ポリシー
ポリシー
国際文化学部Q&A
国際文化学科
【学科の特徴について】
-
学科の特色・ポイントはなんですか?
1.多様な国際文化の学び
「国際文化」とは、「地域文化」「芸術文化」を全て包括するものです。本学科では、多様な言語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語)を修得し、その言語圏の文化や思想を学ぶとともに、芸術文化からポップカルチャーに至る多彩な表象文化(美術・文学・音楽・ダンス・映画・ファッション…)の理解を深めます。
2.「脱教室・脱キャンパス型」の新しい学び
本学科では、「文化」という観点から国内外の社会課題の解決に貢献できる人材を育成します。そのために提供するのが、全員必修の「スタディ・アブロード・プログラム(海外短期研修)」(1年次)と「実践プログラム(海外・国内)」(2~3年次)という、「脱教室・脱キャンパス型」の新しい学びです。海外留学や国内研修で異文化を実際に体験しながら課題に取り組むことで、「国際力」や「実践力」を養います。
3.グローバル企業や国際機関で活躍する
「実践プログラム」での越境体験と取り組みの成果を、英語やICTを用いて発信します。高い語学力と豊富な海外経験に裏打ちされた「越境力」・コミュニケーション力を身につけ、グローバル企業や国際機関などで活躍できる人材を育成します。
【特色あるプログラム①:スタディ・アブロード・プログラムについて】
-
「スタディ・アブロード・プログラム(SAP)」について教えてください。
本学科では、1年次の夏期休暇期間に2週間程度の「スタディ・アブロード・プログラム(海外短期研修)」を全員必修としています。早い時期に異なる文化・地域・言語を直接体験することにより、個々の専門分野への関心や問題意識を深めるとともに、理解・共感に必要な外国語のレベルを実地で経験し、さらなる学びへの導入とすることを目指しています。
学生は複数の研修先の中から個々の関心・専門領域に合わせて1か所を選択し、事前学修(3回)を経たのち、現地の学生との交流やスポーツ、芸術鑑賞、社交などのさまざまな体験をします。帰国後は、事後学修(1回)によりそれまでの学びを振り返り、次の学びへとつなげます。 -
「スタディ・アブロード・プログラム」の研修先はどこですか?
オックスフォード(英国)、ボストン(米国)、シドニー(オーストラリア)、南仏・パリ(フランス)、台湾、韓国、フエ・ハノイ(ベトナム)の7コースを用意しています。詳細はHPで公開されています(※研修先は、今後変更になる可能性があります)。 -
プログラムの人数調整はありますか?
基本的に学生の希望が優先されます。ただ、当該プログラムの履修希望者数が受け入れ人数の上限を著しく超えた場合、人数調整が行われ、第二希望・第三希望のプログラムを履修してもらうことがあります。
【特色あるプログラム②:実践プログラムについて】
-
「実践プログラム」とはどのようなプログラムですか?
教室の外に問題や課題を見出し、解決する力を身につけることを目的とする脱キャンパス型の実習科目です。
事前学修(5回)において綿密な準備計画を練ったうえで、海外・国内のさまざまな現場・地域へおもむき、現地の文化や社会を体験的に理解するとともに、現場・地域の人々と思案し、解決を模索します。事後学修(3回)において、課題の発見・理解・解決の過程や結論を、想定される受け手を意識しながらひとつの表現・成果物にまとめあげ、ICT を活用して社会に向け発信します。
学生は全員、「実践プログラム(国内)」「実践プログラム(海外a)」「実践プログラム(海外b)」の3種類のうちいずれかを選択します。 -
「実践プログラム(国内)」について教えてください。
国内の施設等を利用して実施するプログラムで、事前学修を5回、臨地実習を5日、事後学修を3回行い、その成果をICT を活用して発信します。臨地実習は、4泊5日になることもあれば、3泊4日+都内や近郊で1日、あるいは毎週1回×5回など、プログラムによって異なります。実習例としては、国際芸術祭、展覧会、美術館、寺社、文化遺産等の見学実習、ダンスなど身体を用いたパフォーマンスについてのワークショップ、地域文化と観光(本学が連携協定を結んでいる北海道日高振興局内の七町)などがあります。費用もプログラムによって異なりますが、上限は10万円ほどです(※費用は、今後変更になる可能性があります)。詳細はHPで公開されています。 -
プログラムの人数調整はありますか?
基本的に学生の希望が優先されます。ただ、当該プログラムの履修希望者数が受け入れ人数の上限を著しく超えた場合、人数調整が行われ、第二希望・第三希望のプログラムを履修してもらうことがあります。 -
「実践プログラム(海外a)」について教えてください。
原則として語学力を問わず、希望者全員が履修することができる海外留学プログラムで、半期(プログラムにより異なるが約3か月程度)の語学研修と現地調査が含まれます。事前学修(5回)で綿密に準備をしたうえで、海外留学中は定期的に担当教員とオンラインで連絡を取りながら、調査の中間報告をし、帰国後は事後学修(3回)を行います。実習先としては、「アメリカ 都市文化研究プログラム」(2年次後期:コロンビア大学、ペンシルヴァニア大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の各大学附属の語学学校から一校選択)、「カナダ ナイアガラ・プログラム」(2年次後期:ナイアガラ・カレッジ)、「フランス 西カトリック大学プログラム」(3年次前期、ただし実際に行くのは2月~5月末:西カトリック大学附属語学学校)、「中国 河南師範大学プログラム」(3年次前期)があります。詳細はHPで公開されています。 -
「実践プログラム(海外b)」について教えてください。このプログラムを履修した場合、4年で卒業できますか?
語学力等の学内選考を経て、協定大学または認定大学へ留学するプログラムです。事前学修(5回)で綿密に準備をしたうえで、海外留学中は定期的に担当教員とオンラインで面談し、帰国後は事後学修(3回)を行います。留学先の大学で取得した単位を、本学科の学科科目(本学科目に読み替えられるもの30単位以内)に単位認定される制度があります。単位修得状況にもよりますが、4年間で卒業することも可能な制度となっています。また、協定大学・認定大学に留学する場合、大学から一人あたり20万円~最大400万円の給付奨学金(支給額は変動する可能性があります)が授与される、経済面での手厚いサポート制度があります。協定大学一覧については、HPをご覧ください。 -
「実践プログラム(海外b)」の学内選考の時期はいつですか? また、その試験は具体的にはどのようなものなのか教えてください。
1〜2月(春)出発の場合
出願書類提出 9月下旬
学内書類・面接審査 10月上旬〜中旬
合否通知 10月下旬
9月(秋)出発の場合
出願書類提出 11月中旬
学内書類・面接審査 11月下旬〜12月上旬
合否通知 12月下旬
審査は、書類審査、留学希望先の言語によるプレゼンテーションの審査、面接審査です。 -
実践プログラム(海外b)の協定大学・認定大学について、国際文化学部国際文化学科の優先枠・固有枠はありますか?
優先枠や固有枠はありません。
【その他の特色あるカリキュラムについて】
-
多様な言語を学ぶとありますが、外国語の履修について教えてください。
必修英語8単位+選択英語8単位に加え、ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語より同一言語を16単位履修する必要があります。韓国語以外の外国語は会話の授業も開講されており、専門的かつ実践的に外国語を学ぶことができます。 -
英語力測定テストについて教えてください。
国際文化学科では全員、プレイスメントテストとは別に、英語力を測定するテストとして、Duolingo English Testを2回(入学直後と1年次学期末に)受験します。Duolingo English Testは、北米の大学では、そのまま英語能力証明として使用でき、4技能を効率よく測定できます。自分の英語力を詳細に把握し、留学の可能性をも意識しながら英語学修ができます。 -
「留学準備演習」とはどのような授業ですか?
1年次から開講される、海外の大学への留学を目指す学生向けの授業です(必修科目ではありません)。「留学準備演習Ⅰ」(1年次前期)で、それぞれの国・地域の風土的特徴、行政制度、歴史、宗教、年中行事、習慣・マナー、芸術、文化等についての文献を読み、外国語の運用能力を高めながら、留学に向けてのモチベーションを個人的あるいは学生同士で高め合います。「留学準備演習Ⅱ」(1年次後期)では、原則として留学先の言語でネイティブ教員による授業を行い、留学希望先での授業を受けることを想定したトレーニングを積みます。 -
「国際文化基礎論」「国際文化研究法」とはどのような授業ですか?
オムニバス方式の講義により、まず「国際文化基礎論」(1年次前期)で、国際文化学科の多様な学びの全体像をつかみます。次いで、「国際文化研究法」(2年次前期)で、国際文化を学ぶための基本的な研究方法を押さえます。両科目とも全員必修です。 -
「アカデミック・スキルズ」とはどのような授業ですか?
演習形式により、大学での学びに必要なスキルを身につけます。「アカデミック・スキルズⅠ」(1年次後期)では、目標設定、資料収集、クリティカルシンキング、レポートや論文の書き方等を学び、「アカデミック・スキルズⅡ」(2年次前期)では、それに加えてICTを活用した発信方法を学びます。両科目とも全員必修です。 -
「世界と自己を知るための科目」とはどのような授業ですか?
多様な地域・領域の文化を理解するためのバラエティ豊かな専門科目です。欧米、日本、アジアの文化や思想に関する知識を深める科目、美術・文学・音楽・ダンス・映画・ポップカルチャー・ファッション等を領域横断的に学ぶ科目が揃っています。2年次より開講されますが、一部1年次後期から履修できます。 -
「バイリンガル・コミュニケーション」とはどのような授業ですか?
実践プログラムを通して得た学びや成果を互いに報告し合いながら、一人一人が自らの経験を総括し、その総括内容を英語で表現、発信することを目的とした全員必修の短期集中少人数セミナー(3年次後期)です。今後の展望や社会に対する問題意識も明確にしながら、英語でプログラミングも学び、英語で自分のサイトを作って発信します。 -
英語で行われる授業はどのくらいありますか?
「留学準備演習Ⅱ(英語)」、「バイリンガル・コミュニケーション」、「世界と自己を知るための科目」のうち3科目、「国際文化学演習a・b・c」からそれぞれ1クラス、「卒業研究」1クラスです。
【資格・就職について】
-
本学科で取得可能な資格は何ですか?
博物館学芸員、司書、社会福祉主事、日本語教員養成講座、社会教育主事(社会教育士)、社会調査士です。本学科の前身にあたる人間社会学部文化学科とは異なり、教職(及び学校図書館司書教諭)は取得できなくなりましたが、その他の資格の取得に力を入れています。 -
博物館学芸員の資格を取得して、美術館などに就職したいと思います。博物館学芸員の採用実績はありますか?
本学科の前身にあたる人間社会学部文化学科では、毎年、15名前後が博物館学芸員の資格を取得していました。求人は年度により異なりますが、これまでに、軽井沢絵本の森美術館、府中文化振興財団、茅ヶ崎市文化振興財団、伊豆高原美術館、森美術館、山梨県立博物館、諏訪市立原田泰治美術館、千葉県立中央博物館などに採用実績があります。 -
就職状況はどうですか?具体的な分野も教えてください。
本学科の前身にあたる人間社会学部文化学科の学生の就職状況は、日本女子大学の中でも高い水準にあり、卒業生は様々な業種で活躍しています。就職希望者は、ほぼ全員が卒業時までに内定しています。一般企業の総合職が多く、分野はさまざまですが、銀行・保険・証券・メーカーのみならず、近年情報サービス業が増えています。国家公務員または地方公務員になる卒業生もいます。文化に関連する就職分野としては、芸術振興分野を担当する財団法人、映像・音楽・エンタメ関係、新聞社、テレビなどの放送業、広告代理店、出版関係などが挙げられ、ホテルなどの宿泊業、旅行代理店、旅客運輸業など観光に関連する分野にも就職しています。また、外資系企業に就職した卒業生もおり、文化学科卒業生の語学力は、各企業から高い評価を受けています。
【卒業研究について】
-
卒業研究はどのようなテーマで行われていますか?
地域としては、欧米・日本・アジア、分野としては、美術・文学・音楽・ダンス・映画・ポップカルチャー等、多岐に渡ります。英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語で卒業研究(卒業論文)を執筆することもできます。本学科の前身にあたる人間社会学部文化学科の卒業研究の例としては、以下のものが挙げられます。
●The Representation of Satire in British and French Artistic Works(Addisonゼミ)
●狐憑きはなぜ狐なのか~見えない存在と共に暮らす~(伊藤ゼミ)
●社会的不安感拡大時にヒットした楽曲の特徴分析-不安定な時代においてコード進行は保守的なものであるか(奥波ゼミ)
●「よみがえり映画」が描く死者との交流(川崎ゼミ)
●動画配信サイトに見る視聴者と配信者の関係(木村ゼミ)
●ピエール・ボナールの装飾画 1900~1930年 -画家と注文主に関する考察-(河本ゼミ)
●19世紀英国上流階級とバレエについての考察(坂井ゼミ)
●『全体性と無限』における「主観性」とはどのようなものか -「顔」との対面による分離と関係-(佐々木ゼミ)
●西部に生きた女性たち ~実在したカウガールと現実~(杉山ゼミ)
●『ボヴァリー夫人』に見る19世紀のフランスの女性像(高井ゼミ)
●The Representation of Loss, Isolation and Togetherness in Wes Anderson’s Works(田中ゼミ)
●日本における遊園地の生き残りについて(中西ゼミ)
●韓国における兵役問題について(朴ゼミ)
●《洛中洛外図屏風上杉本》の研究-公方邸の描写の謎に迫る-(水野ゼミ)
●五節供の日中比較(三田ゼミ)
2023年7月更新
国際文化学部・学科の3方針
人材養成・教育研究上の目的
国際文化学部では、様々な地域や研究領域に存在する問題を自らつかみとり、それを国際的視野や学術的知見に基づいて理解・把握し、他者と協力しながら解決を模索することを通して、新たな文化や社会の構築に主体的にかかわることができる人間の育成を目的とする。そのため、以下の能力の修得を教育上の目標とする。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
・英語を使って自分の体験を世界に向かって伝え、他者の意見を聞くことができる。
・英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語を通じて文化を多面的に理解することができる。
・伝達・表現のためにICT を活用することができる。
・他者の意見と自分の意見を区別し、自己の意見を論理的に組み立て、有意義な仕方で世界に向けて発信することができる。
・地域文化や芸術文化についての広汎かつ専門的な知識を獲得し、文化の多様性に関する基本的な考え方を理解できる。
・様々な文化・地域・業界・フィールドにおいて実際的な問題を体験的につかみとり、問題の重要性を明確にしたうえで他者と共有できる。
・実際的な問題を、広汎かつ専門的な知識と関連づけ、他者と共有できる的確な問いとしてまとめあげることができる。
・問いの解決のために、綿密な計画を立て、取り組むことができる。
・実践的な取り組みの成果を、的確な言語表現やICT を用いた説得的な表現様式で、広く世界に還元し、新たな文化の創造に専門性をもって貢献できる。
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)(2024年度から)
国際文化学部では、様々な地域や研究領域に存在する問題を自らつかみとり、それを国際的視野や学術的知見に基づいて理解・把握し、他者と協力しながら解決を模索することを通して、新たな文化や社会の構築に主体的にかかわることができる人間の育成を目的とする。そのため、以下の能力の修得を教育上の目標とする。
DP1 英語を使って自分の体験を世界に向かって伝え、他者の意見を聞くことができる。
【大学DP2・3・4】
DP2 英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語を通じて文化を多面的に理解することができる。【大学DP1・3・4】
DP3 伝達・表現のためにI CT を活用することができる。【大学DP1・2】
DP4 他者の意見と自分の意見を区別し、自己の意見を論理的に組み立て、有意義な仕方で世界に向けて発信することができる。【大学DP2・4】
DP5 地域文化や芸術文化についての広汎かつ専門的な知識を獲得し、文化の多様性に関する基本的な考え方を理解できる。【大学DP1・3】
DP6 様々な文化・地域・業界・フィールドにおいて実際的な問題を体験的につかみとり、問題の重要性を明確にしたうえで他者と共有できる。【大学DP2・3・4】
DP7 実際的な問題を、広汎かつ専門的な知識と関連づけ、他者と共有できる的確な問いとしてまとめあげることができる。【大学DP1・2】
DP8 問いの解決のために、綿密な計画を立て、取り組むことができる。【大学DP4・5】
DP9 実践的な取り組みの成果を、的確な言語表現やI C T を用いた説得的な表現様式で、広く世界に還元し、新たな文化の創造に専門性をもって貢献できる。【大学DP2・4】
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)
・多様な地域・領域の文化を専門的に学ぶために、国際文化学科の専門科目を置く。
・複合領域としての国際文化の学びにアプローチするために、理論的かつ実践的な導入科目を置き、「越境体験」としての海外短期研修を必修とする。
・大学での学びに必要な論理的思考・スキル・ICT・コミュニケーション力や、国際文化研究の基本的な方法を身に付けるために、アカデミック・トレーニング科目を置く。
・海外・国内を問わず、教室の外に文化に関連する課題を見出し、他者と協力しながら解決する力を身に付けることを目的とする実習科目として「実践プログラム」を置き、その成果を外国語で発信する科目と合わせて、実践トレーニング科目とする。
・4年間の学修の集大成として、卒業研究を必修とする。
教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)(2024年度から)
・ 多様な地域・領域の文化を専門的に学ぶために、国際文化学科の専門科目を置く。
・ 複合領域としての国際文化の学びにアプローチするために、理論的かつ実践的な導入科目を置き、「越境体験」としての海外短期研修を必修とする。
・ 大学での学びに必要な論理的思考・スキル・I CT・コミュニケーション力や、国際文化研究の基本的な方法を身に付けるために、アカデミック・トレーニング科目を置く。
・ 海外・国内を問わず、教室の外に文化に関連する課題を見出し、他者と協力しながら解決する力を身に付けることを目的とする実習科目として「実践プログラム」を置き、その成果を外国語で発信する科目と合わせて、実践トレーニング科目とする。
・ 4 年間の学修の集大成として、卒業研究を必修とする。
入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
国際文化学科は、「地域文化」と「芸術文化」を全て包括するものとしての「国際文化」を学ぶ学科である。世界の様々な地域や研究領域に存在する問題を自らつかみとり、 それを国際的視野や学術的知見に基づいて理解・把握し、他者と協力しながら解決を模索することを通して、新たな文化や社会の構築に主体的にかかわることができる人物を育成することを目指している。
本学科が求める学生像は、以下のとおりである。
【求める学生像】
・国内外に存在し、複雑に絡み合う諸文化を、多様な言語を修得したうえで、複眼的・論理的・国際的な観点から理解することによって、既成の単一的な文化領域を超え「越境」する視座を身に付けたい人。【知識・技能】
・実践的な取り組みの成果を言語化し、ICTも用いて発信するために必要な論理的思考力やスキル、コミュニケーション能力を身に付けたい人。【思考力・判断力・表現力等】
・教室外での実践・体験プログラムを通して得た実践的な知と専門的な知識とを結びつけ、社会のフィールドにおける文化的課題に、他者と協力しながら取り組みたい人。【主体的に学習に取り組む態度】
【高等学校段階までに修得すべき学力】
・外国語と国語の適切な運用能力
・地理歴史や数学の十分な基礎学力
・論理的に物事を考える基礎的な思考力と、自分の考えをまとめ他者に正しく伝える基礎的な表現力
・他者とコミュニケーションを取り、協働して物事に取り組む力
上記の学力を身につけているかを判定する入学者選抜試験を以下の基本方針で行う。
(1)一般選抜
一般選抜では、各入試区分で課している科目における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力も加味しながら判定する。
・一般選抜(個別選抜型)
筆記試験により、国語、外国語(英語)、地理歴史または数学における基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力を加味しながら判定する。
・一般選抜(英語外部試験利用型)
英語外部試験を利用して英語の4技能をバランスよく十分に修得しているかを判定する。さらに、筆記試験により、国語および地理歴史または数学の基礎的な知識を身につけているかを、思考力および表現力を加味しながら判定する。
・一般選抜(大学入学共通テスト利用型前期)
大学入学共通テストの国語、外国語、地理歴史・公民・数学のうち1科目の計3科目の試験によって、それぞれの科目における基礎的な知識、思考力および表現力を身につけているかを判定する。
・一般選抜(大学入学共通テスト利用型後期)
大学入学共通テスト利用型前期と同じ方針で判定する。
(2)総合型選抜
総合型選抜の第一次選考では、調査書を用いて高等学校等における取り組み状況を調査し、高校までに身につけるべき基礎的な知識と技能、主体性および協働性を総合的に判定する。また、全学科共通課題を通して主体性、論理的思考力および表現力を判定する。第二次選考では、小論文にて国際文化の諸問題に関する論理的な思考力、判断力、表現力を見る。さらに、プレゼンテーション・質疑応答ではコミュニケーション力や他者と議論する力などを審査する。以上の調査と試験を通して総合的に判定する。
(3)学校推薦型選抜
高等学校等学校長によって推薦された人は、高校までに身につけるべき基礎的な学力を有していると判断する。さらに、出願書類と面接試験(口述試験)によって、学修や研究への意欲、自分の考えを表現する力、コミュニケーション力および協働性を総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(附属高等学校推薦)
日本女子大学附属高等学校長が推薦する人を対象に、出願書類と面接試験によって総合的に判定する。
・学校推薦型選抜(指定校制)
本学科が指定する高等学校(指定校)の学校長が推薦する人を対象に、出願書類と口述試験によって総合的に判定する。
(4)外国人留学生
日本留学試験の日本語、総合科目の2科目の試験によって、十分な基礎学力を有しているかを判定する。出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、日本語能力、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および国際文化に関する基礎的な知識を有しているかを審査し総合的に判定する。
(5)編入学・学士入学
大学・短期大学・高等専門学校を卒業した人(見込みを含む)や他大学在学中の人を対象に、小論文試験を行い、論理的な思考力と表現力、大学2年次もしくは3年次に相当する専門的な知識を有しているかを審査する。出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および国際文化に関する十分な知識を有しているかを審査し総合的に判定する。
(6)社会人
出願資格を満たす人を対象に、小論文試験によって論理的な思考力と表現力を判定し、出願書類および口述試験によって、学修意欲、主体性、コミュニケーション能力、他者と議論する力、および国際文化に関する基礎的な知識を有しているかを審査し、総合的に判定する。