2025年度卒業式・修了式を挙行しました
2026.03.31
2026年3月20日(金・祝)、ホテル椿山荘東京の「グランドホール椿」にて、日本女子大学卒業式・日本女子大学大学院修了式を挙行しました。ホテル椿山荘東京での開催は、2023年度から3回目。当日は午前・午後の2部制で、卒業生1,476名、修了生103名が多くの祝福の中で新たな門出を迎えました。
式では学位記授与の後に、成瀬仁蔵先生記念賞授与が行われ、篠原聡子学長からの告辞、泉会*1 天野桂子様と桜楓会*2 高野晴代理事長による祝辞と続きました。
篠原学長は、「卒業、修了にあたって、皆さんは自ら、それぞれの課題を設定し、多くの労力を費やし、その成果をもって、本日の学位記を手にされました。その過程はそれぞれ困難なものであったと同時に多くの出会いに支えられてもいたのではないでしょうか?」と、卒業生・修了生のこれまでの歩みを振り返りました。
続けて、「そうした出会いがあって初めて、自分が求めていたものが何であったかを発見することがあります。」と述べ、本学の創立者・成瀬仁蔵と澤山保羅との出会いを紹介。「成瀬は、澤山を通じて、キリスト教に出会い、女子教育に目覚めたのでした。この出会いがなければ、今の日本女子大学はなかったかもしれません。」と語り、人生を大きく変える出会いの意義に触れました。
「これからの皆さんの人生には様々な出会いがあることでしょう。その中には、あなたにとってかけがえのないものとなる出会いもあるはずです。」と述べ、建築家ルイス・カーンの言葉「太陽は、建物の壁に当たるまで、自分がどれほど偉大か知らなかった」を紹介。相手との関わりの中でこそ自分を発見できることや、「人生を変える出会いは、偶然には起きない、求めていないと出会うことができない、ということでもあると思います」との考えを示しました。
さらに、「出会いから何かを得る前提は、対象や相手に対する愛情や敬意であることはもちろんです。」としつつ、「常に疑問を手放さず、問い続けることも重要です。」と語りました
そして、「皆さんがここで身につけたことの一番は、そうした対象に対して、疑問を持ち続け、問いを立て、答えを探し続ける姿勢なのだと思います。」と述べ、問い続ける姿勢の重要性を伝えました。
最後に、「日本女子大学を卒業、修了する皆さんは、それに値する学問を修め、研究を成し遂げたことに誇りを持ち、同時にそれが成し遂げられた環境に感謝することを忘れずに、新たな一歩を踏み出してください。」と呼びかけ、卒業生・修了生の前途を祝しました。
卒業生の答辞は、午前の部では理学部数物情報科学科中野乃梨子(なかののりこ)さん、午後の部では文学部英文学科細野真理子(ほそのまりこ)さんが行いました。
【理学部数物情報科学科中野乃梨子さん】
「卒業までの最後の1年間を、生成AIにおける思考の研究に取り組みました。
研究を進める中で、様々な分野におけるAIの性能が急速に上がり続けていることを実感しました。与えられた問題に対して、驚くほど柔軟に推論し、回答を導き出しているのです。しかし同時に、1つの限界も見えてきました。AIは与えられた課題から推論する力はあっても何もない状態から問いを生み出すことは難しいということです。卒業研究でも、問いを設定し、方向性を定めたのは私たち自身でした。どれだけ技術が進化しても、ものづくりや研究の出発点にあるのは人間の問いであり、その問いを持ち続けることこそが、創造の本質だと確信しました。
この気づきは、研究だけが教えてくれたものではないと思います。私たちは卒業のこの日まで、自分の進路など、答えのない問いと向き合ってきたと思います。今日まで前に進んでこられたのは、普段の学びの中で、「なぜ」「どうしたい」という問いかける場面が多くあり、その積み重ねが、自らの道を切り拓く力につながっていったように思います。こうした姿勢こそ、日本女子大学の学びの中で自然と生まれたものであり、成瀬先生が三綱領に込めた「自発創生」の精神と深く通じるものだと改めて感じます。」
【文学部英文学科細野真理子さん】
「4年間の集大成である卒業研究では、自ら問いを立て、分析を重ねながら、英語による論文を執筆しました。思うように研究が進まず悩むこともありましたが、先生からの的確なご指導と仲間との議論を通して、新たな視点に気づき、研究を深めることができました。自分の考えを整理し、読み手に伝わる言葉で表現する経験は、大学生活を締めくくる貴重な学びとなり、大きな達成感と自信につながりました。
ここにいる卒業生一人ひとりも、学業だけでなく、アルバイトやサークル活動、ボランティア活動などの経験を通して、それぞれの場面で迷いながらも自分の目標や役割を見つけ歩んできたことと思います。
このような経験を通して、私たちは単に知識を得るだけでなく、問いを見つけ、自ら考え、その考えを言葉として整理し、行動へと結びつけていく姿勢を身につけてきました。また、周囲の人の意見を尊重しながら対話を重ねる中で、自分一人では気づくことのできなかった新しい視点にも出会いました。こうして培ってきた姿勢は、これからの人生を歩んでいく上での大きな力になると信じています。そしてこの学びの姿勢は、本学の創立者である成瀬仁蔵先生の掲げた「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」の理念にも通じるものです。」
卒業生の皆さん、おめでとうございます。今後の活躍を祈念いたします。
続けて、「そうした出会いがあって初めて、自分が求めていたものが何であったかを発見することがあります。」と述べ、本学の創立者・成瀬仁蔵と澤山保羅との出会いを紹介。「成瀬は、澤山を通じて、キリスト教に出会い、女子教育に目覚めたのでした。この出会いがなければ、今の日本女子大学はなかったかもしれません。」と語り、人生を大きく変える出会いの意義に触れました。
「これからの皆さんの人生には様々な出会いがあることでしょう。その中には、あなたにとってかけがえのないものとなる出会いもあるはずです。」と述べ、建築家ルイス・カーンの言葉「太陽は、建物の壁に当たるまで、自分がどれほど偉大か知らなかった」を紹介。相手との関わりの中でこそ自分を発見できることや、「人生を変える出会いは、偶然には起きない、求めていないと出会うことができない、ということでもあると思います」との考えを示しました。
さらに、「出会いから何かを得る前提は、対象や相手に対する愛情や敬意であることはもちろんです。」としつつ、「常に疑問を手放さず、問い続けることも重要です。」と語りました
そして、「皆さんがここで身につけたことの一番は、そうした対象に対して、疑問を持ち続け、問いを立て、答えを探し続ける姿勢なのだと思います。」と述べ、問い続ける姿勢の重要性を伝えました。
最後に、「日本女子大学を卒業、修了する皆さんは、それに値する学問を修め、研究を成し遂げたことに誇りを持ち、同時にそれが成し遂げられた環境に感謝することを忘れずに、新たな一歩を踏み出してください。」と呼びかけ、卒業生・修了生の前途を祝しました。
卒業生の答辞は、午前の部では理学部数物情報科学科中野乃梨子(なかののりこ)さん、午後の部では文学部英文学科細野真理子(ほそのまりこ)さんが行いました。
【理学部数物情報科学科中野乃梨子さん】
「卒業までの最後の1年間を、生成AIにおける思考の研究に取り組みました。
研究を進める中で、様々な分野におけるAIの性能が急速に上がり続けていることを実感しました。与えられた問題に対して、驚くほど柔軟に推論し、回答を導き出しているのです。しかし同時に、1つの限界も見えてきました。AIは与えられた課題から推論する力はあっても何もない状態から問いを生み出すことは難しいということです。卒業研究でも、問いを設定し、方向性を定めたのは私たち自身でした。どれだけ技術が進化しても、ものづくりや研究の出発点にあるのは人間の問いであり、その問いを持ち続けることこそが、創造の本質だと確信しました。
この気づきは、研究だけが教えてくれたものではないと思います。私たちは卒業のこの日まで、自分の進路など、答えのない問いと向き合ってきたと思います。今日まで前に進んでこられたのは、普段の学びの中で、「なぜ」「どうしたい」という問いかける場面が多くあり、その積み重ねが、自らの道を切り拓く力につながっていったように思います。こうした姿勢こそ、日本女子大学の学びの中で自然と生まれたものであり、成瀬先生が三綱領に込めた「自発創生」の精神と深く通じるものだと改めて感じます。」
【文学部英文学科細野真理子さん】
「4年間の集大成である卒業研究では、自ら問いを立て、分析を重ねながら、英語による論文を執筆しました。思うように研究が進まず悩むこともありましたが、先生からの的確なご指導と仲間との議論を通して、新たな視点に気づき、研究を深めることができました。自分の考えを整理し、読み手に伝わる言葉で表現する経験は、大学生活を締めくくる貴重な学びとなり、大きな達成感と自信につながりました。
ここにいる卒業生一人ひとりも、学業だけでなく、アルバイトやサークル活動、ボランティア活動などの経験を通して、それぞれの場面で迷いながらも自分の目標や役割を見つけ歩んできたことと思います。
このような経験を通して、私たちは単に知識を得るだけでなく、問いを見つけ、自ら考え、その考えを言葉として整理し、行動へと結びつけていく姿勢を身につけてきました。また、周囲の人の意見を尊重しながら対話を重ねる中で、自分一人では気づくことのできなかった新しい視点にも出会いました。こうして培ってきた姿勢は、これからの人生を歩んでいく上での大きな力になると信じています。そしてこの学びの姿勢は、本学の創立者である成瀬仁蔵先生の掲げた「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」の理念にも通じるものです。」
卒業生の皆さん、おめでとうございます。今後の活躍を祈念いたします。
*1 泉会:学部生の保護者等による支援団体(日本女子大学泉会)
*2 桜楓会:日本女子大学の卒業生を主な会員とする同窓会組織(一般社団法人日本女子大学教育文化振興桜楓会)
参考リンク
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