思いを形にし、新たな可能性を探る… 学生によるイベント開催

2022.10.26

思いを形にし、新たな可能性を探る… 学生による
イベント開催

「学生イベントコンテスト」に採択された活動の実施

2022年10月8日(土)、第41回ホームカミングデーと同日に、日本女子大学学生イベントコンテスト実行委員会が主催する「学生イベントコンテスト」に採択された3団体の活動が実施されました。

「学生イベントコンテスト」は、本学に在学する通学課程の学部学生が主体となって企画、実施するイベントを募集し、選考により採択された団体のイベントを開催するものです。採択されたイベントは、泉会(学部学生の保護者等による支援団体)から費用をご支援いただき実施しています。

2022年度は、「ラーニング・コモンズの可能性をひらく」 というテーマのもとに、以下の3団体によるイベントが採択されました。

・国際協力を身近に感じてみよう(一般社団法人STUDY FOR TWO 日本女子大学支部)
・IZUMI PICNIC~未来と過去をつなぐ居場所の創出~(住居学科学生有志)
・翻訳スタジオWeb制作プロジェクト報告会(文化学科田中ゼミ)

各イベントには、在学生、教職員、卒業生や一般の方が参加しました。

国際協力を身近に感じてみよう
(一般社団法人STUDY FOR TWO 日本女子大学支部)

STUDY FOR TWO では「勉強したいと願うすべての子どもたちが勉強できる世界に。」を目指し、教科書の再販を通じて寄付活動を展開しています。当日は国際協力を身近に感じてもらうことを目的に、支援しているネパールやタンザニア等についてのクイズやビンゴ大会を実施しました。

大学生を対象にクイズを用意しましたが、小さい子どもも参加して盛り上がりました。また、イラストでヒントを出すなど、謎解きのようにし、参加者からは時折歓声や拍手が上がりました。ビンゴ大会では、単なる数字を読み上げるだけではなく「1番アメリカ」「2番ラオス」のように、国名を入れることで親しんでもらうきっかけとしました。その後、支援先国(ラオス)への訪問経験がある方からご講演をいただきました。

工夫を凝らしたクイズに盛り上がる参加者

代表の一人である土田紗瑛さん(英文学科2年)は、小学生の時にユニセフ職員の講演を聞いたことが、世界を知るきっかけになったのだそうです。自らもこの活動を通じて世界を知ってもらうきっかけを作っていきたいと話しました。

IZUMI PICNIC~未来と過去をつなぐ居場所の創出~(住居学科学生有志)

新設されたラーニング・コモンズ以外に学生のスペースとして活用できる泉プロムナード(芝生)に着目し、ピクニックができるような体験を演出しました。代表の大野蓮さん(家政学研究科住居学専攻修士課程1年)は、キャンパスにすでにある環境の豊かさに気づいてほしいという思いがあり、企画をしたそうです。芝生に敷かれた素材の異なる布は、被服学科の協力を得て、使えなくなった布を活用しました。反物の幅(1.3メートル)も考慮しながら、座りやすい形に工夫して布を敷きました。

当日は快適な休憩の場として利用されるだけではなく、かつて泉山館があった場所として、「懐かしいね」と話しながら立ち寄ってくださった卒業生もいました。今後キッチンカーの導入もあることから、ランチ休憩などで学生にプロムナードをもっと活用してもらえるよう、同様の企画をしたいとのことでした。

篠原学長も立ち寄り、キャンパスの緑を楽しんだ

翻訳スタジオWeb制作プロジェクト報告会(文化学科田中ゼミ)

「翻訳スタジオ」は、英語で書かれた文学作品を翻訳する活動で、翻訳した作品を公開する場としてウェブサイトを一から制作したい、との思いから今回応募がありました。夏季休暇中に英語を用いながらプログラミングが学べる1日のワークショップをラーニング・コモンズで受講し、その後各自が独自のデザインを駆使したウェブサイト制作に取り組みました。

翻訳とプログラミング、それぞれの挑戦を報告

代表の阿久津遥菜さん(文化学科3年)のお話では、普段から取り組んでいる翻訳は、言語と言語を行き来して解釈する難しさがあり、チームで話し合ったり、お互いに添削したりしているのだそうです。それに比べて、今回学んだプログラミングは英語がベースになっているものの、一つの言語として覚えてしまえば分かりやすいと感じ、今後はこの「翻訳スタジオ」のウェブサイトを充実、存続させていきたいと話しました。当日の来場者は「頑張ってほしい」「完成を楽しみにしています」など応援の言葉を送りました。