12001教室/司会進行をつとめた行方さん(左)と齋藤さん(右)
●オレンジリボン運動有志団体日本女子大学チーム
日本女子大学の有志学生20名で、「子ども虐待防止推進」を目的とした活動を行なっています。昨年度は学生によるオレンジリボン運動参加校として、全国大会である令和6年度「学生によるオレンジリボン運動報告会」にて発表を行い”グッドアイデア賞”を受賞。
今年度はさらに活動の幅を広げて、大学内のみならず地域での活動にも積極的に目を向け、大学生の私たちだからこそできることに取り組んでいます。 

●日本女子大学薬袋(みない)研究室(地域居住)
日本女子大学建築デザイン学科薬袋研究室のメンバーは、津波被災地の岩手県唐丹町で地域の魅力を再発見するお手伝いをしました。2024年9月に唐丹かるたワークショップを開催し、住民の方と地域の誇りや歴史をテーマにした15枚のカルタを作成。世代を超えて楽しんでいただけました。また多摩市の方に協力いただき、まち歩きゲーム『たまげっさー』を実施し地域内外の人に地域の空間的魅力認識を高める活動も行いました。

写真左から オレンジリボン運動有志団体日本女子大学チーム/日本女子大学薬袋研究室
写真左から オレンジリボン運動有志団体日本女子大学チーム/日本女子大学薬袋研究室

7大学で意見交換
学生交流グループワーク

発表後は、本学ラーニング・コモンズかえでに会場を移し、参加学生によるグループワークが行われました。活動を通じて得た学びや課題を共有し、異なる大学・分野で活動する学生同士が交流を深める貴重な機会となりました。本学から参加した学生の声をご紹介します。

オレンジリボン運動有志団体日本女子大学チーム

社会課題に悩む当事者に対して、直接アプローチを行う団体が多く、とても驚きました。 
私たちのオレンジリボン運動有志団体は、実際に児童虐待に悩む方とコミュニケーションを取る機会が少ない現状です。今後は自分たちの知識をさらに深めるとともに、当事者に寄り添った直接的な支援活動にも取り組むことで、私たちの活動の意義もより一層深めていきたいと感じました。
(治郎丸優妃(じろうまるゆうひ)さん) 

活動報告の時間は各団体5分間ずつという短いものでしたが、それぞれ社会課題に対する理念や熱意を感じることができました。グループワークでは団体を運営する観点からメンバーのモチベーション維持の大切さや活動資金をどのように確保するのかといった悩みをお互い共有することで、交友を深めることができました。
このような人との出会いや繋がりは、児童虐待防止の活動でも大切だと感じています。今回の体験や熱を忘れず、今後の活動に取り組んでまいります。
(松田里菜(まつだりな)さん) 



日本女子大学薬袋研究室(地域居住)

報告会を通じて他団体の活動を知ることができ、さまざまな刺激を受けました。特に印象に残ったのは東洋大学生の活動です。学生自らが後輩や同級生の支援をする姿から、本学の理念である「共同奉仕」につながるものを感じ、本学でも実施できないかと考えさせられました。その他にも家庭裁判所からの依頼を受けて、試験観察中の少年たちを支援する中央大学生の活動など、多種多様な報告を聞けたことで、同世代の人が何を学び、社会に還元しているのかを知り、新たな視点を得ることができました。今回の経験を励みにこれからの活動に打ち込み、また来年も参加したいと思います。
(松本真帆(まつもとまほ)さん) 

文京区内の大学が集まる報告会に参加し、他大学の学生のみなさんが学内にとどまらず地域の方々と連携しながら積極的に活動していることが分かりました。また、文京区だけではなくさまざまな地域、都道府県、さらには国を超えて活躍している姿を見て刺激を受けました。ここで得た知見を自分のものにし、これからの活動に活かしていきたいです。
(田鎖華(たくさりはな)さん)

本報告会を通じて、学生たちの地域に対する真摯な姿勢と、大学の枠を超えた連携の可能性が改めて示されました。本学では今後も、地域社会と共に歩む教育・研究活動の推進に力を入れてまいります。