協定・認定大学留学体験談H.K.さん

協定・認定大学留学体験談H.K.さん

国際文化学部国際文化学科3年(留学時)H.K.さん

ヨーク大学 / イギリス / 2025年度協定大学留学

留学先を選ぶ際に重視したこと

最も重視したことは、大学の研究の質や専攻したい分野の評価です。ヨーク大学の英文学はイギリス国内のみならず世界の大学においても高い評価を受けているため、英文学を専攻するうえで、かなり強い部分だと思いました。
次に重視したことは、治安の良さです。海外にひとりで生活するため、やはり治安の善し悪しは留学先を選ぶうえでかなり重要視しました。ヨークはイギリス全体でも有数の治安の良さを誇る都市で、犯罪率が低く、夜間に街を歩いても安全だという情報を多く見ました。実際留学をして、地元の方々はとても優しく、アジアンヘイトなどといった差別も全くなく、安心して過ごすことができました。

留学先大学での授業選択で重視したこと

まず、本学では学べないような内容の授業を選びました。本学と留学先大学での専攻が異なるため、英文学ならではの授業や、一方で国際文化にまつわるが本学にはない内容の授業を選択しました。
次に、1年次対象の授業と2年次対象の授業をバランスよく選ぶことです。前期・後期でそれぞれ3つ授業を選びますが、わたしは前期・後期どちらも1年次対象の授業を1つ、2年次対象の授業を2つ取りました。1年次対象の授業は導入的な知識を学ぶため、基礎固めに役立ちました。また1年次のレポート課題(Essay)は2年次よりも執筆量が少ないため、慣れない英語でのレポート課題を取り組むうえでの負担も重視しました。

留学で得たもの

私は多様な価値観を受け入れる「寛容さ」を得ることができました。少人数で行うセミナーの授業では、生徒が主体となって意見を交わします。ひとつの文学・映像作品に対してそれぞれ異なる解釈を持ち、お互いの意見を尊重しながら議論を行いました。詩の一連にしかり、本の一段落にしかり、人によって受け取り方や解釈が異なるからこそ、新たな視点や気付きを得ることができ、作品の解釈に深みが出るため、正解・不正解関係なく、それぞれの考えを発信し、ディスカッションすることの楽しさを実感しました。
また、「日本の新たな気付き」も得られました。違う国にいるからこそ、日本を客観的に見ることができ、「普通」の違いや価値観の気付きを実感しました。例えば、フラットメイトとの会話の中で、大学生活について、日本では電車を乗り継いで1時間以上かけて大学に通うことは「普通」に近いものだが、イギリスでは大学近くの寮に住むことが「普通」とされています。このような何気ないフラットメイトとの日常会話を通して、日本では当たり前だと思っていたことが海外では必ずしも「普通」ではないことにも気づき、物事を客観的に考える視点が養われました。

留学先大学で登録した授業科目

授業科目名
 Approaches to Literature I: Writing Modernity - ENG00023C
概要
 18世紀初頭から19世紀を経て20世紀に至るまでの期間を対象に、「近代性modernity」や「近代the modern」と文学文化との関係を探究する。様々なジャンルや形式を考察するとともに、近代や近代文学を読み解くために用いられてきた批評用語、概念、理論についても学ぶ。
コメント
 基礎科目として文学における解釈や分析の仕方を学べるので他の科目においても役立った。
授業科目名
 Queer World Cinema - ENG00171I
概要
 多様な性的・ジェンダー的アイデンティティを映画的に表現することの意味を、様々な政治的・文化的文脈に照らして探究する。世界各地から選りすぐった映画を週に1本上映し、多様な言語や文化を通じて、「クィア」や「世界」に対する異なるアプローチを発見する機会となる。
コメント
 世界各国のLGBTQ+映画を観ることは、普段なかなか自発的に観ることがないため、とても貴重な機会で、世界のジェンダー表象について学ぶことができ、とても興味深かった。
授業科目名
 Containing Multitudes: Inequality and the City in Britain and its Empire post-1800 - HIS00152I
概要
 産業革命期における大規模な都市化の始まりから、金融化・グローバル化した21世紀の都市に至るまで、本国および大英帝国におけるイギリスの都市の発展を考察する。私たちが暮らす都市世界を形成する上で、都市計画家、建築家などが果たしてきた重要な役割に目を向ける。
コメント
 現代の都市が形成されるにあたっての歴史について学べて興味深かった。ただ講義のペースが速く、ついていくことに必死で難しかった。
授業科目名
 Approaches to Literature II: Other Worlds - ENG00021C
概要
 中世および近世という時代の「異質性」と、その時代に想像された「異世界」の双方を探求する。その過程で、歴史的な隔たりや差異をめぐる問いに加え、過去の時代の文学や文化を研究する上で最も有益、あるいは刺激的となり得る手法についての考察を重視する。
コメント
 「異世界」という新しい角度から文学を考察することが新鮮だった。ただ、古英語の文学を扱うため、現代の英語とは違う言葉のテキストを読むことに苦労した。
 
 授業科目名
 The Age of Extremes: Twentieth-Century British & Irish Literature - ENG00104I
 
  概要
 歴史上最も困難な時代の一つでありながら、逆説的にも極めて高い創造性が花開いたイギリス諸島の時代に焦点を当て、20世紀全般にわたる文学作品に触れ、20世紀のイギリスおよびアイルランドの文学が持つ文化的、歴史的、社会政治的な背景について、より深い理解を深める。
 コメント
 現代に近い文学を学ぶため読みやすく、現代のイギリスを文学を通して学ぶことができた。
授業科目名
 Inventing Britain, 1700-1830 - ENG00108I
 概要
 「英国らしさ(Britishness)」に関する過去の概念を深く掘り下げ、帰属意識や「差異」のあり方にますます強い圧力をかけていた社会的・経済的潮流に対し、作家たちがどのように向き合ったのか学ぶ。
 コメント
 私自身、「イギリスらしさ」という概念に興味があったので、1819世紀の文学からこの概念を考察することは面白かった。