社会連携教育センター
所長メッセージ
社会連携教育センター所長メッセージ
日本女子大学社会連携教育センター(JWU Education Center for Social Collaboration:JSC)は、2020年4月1日に設置されました。現代社会には災害、少子高齢化、地方創生、貧困や格差などの様々な課題があります。本センターは、本学の有する研究成果や教育資源を活用しながら、それらの解決を目指して、様々な事業を実施しています。
本学の創立者成瀬仁蔵は、学生、卒業生が生涯にわたって自身の天職を通して「社会に貢献する」ことの重要性を説いていました。女性が教育を受けることが困難であった時代において、自身が学び得た専門知識を地域に、社会に還元していくという強い思いと実践が、本センターのルーツにあると言えるかもしれません。たとえば、卒業生会である桜楓会は働く母親のサポート、子どもの教育を目的に1913年、東京の貧困地域に託児所を設立し、多くの学生も卒業生と一緒に活動しました。また、1923年の関東大震災においても、桜楓会と大学が連携して深刻な被災地域での支援活動を行いました。それらの活動が実現できたのは、地域の様々な機関やそこに住む方々のご協力があったからであり、そうした「連携」が大学外での活動には不可欠です。
現在の本センターの様々な事業も、地域の機関や皆様のご協力のもとに実施されています。具体的な事業として、第一に文京区、神奈川県川崎市、板橋区教育委員会、北海道日高管内7町、高知県梼原町、岩手県盛岡市の協定締結地域との地域連携活動、日本総合住生活株式会社や株式会社読売広告社、日本財団ボランティアセンター等との産官学連携活動が挙げられます。第二に、学生が正課外学修として、自身で設定した地域課題解決に向けた自発的な活動を行う上で支援助成を行う、「社会連携活動支援助成事業」を実施しています。第三に、近隣地域の子育て中の方々に本学の研究成果を公開・共有し、ご協力を頂きながら、さらなる研究の発展を目指す「JWU子育てサイエンス・ラボ」を行っています。第四に、本学のJWUラーニング・コモンズかえでにおいて学生の発案・実施による社会連携イベントを開催し、多くの方々にご参加頂いています。第五に、本学教員による研究とSDGsへの取り組みを紹介する「SDGs特設サイト」を設置しています。これらを参考に、今後も新たな「連携」をさせて頂きたいと考えております。
最後になりますが、成瀬の教育理念は、「信念徹底」「自発創生」「共同奉仕」という3つの言葉として継承されています。専門知識を通し、自身のやるべきこと(天職)に向けて自発的に他者と共同していく活動を推進すると共に、大学が果たすべき役割を全うするため、社会連携教育センターは今後も適切な運営に尽力して参ります。そのためには、地域や産業界の方々、並びに本学の教職員や学生の方々のご理解やご協力が不可欠です。これまでのご支援に感謝すると共に、今後も皆様方のお力添えを心よりお願い申し上げます。
- 日本女子大学社会連携教育センター所長 黒岩 亮子(人間社会学部 社会福祉学科 教授)
