生成AI時代に、自ら考え形にする技術力を。AWS Japan本社で学生がDXサービスを発表

2026.09.18

【イベントレポート】学生主体DXプロジェクト「JWU-DXあとりえ」の成果発表会

2026年8月7日(金)、東京・麻布台ヒルズのAmazon Web Services Japan(AWS Japan)本社にて、本学の学生主体DXプロジェクト「JWU-DXあとりえ」の成果発表会が開催されました。「JWU-DXあとりえ」は、学生自らが大学生活における困りごとを、ITやAI技術を活用して解決を目指す実践的なプロジェクトです。当日は、理学部数物情報科学科の学生たちが自ら企画・開発した3つのDXサービスをプレゼンテーション。AWS Japanのプロのエンジニアを前に、熱意のこもった発表が行われました。

AI時代だからこそ「全工程をやりきり、プロに語る経験」で育つ「実践知」

近年、生成AIの進化によってプログラミングの参入障壁は下がりましたが、AI任せにしていては本質的な学びや技術は身につきません。
「JWU-DXあとりえ」は、単にAIツールを試すだけではなく、次世代AIツール( Kiroなど)を賢くパートナーとして使いこなすことで、システム開発が未経験であっても検討したアイデアを実際のサービスとして構築・学内へ導入(社会実装)させることを目指しています。
AIの力を借りて自分の想像を超えたシステムを作り上げ、さらに「なぜその仕組みで動くのか」「開発で何を得たのか」を自らの言葉で論文や報告書にまとめる。この一連の体験が、学生たちの成長を促進させています。

学生生活の困りごとを解決する3つの学生開発サービス

発表会では、学生たちの柔軟な発想と実用性を兼ね備えた3つのサービスが披露されました。

1. 教室利用検索サービス『ルーチェ(Luce)』

開発者:東 朱弥(あづま あかね)さん(数物情報科学科3年)
東さんのコメント
「プログラミングにかける時間を短縮できた分、手描きのデザインを試作したり『どうすればみんなが使いやすいか』を議論したりする時間に力を入れることができました。自分のアイデアが目に見える形になり、実際に動いたときの感動は忘れられません」

2. AI搭載・落とし物検索サービス『もどるん』

開発者:赤間 奏音(あかま かのん)さん、清水 翠(しみず みどり)さん(数物情報科学科3年)

赤間さん・清水さんのコメント
「落とし物を届けてくれた人もハッピーになれるよう、返却完了時に感謝のメッセージが届く機能も計画しています。使う学生と管理する職員の方、双方の視点に立ったシステム作りを意識しました」

3. メディアセンター問合せAI『AIメジロ先生』

開発者:野村 実花(のむら みか)さん(数物情報科学科4年)

野村さんのコメント
「実現したい機能を自然言語でAIに伝えることで、プログラムの作成や修正をスムーズに進められました。未経験の技術であっても、AIと対話しながら諦めずに形にしていくプロセスそのものが大きな学びになりました」

お客様起点の姿勢をプロも絶賛。実践的な挑戦が自信へ

発表を受けたAWS Japanの担当者からは、学生たちの技術力と姿勢に対し高い評価が寄せられました。

AWS Japan 担当者

「どのサービスも『身近な誰かの困りごと』に向き合って作られており、私たちが大切にしている『Customer Obsession(お客様起点)』そのものでした。完璧な準備を待つのではなく『まずやってみる』というチャレンジ精神は、社会に出てからも間違いなく大きな武器になります」

本プロジェクトの指導にあたる理学部数物情報科学科の長谷川治久(はせがわ はるひさ)教授は、プロジェクトの意図を次のように語ります。

「AIには学びの機会を奪うリスクもありますが、使い方次第で学生の可能性を大きく広げる強力なツールにもなります。本プロジェクトで大切なのは、要件定義から運用まで『全ての開発工程をやりきり、成功体験を得ること』。そして、プロへの報告と質疑応答を通じて、自らの試行錯誤を言語化し、学びとして整理することです。このような経験こそが、AI時代に生きる『本当の実践知』を育てると考えています。」

日本女子大学では、教職員が伴走し、学生が主体となってサービス開発の全工程をやり抜く環境が整えられています。企画から実装、プロへの提案までを経験した学生たちは、大きな達成感と将来への自信を得て本発表会を終えました。

今回発表された3つのサービス(『ルーチェ』『もどるん』『AIメジロ先生』)は、今後の学内での本格運用・リリースに向けて、現在もさらなる改善が進められています。

在学生の皆さん、これからの開発の進展と、実際にサービスがキャンパスに届く日をぜひ楽しみにお待ちください。