国家資格「登録日本語教員」に合格!日本語教員養成講座での学びを語る

2026.03.24

【学生インタビュー】文学部英文学科4年池奈雅さんが語る合格までの勉強法

2025年11月、国家資格「登録日本語教員」の試験が行われ、日本女子大学の学生12名が合格しました。日本女子大学では、全学部の学生を対象に日本語教員養成講座を開設しており、所定の単位の修得と応用試験の合格により国家資格の取得が可能です。今回は、合格者の一人である英文学科4年の池奈雅(ち なあ)さんに、合格までの道のりや講座での学びについてお話を伺いました。

——合格したときの率直な感想を教えてください。
池さん:
大学1年次から日本語教員養成講座を履修してきたので「これまでの努力が実った」という達成感が大きく、とても嬉しかったです。2024年4月から日本語教員の資格が国家資格化されたタイミングとも重なり、講座での学びや教育実習など4年間積み重ねてきたことが、合格という形で実を結んだと感じています。

——日本語教員を目指したきっかけを教えてください。
池さん:
母が大学で教鞭をとっており、留学生と関わる仕事をしています。そのため、大学に入る前から多国籍の方と接する機会がありました。母が日本語を教える姿を見て、言葉を学ぶ過程で、文化や人との交流が生まれることに気づきました。「言語を教えることは人と人をつなぐことでもある」と感じたことが日本語教員に興味を持ったきっかけです。

また、私自身も外国にルーツを持っているため、日本語という言語そのものに魅力を感じていました。日本語特有の柔らかな表現や比喩に触れる中で言語教育への興味が深まり、日本語教員養成講座が設置されている日本女子大学に魅力を感じ入学しました。

——日本語教員養成講座での学びについて教えてください。
池さん:
1年次から講座を履修し、英文学科の授業と並行して学んできました。授業数は多く大変な部分もありましたが、早い段階から履修していたことで無理なく続けることができたと感じています。講座は2年次から履修することも可能ですが、1年次から始めたことで学修の負担を分散でき、時間をかけて日本語教育を体系的に学ぶことができました。

少人数での授業はとくに印象に残っています。中にはマンツーマンで受けた授業もあり、興味関心に合わせて深く学ぶことができました。先生方も非常に丁寧に指導してくださり、質問にも親身に答えてくださるのはもちろん、参考書を貸していただくなど、学習面でのサポートの手厚さを実感しました。
——講座の中で経験された教育実習についても教えてください。
池さん:
実習では、さまざまな国の学習者を対象に授業を行います。授業を円滑に進めることに意識が向きすぎてしまい、一人ひとりの様子に十分気を配れなかった点は反省として残っています。一方で、授業以外の時間に折り紙を一緒に折ったり、食べ物の話をしたりといった交流をとおして、自然と会話が広がっていくのを実感しました。こうした経験から、言語教育とは単に知識を伝えるだけでなく、人と人との関係を築くことにもつながるのだと再確認できました。

——試験に向けた準備について教えてください。
池さん:
長時間の特別な対策を行ったというよりは、これまでの授業での学びが基盤になりました。授業で配布された資料や参考文献を丁寧に読み込んでいたことが大きかったと思います。
試験直前の2週間は問題集を1冊用意し、何度も繰り返し解きました。間違えた問題は解説をノートにまとめ、手を動かしながら理解を深めるようにしていました。

——とくに大変だったことはありますか。
池さん:
聴解や発音に関する分野は授業で扱う機会が少なかったこともあり、基礎から学び直す必要がありました。発音時の舌の位置など細かい知識も求められるため、参考書やYouTubeなどを活用して補いました。
ただ、全体としては、日々の授業をしっかり受けていれば大きな不安は感じなくて大丈夫だと思います。最初に学ぶ基礎的な講座を疎かにせずしっかり理解し、全体感を捉えておくことが、その後の学びにも試験対策にもつながると感じました。
——今後の目標について教えてください。
池さん:
人と人、そして文化と文化をつなぐことができる日本語教員になりたいと考えています。日本国内に限らず、中国やオーストラリアなど海外でも教える経験を積みたいです。
言語教育をとおして、学習者に新しい視点を提供するとともに、私自身もさまざまな価値観に触れ視野を広げていきたいと思っています。
コミュニケーションを通じ、異なる文化を持つ人同士が理解し合える場をつくっていきたいです。

——最後に、これから日本語教員を目指す学生へのメッセージをお願いします。
池さん:
繰り返しにはなりますが、日本語を教えることは、単に言葉を伝えるだけでなく、人と人、文化と文化をつなぐ仕事だと考えています。資格取得までの道のりは大変なことも多いですが、その先には多くの出会いや学びが待っています。
さまざまな人と関わる中で、自分自身の成長も実感できるはずです。自分の可能性を信じて、ぜひ挑戦してみてください。

日本女子大学の日本語教員養成講座
日本語教員は2024年4月から「登録日本語教員」として国家資格化され、資格取得試験「日本語教員試験(基礎試験・応用試験)」が開始されました。日本女子大学の日本語教員養成講座は、文部科学省により「必須の教育内容50項目に対応した日本語教員養成課程等」として認定されており、国家資格「登録日本語教員」の「経過措置」対象の教育課程となっています。この「経過措置」により日本語教員養成講座修了要件の単位の修得と、日本語教員試験の「応用試験」のみに合格することで、資格が取得できます。また、海外協定大学での日本語教育実習も実施されています。