化学生命科学科

化学生命科学科

自然科学を追究し、時代の要請に応える人材へ

20世紀から今日に至る自然科学のめざましい発展には、専門間の交流が大きく寄与しています。例えばDNAの構造解明は物理学的になされていましたが、それは生物学に革命をもたらしました。このような学問の流れに対応して、本学科では、化学と生物学の二分野を学びの対象にしています。人類の知的活動により成立した自然科学に対する理解を深め、時代の要請に応えられる力を育みます。

学びの特色

「化学」と「生物学」を柱に学ぶ

化学と生物学を幅広く学べるよう、それぞれに多くの授業科目を用意。また、どちらかの分野を専門的に学ぶこともできます。今注目されている環境問題やバイオテクノロジー領域を選択することも可能です。

興味や志望に応じて科目の選択が可能

自由に履修科目を選択できるため、物質の成り立ちからさまざまな生命現象まで広い視野で学ぶことが可能です。実験科目も重視し、最高水準の実験設備を学部生であっても日常的に使えます。4年次には研究室に所属し、ほぼ1年を通して研究を行います。

実社会や研究施設で科学を追究する卒業生たち

食品・医薬品・化学・情報通信の分野や、教員・公務員などで活躍している卒業生。例年20%の学生は、理学系をはじめとした農学系、医学系、薬学系などの大学院へ進学し、自らの専門性を高める道を選択しています。

化学生命科学科の4年間

1年次

基礎的な科目を中心に広い教養と視野を持つ

科学をはじめ、さまざまな分野の基礎をしっかり学ぶことで、一生の財産となる広い教養と視野を身につけます。

2年次

専門科目を広く深く学び自ら問題を解決できる力を養う

専門科目が始まり、広く深く学ぶことが求められます。自習や積極的な質問で、自ら問題を解決する力を養います。

3年次

専門知識と高度な技術をさらに磨き上げる

希望する専門分野の勉学をさらに磨きます。3年次の後期には、卒業研究を行う研究室への配属も決まります。

4年次

卒業研究に取り組み問題解決能力を養う

1年間をかけて卒業研究にじっくり取り組みます。自分で問題を見つけ、解決へと導く力をつけていきます。

卒業論文のテーマ

授業紹介

【2年次】生化学実験 
[応用微生物学、機能生物化学、生物機能・バイオプロセス]菅野 靖史 教授
[構造生物学、機能生物化学]吉田 徹 助教
体験が最も重要。実験を通して、論理的な考え方を理解していく。

実験は座学とは別の視点。私は、実際に手を動かすことを最も重要な点として受講生にできるだけ実体験させることをポリシーとしています。コロナ禍であってもすべての実験について体験し、その結果を論理的にまとめるレポート作成の訓練も重視しています。「生化学実験」の授業では、代謝の仕組みを理解するための基礎的な実験手法を学ぶことを目的にしています。具体的には、研究対象の選択(微生物の単離)、タンパク質の構造を知ることを大きなテーマとし、密度の濃い実習を行います。こういった実験を通して、論理的な考え方とはどのようなものかということを少しずつ理解できるようになります。実体験を糧とし、卒業研究やその先の研究を充実させられるようになればと願っています。

卒業後の進路

学生一人ひとりに応じた支援できめ細やかなサポートを実現

日本女子大学が目指しているのは、社会に貢献できる自立した女性を育てることです。
卒業した学生が生涯にわたって個々の力を発揮するために、また、目指している職業に就き、自己実現を果たせるように、就職支援に力を入れています。