JWUで学んだ建築家たち〜住居学科卒業生の活躍〜 Vol.4
2023.12.19
日本女子大学は家政学部住居学科を独立させた新学部「建築デザイン学部」を2024年4月に開設します。母体となる家政学部住居学科は1948年に生活芸術科として設立され、その後1962年に住居学科として独立、現在までに5,667名の卒業生を送り出しました。また1956年に建築士の資格取得が可能なカリキュラムを導入して以降、数多くの女性建築家を輩出しています。日本女子大学大学院「建築デザイン研究科」も、建築デザイン学部と同じ2024年度に開設予定で、学部での学びをさらに深化させていきます。
今回は「JWUで学んだ建築家たち〜住居学科卒業生の活躍〜」の第4弾として、これまで輩出してきた女性建築家を第1〜3弾に続きご紹介していきます。本学での思い出や建築デザイン学部開設に向けてのメッセージもいただいております。
ぜひご覧ください。
小川 信子(1929年生)
1952年 家政学部生活芸術科住居専攻 卒業
工学博士、スウェーデン王立工科大学 客員研究員(1986〜1987年)
日本女子大学名誉教授
■代表作
・KOKKO(コッコ)保育園(旧津山口保育園)(1977年)
・風の子保育園(1973年)
・本庄保育園(1976年)
・やさか保育園(1976年)
・保育園るんびいに(1993年)
など
■受賞歴
・家政学会功労賞(2000年)
・日本生活学会 今和二郎賞(1992年、2010年)
・日本建築学会 教育賞(2010年)
・日本福祉文化学会 福祉文化実践学会賞(2018年)
など
■JWUとのつながり
1955年 日本女子大学住居学科の助手を、1978年からは教授を務め1998年に定年退職。日本女子大学名誉教授となる。
■JWU在学中の思い出
女子大学が専門学校から、男性の大学と同様の大学に昇格した時、文部省の専門学校令も廃止された。この時、上代タノ先生が学長になられ、伝統的な女子大の教育理念の中に、更に社会に開かれた様な雰囲気に変わった。大学セミナーハウスが(吉阪隆正)先生の設計で建築されて、上代先生も設立員会の主要教授でいらして、他大学との交流や学ぶ機会を作られて、他の大学の先生や学生と研究交流の機会が開かれ、学生も共同研究の機会を得ることができた。
高橋 公子(1932〜1997年)
1955年 家政学部住居学科 卒業
■代表作
・管の家(1983年)
・Ya邸(1969年)
・菅邸(1981年)
・えごの木の家(1997年)
など
■JWUとのつながり
1987年〜1997年 日本女子大学家政学部住居学科教授
日本建築学会理事、建設省(現在は国土交通省に再編済み)の住宅審議会、中央建設工事紛争審査会などの各委員として活躍されました。