済州島スタディツアー(歴史と自然が交差する場所で私たちの未来を考える)

済州島スタディツアー(歴史と自然が交差する場所で私たちの未来を考える)

研修概要

この研修では、済州島のソンフルを訪れ、ソーシャル・ミュージアムが主催するラーケーションプログラムに参加します。ラーケーションとは、「Learning(学び)」と「vacation(休暇)」を合わせた言葉です。
ソンフルは、済州島の美しい自然に囲まれた小さな集落です。自然の中での暮らしやコミュニティを強く意識したオルタナティヴスクールであるビョプシ学校や、「おばあさんたちの芸術倉庫」などがあります。おばあさんアーティスト達と共にアート体験を行うワークショップに参加したり、持続可能なコミュニティのありかたについて専門家からお話を聞いたりします。そのほか、済州海女博物館、済州4.3記念館、済州石文化公園などへの訪問をします(訪問先は、現地の状況によって異なります)。

研修地

韓国(済州島)

実施時期

春季休暇中

日数

5日間

単位認定

なし

学科

現代社会学科2年生以上ならびに人間社会研究科対象

研修費用の目安

約¥180,000

※上記は2024年度の実績です。年度により変わることがあります。

教員から

この研修の魅力は、なんといっても韓国・済州島の暮らし、歴史、文化などについて、自然豊かな場所で、現地の人たちとの交流などを通じて学べることです。出発前に、2回の事前学習を予定しています。

参加学生から

ソーシャル・ミュージアムによるラーケーションプログラムの1日目は、「おばあさんの芸術倉庫」ツアーに参加。芸術監督チェ・ソヨン先生の講演を聞き、ローカル美術館の重要性について考えました。その後のアート体験では、絵を描いたり、顔にペイントアートを施し合ったりしながらおばあさんアーティストたちとの交流を深めました。作品を通じておばあさんたちの人生観を学び、「素朴でローカルな美術館」の魅力を実感することができました。
プログラムの2日目は、冬栢東山湿地をハイキングし、その後、教師が生徒とともに持続可能な暮らしを実践しているフリースクール「ビョプシ学校」を訪問しました。校長先生の「(持続可能な暮らしには手間がかかるため、生徒たちは)体は疲れているかもしれないが、精神的には澄んでいる」という言葉に、都市生活との差を実感しました。
ランチタイムには、おばあさんアーティストのみなさんと再会し、一緒に昼食を楽しみました。午後はチョハン・へジョン先生(延世大学名誉教授)の講演を聞き、持続可能な暮らしの価値とは何かについて考える機会を持ちました。ソンフルでの研修を終えた後、バスで済州4.3記念館に行き、済州の現代史について学びました。ソンフル滞在中に利用した食堂やカフェの中には、おばあさんアーティストの親族が経営されている場所もあり、コミュニティの温かさを感じました。ツアー終盤には市場巡りなどをしました。悪天候やハプニングもありましたが、充実した研修となりました。
(2024年度春季休暇研修より)