2025年度
社会連携活動支援助成
実施報告
2025年度
社会連携活動支援助成
実施報告
「地域の課題を解決したい」学生の思いを応援!
2025年度社会連携活動支援助成 実施報告
日本女子大学では、「大学で学んだ知識や力を生かして、大学の外の社会と繋がる実践的な取り組みをすることは、学生自身の大きな成長に繋がる」という考えにもとづき、社会連携教育センターが中心となってさまざまな社会連携活動を行っています。
その一環として、2021年度より「社会連携活動支援助成」の制度を設け、学生の社会連携活動を支援しています。この制度は、学生たちが地域や社会のさまざまな問題を発見し、授業や研究を通した学びを生かして自発的に課題解決などに取り組む社会連携活動に対して、活動経費を最大20万円(税込)助成し、より高い成果を上げていただくことを目的としたものです。
本学の通学課程に在籍する学部学生または大学院生(個人またはグループ)であれば、どなたでも応募が可能です。
2025年度に助成された5件の活動
(1)「アイヌ文化、歴史、伝統及び技術の理解を深める」
(2)「北海道平取町の保育施設における地域資源を題材とした運動支援活動」
(3)「子どもが四季を感じる経験を通じて、地域の異世代交流を促進し、地域全体のつながりを深める」
(4)「那須高原leu.にてワークショップ開催ならびに地域創生活動」
(5)「唐丹町で伝統文化「釜石さくら祭り 鐵砲隊」の子供たちへの継承の実践」
年度末となる2026年3月5日(木)には、各グループによる活動報告会を行いました。
2025年度に採択された5つの活動概要は以下の通りです。
各活動の報告内容
(1)「アイヌ文化、歴史、伝統及び技術の理解を深める」
アイヌ文化は文字による記録ではなく、「語り」や「聞くこと」を通して継承されてきた口承文化であり、その中心にあるアイヌ語は、文化そのものを支える重要な要素です。
本活動では、アイヌ語を単なる「失われつつある言語」として捉えるのではなく、現代社会においていかに継承し、未来へとつないでいくかを考察することを目的としました。
本活動を通して、アイヌ文化を知識として学ぶだけでなく、体験を通して理解し考えることの重要性を実感しました。
また、言葉を含めて文化を尊重し、正確かつ丁寧に伝える責任についても強く意識するようになり、伝えることと受け取ることは常に関係性の中で成り立つものであり、本活動がアイヌ語や口承文化との向き合い方を考える一助となることを期待したいと呼びかけました。
(2)「北海道平取町の保育施設における地域資源を題材とした運動支援活動」
活動目標は、子どもたちに「運動遊びを通して体を動かすことの楽しさを身近なものに触れながら感じてもらうこと」「北海道の環境資源である魚について興味を持ってもらうこと」の2点です。
2025年9月1日から3日間、北海道平取町に滞在し、バチラー保育園と二風谷保育所を訪問しました。平取町がある北海道日高管内は漁業が盛んなため、特産物の一つである魚を運動遊びの題材としました。
運動遊びを考案するにあたって、文部科学省が提示している「幼少期に身につけたい36の基本動作」を多く取り入れることを意識しました。
今回の活動を通して、運動遊びを通じて地域資源に触れる活動の良さを実感しました。これらの学びを、今後の保育計画に活用していきたいと考えています。
(3)「子どもが四季を感じる経験を通じて、地域の異世代交流を促進し、地域全体のつながりを深める」
活動のテーマは、「子どもが四季を感じる経験を通じて、地域の異世代交流を促進し、地域全体のつながりを深める」です。
子どもたちに季節の行事を楽しむ機会を提供するだけではなく、保護者同士の交流が生まれる環境作りを行うことも目標に、10月には秋のイベント、12月にはクリスマス会の開催を企画しました。
本企画の活動を通して、子育て家庭が地域の中で交流できる場をつくり、「子育て家庭と地域を繋ぐ」というテーマに対して一定の成果を得ることができました。
一方で、今回は室内開催中心となったため、地域の幅広い世代との交流に十分に繋がらなかったという課題も残りました。
今後は、地域住民の方々も参加しやすい環境を整え、多世代が自然に関わり合える形を発展させ、地域全体で子育てを支えるつながりづくりを目指していきたいです。
(4)「那須高原leu.にてワークショップ開催ならびに地域創生活動」
本ワークショップは、参加者が共に作業し、共に食事を楽しむ過程を通じて、相互理解と交流を深めることを目的とするものです。
特に、夏季ならではの風物詩である「流しそうめん」を主軸に据えることで、世代や立場を超えた自然なコミュニケーションの促進を図りたいと考えました。
私たちは「一日限りで終わらない取り組み」にすることを意識しました。地域活性は短期間で成果が見えるものではないためです。
みんなで竹を加工し、装置を組み立て、同じ食卓を囲むという体験を共有することで、参加者同士や地域への心理的距離を縮め、「楽しかった」という感情を「また来たい」という愛着へとつなげたいと考えました。
そして那須塩原を“訪れる場所”から“帰ってきたくなる場所”へと変えていくための種まきとして企画しました。
(5)「唐丹町で伝統文化「釜石さくら祭り 鐵砲隊」の子供たちへの継承の実践」
本活動は、岩手県釜石市唐丹町において実施しました。当初は「釜石さくら祭り」における鐵砲隊の文化継承をテーマとしたワークショップを計画していました。
しかし、鐵砲隊は唐丹町の中でも山谷地区を中心に行われている行事であり、特定地区の文化に焦点が偏ってしまうのではないかとのご意見をいただきました。
そのため、より広い視点で唐丹町全体の文化や暮らしを捉える方向へと方針を転換しました。8月6日には唐丹公民館にてワークショップを開催しました。
10月4日には「唐丹の日」地域安全大会が開催された唐丹小・中学校体育館にてワークショップで地域の方に作成いただいた地図を展示しました。
12月には学内にて唐丹町で十分に扱うことができなかった「山谷御鐵砲組」の継承に向けた取り組みとして、大学構内に掲示するポスターを作成し、展示をしました。
ポスターでは、釜石さくら祭りの概要や山谷御鐵砲組の所作について、動画やイラストを用いて視覚的に分かりやすく解説し、大学構内という若い世代が集まる場から山谷御鐵砲組への理解と関心を広げ、将来的なさくら祭りでの復活を後押しすることを目指しました。
2026年度社会連携活動支援助成 概要
4月1日からは、大学内の「JWU ラーニング・コモンズかえで」にて、実際に活動で使われた制作物や動画などの展示とともに、活動の詳細を紹介する予定です。
引き続き本学の学びを社会に還元するために、自由な発想での活動の応募をお待ちしております。
2026年度の応募期間は5月22日(金)~6月12日(金)となり、5月21日(木)に事前説明会を開催予定です。
詳細は4月上旬にJASMINE-Naviにてお知らせします。
