図書館をつくる選書体験。「知の渓谷」で「推し本」に出合う

2026.10.27

【イベントレポート】「文学部学生によるブックハンティング」を三省堂書店 神田神保町本店で実施

9月16日(水)、昨年に続き2回目となる、日本女子大学「文学部学生によるブックハンティング」が三省堂書店 神田神保町本店で実施され、有志学生7名(内訳:日本語日本文学科5名、英文学科1名、歴史文化学科1名)が参加しました。
「学生によるブックハンティング」とは、学生が書店で書籍を選び、その中から日本女子大学図書館に所蔵がなく、かつ資料収集方針に合致した書籍を購入・蔵書に加える取り組みです。図書館の蔵書を学生の視点から充実させるとともに、参加者自身の読書体験を深めることを目的としています。
今回の企画は日本女子大学文学部が主催し、株式会社三省堂書店と日本女子大学図書館の共催のもとで開催されました。

新装オープンした三省堂書店 神田神保町本店で選書スタート

会場となった三省堂書店 神田神保町本店は、2026年3月にリニューアルオープンしたばかりの店舗です。学生たちは現地に集合後、まずブックハンティングの手順や注意事項について説明を受け、さっそく店内の売り場へと向かいました。
同店は「Entrance to the World(世界の入り口)」をコンセプトに掲げています。1階の「知の渓谷」と呼ばれる開放的なエリアをはじめ、幅広い分野の本がそろい、予期せぬ本との出会いを楽しめる空間が1~3階まで広がっています。学生たちは本に吸い寄せられるようにそれぞれの棚をめぐり、真剣な表情で書籍を取り出して内容を吟味しながら、本学図書館に置いてほしい本を厳選していきました。

三省堂書店 神田神保町本店1階「知の渓谷」と名付けられたエリア
三省堂書店 神田神保町本店1階「知の渓谷」と名付けられたエリア

心に残った1~2冊でPOPづくりにチャレンジ

ブックハンティングの後は、選んだ本の中からとくに魅力を伝えたい「推し本」1~2冊を持ち寄り、POP(本の魅力を伝えるカード)の作成に取り組みました。
学生たちは色とりどりのカラーペンや千代紙なども駆使しながら集中してPOPづくりに励み、イラストやメッセージの配置などに思い思いの工夫を凝らしました。完成後には、それぞれの「推し本」と作成したPOPを披露し、選んだ理由やPOPづくりで工夫した点を簡単に紹介し合いました。選書理由は「図書館に未所蔵だから」「好きな作家だから」「研究に有用だと思われるから」など多岐にわたりました。

参加した学生からは、「最初は1人10冊も選べるのか不安でしたが、実際に書店に並ぶ多くの本を見ているうちに、普段は読まないジャンルにも興味が湧きました。他の参加者が選んだ本からも新たな発見があり、とても有意義な時間になりました。以前から気になっていたイベントに参加できて良かったです」といった声が聞かれました。
今回のイベントを企画した文学部長の加藤玄教授(歴史文化学科)は、「ブックハンティングは、学生自身が読みたい本や後輩・友人にも薦めたい本を選び、図書館づくりに参加できる貴重な機会です。普段は手に取らない分野の本との出会いも本屋ならではの魅力であり、自分が選んだ本が誰かに読まれる喜びも感じてほしい」と語りました。

今後の展望と展示のご案内

今回学生たちが作成したPOPと選書した本は、今後、日本女子大学図書館エントランススロープに展示され、図書館HPや公式HP、SNS等でも紹介される予定となっています。また、選書された書籍は本学図書館の蔵書として追加され、展示後には図書館の書架に並び、貸し出しができるようになります。学生たちがどのような本を選び、その魅力をどのようにPOPで表現したのか、ぜひ図書館の展示でご覧ください。

図書館エントランススロープ展示期間:2026年11月2日(月)~11月30日(月)

作成したPOPと選んだ本を手にする参加学生たちと加藤教授
作成したPOPと選んだ本を手にする参加学生たちと加藤教授