画家がみたキャンパス 大正から令和まで
2025.09.05
会 期 2025年 9月24日(水)~12月 20日(土)
開館時間 10:00~16:30(土曜日は12時まで)
閉館日 日・月、祝休日
1901(明治34)年に文京区目白台の地に開校した日本女子大学校のキャンパスは、120年以上にわたる歴史の中で、多くの校舎が建設され、その一部は移築され、または取り壊され、大きな変化を遂げてきました。本展では、移りゆくキャンパスの風景を本学にゆかりのある9名の画家の作品から見ていきます。
明治大正期に活躍した洋画家の柳敬助は、妻 八重が本学の同窓会組織 桜楓会の機関紙『家庭週報』の編集者として活躍し、退職後も母校との繋がりが強かったことから、教育学部校舎として建設された煉瓦造りの豊明館を描いています。
その『家庭週報』に大正末年から昭和初期にかけて四季折々の校内のスケッチを掲載していた大橋了介は、本学創立者 成瀬仁蔵の住まいや校庭の風景を、同じく『家庭週報』の編集者と親交のあった太田天橋は、明治大正期の実業家 小布施新三郎の小布施邸(本学が1951年に購入)をペン画で描いています。
このほかにも本学卒業生で附属高等女学校、附属中学校や高校で絵を教えた長田喜和、寮舎を描いた塩井福子や後藤幸造、家政学部住居学科で教鞭を執りつつキャンパスの風景を描いた亀本信子と山口都、成瀬記念館のステンドグラスとフレスコ画の作者作野丹平の作品を展示いたします。
なお本展は、2025年度博物館実習生9名が展示準備を担当しました。コンセプトの決定、絵画の選定、キャプション作成も実習生が行いました。校内地図とポップは実習生ならではのアイディアです。学園の歴史と四季の中で移りゆくキャンパスの風景をぜひお楽しみください。
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柳敬助「冬の校庭」制作年不詳
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大橋了介「女子大校庭」制作年不詳
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作野丹平「校章」昭和59年
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亀本信子「七号館と成瀬記念講堂」平成4年