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【わたしの学びの集大成】人間社会学部 社会福祉学科4年(2021年3月卒業)Y.A.さん
卒業論文を完成させるまで

<はじめに>
本学の学びの特色である少人数教育。学生は教員や学友たちと向き合い、議論や考察を重ねながら自分の研究テーマを見つけます。そしてゼミの授業を通して調査や文献探索の精度を高め、さらには表現の手法を磨き、論文やレポートをまとめることを4年間繰り返します。
4年生全員に必修となる卒業論文・卒業実験・卒業制作は、自身が取り組んできた学びの集大成です。
では具体的に「卒業論文を書く」とはどのようなことでしょうか。大学1年次ではまだまだ遠い未来のこと、そして途方もなく大きな挑戦に思え不安を感じる学生もいるかもしれません。
ここでは、卒業論文を提出した4年生の体験を一つご紹介します。
少人数教育
卒業論文
卒業論文 テーマを決める、ゼミ・研究室を決める
卒業論文は「ひとり親世帯の子どもの居場所づくり」をテーマとし、学習支援と子ども食堂に着目して研究しました。「居場所」として学習支援と子ども食堂に着目した理由は、自身が実際にボランティアスタッフとして参画していて、子どもにとって重要な役割を果たしていると感じたためです。「居場所」を定義することは中々難しいことですが、子ども(小学生)の平日の時間の過ごし方のパターンをいくつか挙げ、「子どもの生活目線で捉えた居場所づくりとは何か」考察しました。
社会福祉学科では、2年次の後期に先輩の作成するゼミ紹介を読み、希望のゼミを決めます。ゼミの授業の様子を見学することもできます。
社会福祉学は様々な分野があり、先生方の授業はどれも面白いため非常に迷ったのですが、私は、家族やジェンダーについて主に学ぶゼミに入ることに決めました。
提出までの長い道のり
私の所属していたゼミでは、3年次の後期から卒業論文執筆に向けての文献探しが始まりました。調べてきたことを先生やゼミの仲間と共有し、意見を出し合うことで理解を深めることができたと感じます。3年次の最後には、設定されている基準の字数の半分程度のものをレポートに仕上げました。
4年次の前期は就職活動が中心となり、卒業論文執筆の時間を取ることが難しくなってしまいます。また、今年度は新型コロナウイルスの影響で対面での授業を行うことが中々できない等、不安もありました。しかし大変な状況下にあっても、「今日は1つこの論文を読もう」等、小さなできることを継続することを心掛けていました。
論文を書くにあたっては、取り扱う問題の背景の深堀や、どのように形にしていくのかを何度も練り直しました。
提出期限のギリギリまで先生に個人指導をして頂き、無事に提出することができました。
困った!こんなことあんなこと
困ったことは、論文を書いている中で段々と書きたいことが増え、最終的にどのようにまとめれば良いのかわからなくなってしまったことです。しかし親身に相談に乗って頂けるゼミの環境のおかげで、乗り越えることができました。
卒論を書き上げて今思うこと
1つ目は、「1つ1つの作業を地道にこなしていくこと」です。今回、文献を読んだり、リサーチクエスチョンを立てたり等、小さいことを少しずつ行うことで卒業論文を仕上げることができました。
2つ目は、「周りの方々の意見を取り入れ、ブラッシュアップしていくこと」です。困った時は周りに意見を求めて、自身に取り入れる、また自身も相手に良いアドバイスができるように、日頃から様々なことにアンテナを張っていく必要があると感じます。
これらの学んだことを日々生活する上で心掛けていきたいと考えます。