実践プログラム(国内)

実践プログラム(国内)とは

コンセプト

知識と体験を行き来して「越境」し、自分なりの問いを発見し、多様な言語やメディアスキルを用いて発信する力を身につけます。
  • 教室の外に問題や課題を見出し、解決する力を身につけることを目的とする脱キャンパス型の実習科目です。
  • 事前の学修と綿密な準備をおこなったうえで、国内の様々な現場・地域へおもむき、臨地の文化や社会を体験的に理解するとともに、現場・地域の人々とともに思案し、解決を模索します。
  • そして、そこでの課題の発見・理解・解決の過程や結論を、ひとつの表現・成果物へとまとめあげていきます。想定される受け手を意識し、表現内容を工夫しながら作成されるその成果物を、ICT を活用して、社会に向けて発信していきます。

3つのステップ

  1. 事前学修
    現地の文化や状況について調べ、また関連する先人たちの問い(先行研究)から学びながら、越境体験への準備をおこないます。
  2. 実地での体験・実践
    空間的・文化的に「越境」し、他者やその土地の文化を体験的・実践的に理解するとともに、現場・地域の人々とともに思案し、自らの問いを発見していきます。
  3. 発信
    自らの体験を振り返り、考えを深め、その成果をひとつの表現へとまとめます。そしてそれを、ICTを用いて発信します。

実践プログラム(国内) 

●クラス一覧(予定)

  • クラシック音楽の解説・批評の実践

    【概要】
    若年層クラシック音楽ファンの開拓を具体的目標として設定したうえで、クラシック音楽についての理解を深めるだけでなく、自己自身をとりまく現在の音楽文化を省みて、受け手を意識した表現・発信様式を工夫することができる力を身につけます。東京フルトヴェングラー研究会主催のコンサートなどに関連して、演目・作曲家・演奏者に関する情報・解説・批評等を発信します。HPを作成し、大学生の同世代目線から若年層にアピールするコンテンツを提供します。

    【実習先】
    東京フルトヴェングラー研究会および都内各所

  • 多様なアートの体験を通して、アートと社会を考える

    【概要】
    国際芸術祭、展覧会、美術館、建築や文化遺産の見学実習、あるいはアートベースでの研修を通して、文化や歴史の奥深さを体験し、作品の見方や意味、さらにはそうした作品の展示の意義や機能を学ぶとともに、アートの社会における役割などについて考察します。実習先は、その年の芸術祭や展覧会のプログラムによって毎年変わる予定です。十分な事前学修を行ったうえで、現地での見学実習に臨み、当地の学芸員や人々との対話も踏まえて、その成果を最終的には動画等で発信します。

    【実習先】
    東京、横浜、愛知、越後妻有、瀬戸内、広島など(年度によって異なる)

  • 身体を用いたパフォーマンスについてのワークショップ

    【概要】
    ダンス・演劇・お笑い等の大衆芸能など〈身体を用いたパフォーマンス〉についてのワークショップを実施し、その体験を通して、「身体」と「私」と「社会」との関係を考察します。また、各表現分野の第一人者を講師として招くことで、各表現が持つ真髄に触れます。その際、実際に身体を参与させて表現のあり方を知ることで、分析や理解の解像度を高めていきます(バレエやダンス等の経験者である必要はありません。また技量の優劣が成績評価を左右することもありません)。

    【実習先】
    東京シティ・バレエ団など

  • 西洋ファッション研究

    【概要】
    学問としてファッションを研究するために必要な知識(歴史)を学ぶとともに、現存資料調査の重要性を認識し、現物資料の調査方法、それを補う文字資料の活用方法を具体的かつ実践的に学びます。実際に現存資料を閲覧し、調査することで、衣服の歴史的、文化的な価値を体感するとともに、モノの背景に潜む人々の意識、理想や葛藤を文字資料を使って補い、他者に的確に発信することを目的とします。ルネッサンスから20世紀初頭までの西洋ファッションを中心に扱いますが、基本的な研究の実践方法は他の時代、国にも応用することが可能です。

    【実習先】
    東京都内の美術館および博物館、神戸ファッション美術館など

  • 文化資源の観光資源化の試み

    【概要】
    日本における文化観光について考え、フィールドワークを交え地域の文化資源の観光資源化を試み、それをどのような媒体で誰に発信するかを実践的に学びます。フィールドは、本学が連携協定を結んでいる自治体とします。事前学修において、近年の文化概念の変化から文化観光のあり方が変化している点、そして対象地域の文化資源の掘り起こしを事前に行い、現地のフィールドワークを通じて観光資源化のコンセプトを作ります。事後学修においては当地のプロモーションビデオを作成します。

    【実習先】
    北海道日高

  • 都市構造の文化的視点からの再確認とその観光の可能性

    【概要】
    破壊と再構築の反復によって記憶が上書きされてきた東京の都市構造を文化的視点から再確認し、新しいタイプの観光の可能性を学生が提案するプログラムです。五街道を中心に「歩く」という行為を通して、前近代及び近代の記憶を追体験し、一つの場に各時代の記憶が地層のように重なっていることを確認し、それらをつなぎ、どのようなコンセプトの文化観光ウォーキングルートを構築できるかを学生自身が考え、マップ化することによって発信します。

    【実習先】
    東京都新宿区・文京区、神奈川県川崎市など

  • 映画上映会を通じて地域と文化の関係を考える

    【概要】
    地域にとって「文化」の可能性とは何かを考えます。北海道日高管内での体験・実践を中心とする学修によって、その問いを深めていくことを目指します。臨地体験においては、管内の文化資源を見学しながらその活用の可能性について当地の人々と対話するとともに、現地の映画館・施設で実際に映画上映会を企画・開催します。以上の体験によって、地域の現状や課題について「文化」の視点から考察し、そこにどのような可能性があるのかを実践的に思考していきます。

    【実習先】
    北海道日高

  • 歴史的建築・美術の調査研究方法の体験学習と芸術文化の未来への継承

    【概要】
    国内各地域の歴史や文化の中で構築された、建築・美術等の見学を現地で行い、作品の調査・研究の方法、様式や材質の分析、年代の鑑定、鑑賞の方法などを具体的に学びます。また、作品を支える材料や技法に関する工房の見学や保存・修復に携わる工房等における調査を実施し具体的に学んでいきます。まず、事前学修として、先行研究から問題点を整理し、フィールドワークで注視すべき事柄をまとめたテキストを作ります。事後学修では、研修成果をPPTやレジュメを用いて発表し、全員でのディスカッションを経て、最後に動画で発信します。継承すべき芸術の材料・技術・技法などに関しては、研究成果を可能であれば「展示」として発表し、未来へと継承すべき文化としてその意義を一般に向けて発信します。

    【実習先】
    国立美術館や各地のミュージアム、京都・奈良や地方の寺社、伝統文化保存・修復工房

  • 他文化からの視線を追体験し、他文化との接触・越境を再考する

    【概要】
    近代初発の日本の精神風土は、西欧にどう見えたのか考察します。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は1890(明治23)年に来日し、日本の文化・思想・生活を欧米に紹介した人物です。ギリシャ生まれの彼の眼に、明治になって西洋化していく都会とは違い、旧来の文化や生活がほぼそのまま継続しているような鎌倉・出雲・松江の風景やひとびとのありかたがいかにうつっていたのかをその著作を英文と日本語訳で読み、それを現地で追体験・学修することで、他文化のひとびとから日本はいかに見えているのか、そして他文化との接触・越境とはいかなるものかをあらためて考え、その成果を発信します。

    【実習先】
    島根県出雲市、神奈川県鎌倉市

  • 哲学カフェの運営による他者との対話実践

    【概要】
    哲学的な基礎知識を学んだうえで、他者との対話という実践を通じて、自己と既成概念を問い直し、それらを変容させていくこと、および、「jwuカフェ」を自ら運営することを通じて、主体的な行動や他者との協働を実際に体験することを目的とします。「jwuカフェ」とは、大学を拠点とした哲学カフェであり、地域の人々がこれに参加することによって、地域交流を促進するという意義も併せ持ちます。また、本プログラムの成果は動画としてまとめ、YouTubeを通じて外部に発信します。

    【実習先】
    学内施設