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興味のアンテナを大切に
理学部数物科学科卒業本田瞳さん
学園ニュース VOL.258

8月中旬、理学部数物科学科を卒業された本田(旧姓酒井)瞳さんを取材しました。大学の授業では自身が関心のある分野を追究し、その他の時間は部活動やアルバイトに励み、充実した学生生活を送ってきた本田さん。現在は株式会社NTTデータでシステム開発の仕事をされています。ご自身のキャリアに対する姿勢に、大きな刺激をいただきました。
「少人数教育」だからこそ
私立の女子高等学校から本学の数物科学科に進学し、所属した小川賀代先生の研究室は、少人数で温かい雰囲気でした。学生間だけでなく、先生とも積極的で密なつがなりが持て、ていねいな直接指導もいただきました。
プログラミングを使ってデータ分析を行い、その結果を組み立ててレポートにまとめることは難しいことでした。でもデータ分析の基礎を学んだこと、卒論や研究発表などでまとめる力やプレゼンテーション力を養ったことが、今のビジネススキルにつながり、役に立っています。
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卒業時にいただいた研究室のアルバム。 -
真摯な姿と笑顔にあふれた思い出の一冊
将来性を持った職場で
入社後に配属されたシステム開発の職場は男性が非常に多く、驚きました。男女比の偏りはあるものの、仕事環境は自宅でも仕事ができるリモート環境があり、システム会社らしくITを利用し柔軟に働ける環境が整いつつあります。女性に限らず、育児・介護をしながら柔軟に働けるのではないでしょうか。
女子大学で学んでいる後輩の皆さんが将来を検討する際、このようなシステム開発などの分野も視野に入れていただき、女性が増えていけばうれしいと思います。

学生時代に経験を重ねて
学生時代は週に3〜4日、合気道部の活動に参加していました。厳しい練習を通してついた体力のありがたさを今、実感しています。礼儀や規律を守るなど、社会生活での基本も身につけることができました。
一方、さまざまなアルバイトの経験は、自分に合う仕事や将来のキャリアを考える一助になりました。将来どんな仕事がしたいか、と考えるとともに、将来なりたい自分をイメージしてキャリアを考えることも大切だと思います。
私の大学生活は「授業・部活動・アルバイト」の3本立て。社会に出ると時間が少なくなるので、学生のうちにやりたいことをどんどん経験したほうが良いと思います。そのためにも、学生の皆さんには興味のアンテナを張ることを大切にしてほしいです。
プロフィール
本田 瞳(ほんだ ひとみ)さん
2012(平成24)年3月、理学部数物科学科を卒業。同年4月、株式会社NTTデータに入社。ビジネスソリューション事業本部 デジタルビジネスソリューション事業部開発統括部開発担当に所属。
インタビューを終えて

●取材・文・学生記者
文学部史学科3年 北村委香