「山響」について
1917(大正6)年8月、軽井沢三泉寮で、当時の4年生を対象に、成瀬校長による連続十回講義が行われました。成瀬は静謐な空気の中、宇宙や愛、人格など、自ら形成する精神の神髄について話しました。成瀬の宗教を基礎とする精神教育のクライマックスとなった講義内容でした。「山響」は、この講義に対する深い感銘を生徒がつづった歌で、三泉寮の象徴歌として、現在も歌い継がれています。
(「日本女子大学学園事典」、成瀬記念館「歌詞と写真でつづる うた・100年」展資料より)
歌詞
山響
1917年
作詞:15回生
作曲:不明 編曲:一宮 道子
一.
ほがらかに明くる 高原の朝
鳥も来なきて この日を讃う
天が下なる森羅万象は
憂になげく 陰もなげなる
二.
偉なるかな 樅の喬木
汝れいつの世にか ここに生まれし
幾春秋を ここに耐え来し
今ぞ吾等が 祈りの木陰
三.
雲よせ来るよ 雲よせ来る
電光きらめく あの山陰に
忽ちとどろく 雷鳴る凄音
ああ勇ましや 高原の驟雨
四.
我があわれなる 骸は死して
新たなる生命 ここに生きる
理想の郷に 進む吾らを
賛美くるとや 天地の合唱
視聴
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録音:1984年9月18日録音
合唱:日本女子大学合唱団
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