ファッション業界で求められる人物像とは?

2025.01.20

LOEWE人事担当者によるキャリアセミナーを実施

11月28日(木)、家政学部被服学科の勝又淳司(かつまたあつし)講師が主宰する消費生活ゼミでは、授業の一環として、スペインのラグジュアリーブランドLOEWE(ロエベ)日本法人で人事(HR)を担当する石濱誉大(いしはまたかひろ)氏を招き、キャリアセミナーを行いました。本セミナーへは、消費生活ゼミの学生のほかにファッション業界での就職を検討している学科の1、2年生も参加することができました。

グループワークや人事担当者との対話で
キャリアビジョンの解像度を高める

セミナーの冒頭には、石濱氏からLOEWEや、LOEWEが属するLVMHグループの歴史やビジョン、ミッションについて説明いただきました。1846年にスペイン・マドリードで誕生したLOEWEですが、ブランドにとって大きな転換点となったのは、1996年にLVMHグループに参画したことと、2013年にジョナサン・アンダーソンがクリエイティブディレクターに就任したことだったそうです。
石濱氏からの説明のあとは、学生たちが2~3名に分かれグループディスカッションを行うことに。テーマは「どのような人物がファッション業界に求められているのか?」。
発表の時間では「ファッションに関する知識が豊富で先を見据えて行動できる人」「人と人との関係性が大事だと思うので、コミュニケーション能力が重要だと思います」「時代の流れや流行に敏感で、何事にも興味を持てるような柔軟性が必要」などの意見が挙がり、それぞれの発表に対して石濱氏からフィードバックをいただき、石濱氏が必要と考える「KPI思考」とその指標となる「決定率」や「リピート率」「ミステリーショッパースコア」についても紹介いただきました。
セミナーの後半では、事前に学生から寄せられた質問に答える形で「LOEWEが面接で大切にしている点」や「『ジョブ型雇用』と『メンバーシップ型雇用』の違い」「ファッション業界のサステナビリティへの取り組み」なども説明いただき、学生たちはファッション業界でのキャリアを考えるうえで参考になる、貴重な時間を過ごすことができました。
なお、今回のセミナーは、ファッション業界に特化した総合人材サービスを提供しているiDAにコーディネイトいただきました。

「皆さんの講義を聞く姿勢から、サステナビリティ、ファッション、企業、自身のキャリアに対しての興味・関心の深さが感じられ、理解いただいているという実感がありました。グループワークでは、企業に求められる人物像として出てきた意見もすばらしく、働く上で非常に大切な要素を学生の段階できちんと理解されていると感じました。社会人になると仕事と向き合う時間が一日の大半を占めるので、自分が成長できたり、やりがいを感じられる職場環境を自分で作っていくことがとても大切です。誰もが学生から社会人へと進んでいきますが、漫然と就職先を決めるのではなく、将来自分がどうなっていたいか、どのような働き方をしていきたいか、そういった自分のキャリアビジョンの解像度を高めていってほしいと思います」(石濱氏)※iDAプレスリリースより引用。

家政学部被服学科では、今後も外部講師やゲストを招いて学生たちのキャリアをサポートする取り組みを進めていきます。