東京都文京区の防災士・防災リーダー実地訓練を支援

2026.01.15

【社会連携】「文京避難所大学2025」にて石川名誉教授・建築デザイン学科 平田教授が講師を担当

日本女子大学社会連携教育センターは、東京都文京区と連携し、地域の社会課題解決に向けた取り組みの一環として、2019年度より文京区全域の防災士・防災リーダーの育成を目的とした教育プログラム「文京避難所大学」を毎年開催しています。
本年度は、2025年12月9日(火)、実際に災害発生時の避難所となる文京区立第一中学校を会場に、本プログラムとしては初となる実地訓練を実施しました。
「文京避難所大学」の教育プログラムは、建築デザイン学部建築デザイン学科の平田京子(ひらた・きょうこ)教授および石川孝重(いしかわ・たかしげ)名誉教授が、「市民による主体的・協働型避難所運営」を目指して開発した本学独自のものです。当日は、プログラムの開発者である両名が講師を務めました。

実地訓練の流れを説明する建築デザイン学科の平田教授
実地訓練の流れを説明する建築デザイン学科の平田教授

4班に分かれて避難所開設キットを検証

今回の訓練では、「避難所開設キット(避難所開設手順書)(以下、開設キット)」に基づき、実際の避難所内で行動しながら、内容の分かりにくい点や改訂が必要な点を洗い出し、チームごとに検討することを目的としました。
参加者は、「救護衛生班」「給食物資班」「総務情報班」「避難者援護班」の4班に分かれ(実際の避難所運営では「運営本部班」を含む5班体制)、備蓄倉庫、避難者の居住スペースとなる体育館、飲料水確保のための受水槽などを、「開設キット」を手に確認しながら巡回し、修正点や改善点について班内で意見交換を行いました。

訓練の最後には全体で集まり、各班が検討結果を発表しました。「備蓄品倉庫における備品配置の工夫」「『開設キット』内情報の記載方法」「他班との連携や指示系統の整理」など、多岐にわたる意見が共有されました。

「開設キット」を確認しながら各班で話し合いを重ねる
「開設キット」を確認しながら各班で話し合いを重ねる
備蓄倉庫で各備品の位置をチェック
備蓄倉庫で各備品の位置をチェック
給食物資班は受水槽での水の補給のフローを確認
給食物資班は受水槽での水の補給のフローを確認
避難者援護班は居住スペースとなる体育館でパーティションの設置レイアウトを検討
避難者援護班は居住スペースとなる体育館でパーティションの設置レイアウトを検討

締めくくりとして石川名誉教授は、「『文京避難所大学』として初めての実地訓練でしたが、現場で実際に行うことの臨場感や重要性を改めて実感しました。各班から挙がった改善点は、机上の研修では得られない、実地訓練ならではの知見であったと思います。『開設キット』は避難所ごとに工夫が必要となるため、ぜひそれぞれの地域の避難所でも訓練を重ねてほしい」と述べました。

参加者たちにメッセージを送った石川名誉教授
参加者たちにメッセージを送った石川名誉教授

今後も日本女子大学は、社会連携教育センターを中心に、地域社会と協働しながら、防災の現場で活躍できる人材の育成と、地域の力が生きるまちづくりに貢献してまいります。