協定・認定大学留学体験談Y.N.さん

協定・認定大学留学体験談Y.N.さん

建築デザイン研究科建築デザイン専攻 修士2年(留学時)Y.N.さん

ブリュッセル自由大学 / ベルギー / 2025年度協定大学留学

留学先を選ぶ際に重視したこと

・ベルギーの多様性:公用語が3つあること、英語が通じるフランス語圏、EUの本拠地があってヨーロッパ中から人が集まるといった点に惹かれた
・フランスやドイツ、イギリスなど大国に囲まれ、アクセスは良い
・アール・ヌーヴォー建築に見られる日本文化との繋がり

留学先大学での授業選択で重視したこと

英語のクラスの選択肢がほぼなく、メインの授業である設計スタジオはフランス語のみだった。そこで、知人に紹介していただいたブリュッセル自由大学への留学経験者におすすめいただいたMicroMegaLabという設計スタジオを選択した。また、英語で開講されていた授業のうち、日本の木組について学ぶことができる構造の授業を履修した。

留学で得たもの

私が留学で得たのは、以下の3点である。

①夢を目標に変え、行動する力
留学の準備を含め、常に自問自答しながら目標を定めた。着実に目の前のことをこなしながら修正し、思い描いていた以上にステップアップできた。伝統工芸展をブリュッセルで開催したり、フランス語はほとんどゼロの状態から注文や店員さんと雑談できるレベルに成長した。文法の習得は大変だが、フランス語は美しい言語なので、今後もフランス語学習を継続したい。また、フランス語圏に一年身を置けたことが嬉しい。留学と就職活動の両立は大変だったが、企業側に留学中であることを説明し、空いた時間に書類作成と就職試験の準備、本学のオンライン就活相談を活用してエントリーシートの添削や面接対策をした。あの期間を乗り越えたのだから、きっと今後も忙しくても解決策が見つかると思える。

②粘り強さと交渉力
「普通はこう」と定められていることでも、交渉によって動くこともある。
ブリュッセル自由大学の先生との相談、スケジュール調整、区役所での滞在許可証の延長、工芸品を貸していただく店舗へのプレゼン…等、交渉を重ねた一年だった。粘り強く、相手の立場になってコミュニケーションを取る過程は今後社会に出てからも活かせると考えている。

③日本を外から見る視点
日本で当たり前と思っていたこと、気に留めていなかったことが海外では評価されていたりする。
ヨーロッパでは日本ブームで、抹茶だけでなく、「日本人は礼儀正しい、日本の文化は精神性と結びついている、技術や芸術が極められている」と言った概念が浸透していて嬉しかった。またSNSの普及によって、日本の自然の豊かさやコンビニの品揃えについて知っている方も多く、興味を持って聞いてくれるのがありがたかった。この視点を活かし、今後は日本の文化や技術、伝統工芸にスポットライトをあてられるインテリアデザイナーを目指したい。

留学先大学で登録した授業科目

授業科目名
MicroMegaLab
概要
南仏・マルセイユを舞台に、ミクロ(詳細断面や素材)からメガ(都市)までスケールを横断し設計。通年授業で、前期は敷地及び事例のリサーチ。後期で課題解決となる設計を行う。尚、舞台となる街は毎年変わり、次年度はフランスのトゥールーズ予定とのこと。
コメント
フランス語のスタジオ+仏語圏メンバーとのグループワークに苦労した。とにかく手を動かす授業だったため、スケッチや言語を用いたコミュニケーションを伸ばすことができる。しかし、毎週課される進捗報告、さらに細かい点描画はかなりハードだった。
授業科目名
Structure et architecture: Architectural Design and Construction
概要
英語で行われる授業。日本の木組を中心に構造について学ぶ。ブリュッセルというヨーロッパの中心で日本の文化と技術を学び、さらに制作できる。グループで仮想のパビリオンを設計/プレゼン、その構造となる木組は実物を制作する。
コメント
授業の全体的な満足度としては、木組を制作できたので高い。ノコギリ作業も楽しかった。