数物情報科学科

数物情報科学科

現代社会の最先端で未来を拓く実践力・創造力

数学、物理学、情報科学とそれらの横断分野を学ぶ学科で、3年次からコースに分かれます。
これらは現代社会の基盤となる学問であり、コンピューター・通信機器やインターネットはもちろん、金融・株式・保険商品の開発、宇宙・半導体・エネルギー・輸送機器開発などにも応用されます。卒業生は数理的・論理的に粘り強く考える力、周囲を巻き込んでチームで働く力が高い評価を得ています。

学びの特色

「数学」「物理」「情報」3コースの幅広い選択肢

1年次は数学・物理学・情報科学の基礎を幅広く、2年次では自らの適性を見据えながら、3年次以降はより専門的な内容を学びます。純粋数学、理論・実験物理、プログラミング、データサイエンスはもちろん、株式予測や人工知能へ応用される数学、原子から宇宙まであらゆる物質・現象を明らかにする物理学、アプリ開発やロボット開発に応用される情報科学など最先端の内容やそれらの境界分野も学ぶことができます。4年次では学修の集大成としてバラエティに富んだテーマの卒業研究に取り組みます。

充実した研究施設と丁寧な指導

コンピューター室は複数あり、プログラミングの授業などでは、補助員がついて質問しやすい環境を整えています。天体観測装置、クリーンルームを含む複数の物理実験室などの充実した研究施設を有しています。初年次はレポートの書き方から指導するなど、丁寧な指導を心がけています。

研究・開発、教員など多方面にわたる分野で活躍

就職は80社以上の企業などからの学科推薦の枠があり、卒業生は専門を生かし、開発職、総合技術職、エンジニア、教員として活躍しています。教職免許状は数学・理科・情報の3教科の課程があり、複数の免許を取得する学生もいます。

数物情報科学科の4年間

1年次

3コース共通の科目を履修し基礎を習得する

数学、物理、情報科学に共通する基盤をなす科目と、理系の基礎的な科目を学びます。実験や実習、演習科目も1年次から始まります。

2年次

基礎から応用へコースを意識して科目を選択

3年次からのコース選択を考えながら、各コースの専門的な科目を選択して学びます。1年次の基礎を応用へと発展させた科目群です。

3年次

コースを選択し専門性を高める

数学コース、物理コース、情報コースのいずれかを選択します。それぞれの専門的な科目を選択し、より高度な学びに取り組みます。

4年次

主体的に課題を見つけて卒業研究にまとめる

テーマを設定し、身につけた実践的な創造力と問題発見・解決能力を用いて、教員の指導のもと卒業研究にまとめます。

卒業論文のテーマ

授業紹介

【1年次】線形代数学ⅡA [幾何学]林 忠一郎 教授
定理が何の役に立ち、どれほど凄いのか。
何よりも大切なのは 「感動」すること。

授業で大切にしているのは、感動を伝えることです。この定理が何の役に立ち、どんなに凄いのか、驚きが伝わるように話します。わざと間違えて見せて、何故間違いなのか一緒に考えます。確実な計算方法を身につけることは勿論のこと、説明の文章も大切にしてもらっています。一方で図をたくさん描き、教科書には載っていない大雑把で感覚的な話もします。4次元空間の中の図形を描く授業もあります。このようにして、論理と感覚の両面から理解を深めてもらいます。 そして、毎回例題の真似をすれば解ける簡単なレポートを課し、普段から勉強する習慣を身につけてもらっています。
1年次後期に行う「線形代数学ⅡA」の授業は、 座標を斜めに取り直す変数変換で式を簡単にする技術を学ぶものです。 二つ以上の変数を扱うすべての問題に応用でき、もう少し高度な数学を学ぶと線形代数は一変数の問題にも応用されます。 統計学にも使われ、ありとあらゆる学問の礎となります。 多くの学生に線形代数学の基本的な計算、勉強する習慣、そして論理的な説明の書き方の初歩を身につけてもらい、問題に相対するときの心構え、試行錯誤の仕方も伝授します。

卒業後の進路

学生一人ひとりに応じた支援できめ細やかなサポートを実現

日本女子大学が目指しているのは、社会に貢献できる自立した女性を育てることです。
卒業した学生が生涯にわたって個々の力を発揮するために、また、目指している職業に就き、自己実現を果たせるように、就職支援に力を入れています。