附属小学校の豊明サマースクールで学生アシスタントが英語でサポート

2025.10.16

【イベントレポート】JWU Homei Summer School 2025

7月22日(火)~26日(土)の5日間、夏休みに入ったばかりの日本女子大学附属豊明小学校で、「JWU Homei Summer School」(以下、豊明サマースクール)が行われました。豊明幼稚園年長から豊明小学校6年生までの希望者およそ180名が参加し、プログラミングやキャリア、サイエンスなど多彩な学びにオールイングリッシュで挑戦しました。

豊明サマースクールでは、ネイティブの講師がすべて英語でプログラムを進めます。子どもたちが安心して英語の世界に飛び込み、自然に英語や異文化に親しめるよう、今年は日本女子大学の大学生、協定大学からの交換留学生、インターン生ら計10名が学生アシスタント(*)として活躍しました。学生アシスタントは、ネイティブ講師と園児・児童の様子を見ながら、活動や授業の雰囲気づくりをサポートしました。英語での指示をわかりやすく補ったり、子どもたちが安心して会話に挑戦できるように個別に声をかけたり、ときには一緒にプログラムを楽しみながら学びの輪を広げました。
* 正式呼称はTeacher’s Assistant (TA)

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サイエンスのプログラムでは、ドライアイスを使ってさまざまなものを凍らせてみる実験やプラネタリウムキットの作成、モビール作りなどを通じて、理系分野への興味を育みます。学年によってプログラムが異なり、ネイティブの講師が全て英語で進行するため、理解度に応じて学生アシスタントが個別に声を掛けて手順をサポートしていきます。4年生を担当した国際文化学科3年の迫さんは、わかっていても声に出して発言できない子どもたちが多くいたので、定期的に「合っているから大丈夫だよ」と英語と日本語で声を掛け、前向きに英語でコミュニケーションを取れるようにサポート。日ごとに楽しそうに英語を話す姿が増えていく様子が印象に残ったと語ります。

初日と比べて子ども達の理解力の高まりに驚きを感じたのは英文学科4年の森さんです。「授業中の指示や問いかけに対して、単語だけでなくフルセンテンスでしっかりと伝える子どもたちが日を追うごとに増え、自信をもって表現しようとする姿勢が素晴らしかった」と話します。なるべく英語に自然と触れる機会を増やせるように、英語が聞き取れていない子どもに対しても、ちょっとしたヒントや補足を入れるなど工夫。自然と英語に慣れ、使える雰囲気が少しでも教室全体に広がるようにと学習環境をサポートしました。

「最初は『できないよ~』と嘆いていた子どもたちが、さまざまな体験を通して笑顔でハキハキと英語で話す姿に感動しました」と話すのは英文学科4年の音成さん。子どもたちの実力を大人が制限することなく、たくさんの挑戦的な体験に触れさせることが一番の成長につながると実感し、学びにつながったそうです。

最終日に子どもたちからもらった折り紙で作ったハートのプレゼントがとても印象に残ったと話す迫さん。子どもたちの「また来てね!」という笑顔の声に、学生アシスタントたちも自然と笑顔になり、大きな充実感とやりがいを実感。今年の豊明サマースクールでは、学生アシスタントの活躍により、子どもたちは一層伸び伸びと学ぶ事ができました。また、サポートを担った学生にとっても、「教育を支える喜び」と「自ら学び続ける事の大切さ」を実感する、かけがえのない経験となりました。