大手企業で活躍する卒業生と在学生の就職懇談会

2024.11.18

ジェイアール東日本都市開発 高橋真梨さん、三井住友信託銀行 小澤歩花さん、NTTドコモ齋藤伶美さん、NEC 島田紗季さん

10月26日(土)、本学の同窓会である一般社団法人日本女子大学教育文化振興桜楓会(以下、桜楓会)とキャリア支援課の共催で「第28回 在学生と卒業生との就職懇談会」を実施しました。本企画は在学生が具体的なキャリアイメージを持てるよう、さまざまな分野で活躍する卒業生をお招きして毎年開催しているものです。今回も4名の卒業生をお迎えし、前半は全体会でご講演いただき、後半は分科会で学生が直接交流できる機会を設けました。
当日は学年や学部を問わず、多くの学生が参加。自主参加形式のため、参加者はそれぞれ明確な目的意識を持ち、卒業生の話を熱心にメモしながら質問する姿が見られました。当日の様子を一部ご紹介します。

登壇いただいた卒業生の紹介
・株式会社ジェイアール東日本都市開発 高橋真梨(たかはしまり)さん
(家政学部住居学科居住環境デザイン専攻※ 2021年卒)
・三井住友信託銀行株式会社 小澤歩花(おざわあゆか)さん
(人間社会学部社会福祉学科 2018年卒)
・株式会社NTTドコモ 齋藤伶美(さいとうれみ)さん
(理学部数物科学科※ 2020年卒)
・日本電気株式会社(NEC) 島田紗季(しまださき)さん
(人間社会学部文化学科※ 2021年卒)
※現在、住居学科は建築デザイン学部、数物科学科は数物情報科学科、文化学科は国際文化学部へと変更されています。

写真左から 桜楓2号館4階で行われた全体会/学生から卒業生に直接質問できる分科会
写真左から 桜楓2号館4階で行われた全体会/学生から卒業生に直接質問できる分科会

在学生から次々と質問が飛び交う
就職懇談会

就職懇談会は、桜楓会大学支援事業部担当理事の川上清子(かわかみきよこ)氏の挨拶から始まりました。川上氏は学生に「興味のある分野を1つに絞らず、ぜひ先輩たちから多くのことを学んでください」と呼びかけました。名和直美(なわなおみ)キャリア支援課長も「卒業生の活躍により、企業から『ぜひ日本女子大学の学生に来てほしい』という声をいただいています」と伝え、就職活動に臨む学生たちへエールを送りました。
その後、卒業生4名が就職活動や仕事内容について語り、全体会は終了。次に、興味関心に応じて卒業生と対話する分科会が行われました。以下は、学生からの質問と卒業生の回答の一部です。

——入社した決め手は何ですか?
ジェイアール東日本都市開発 高橋さん:日本女子大学の先輩が多く働いていたのが大きな決め手でした。入社してから日本女子大学の先輩とランチに行くこともあり、先輩の存在はとても心強いです。また、就職活動中に女性管理職が活躍している姿を見て、ここなら女性も長く活躍できると感じていました。

——大手企業で働く中で、自分の意見を述べるのは難しいでしょうか?
NTTドコモ 齋藤さん:規模の大きな企業ではありますが最小単位だと3人ほどの小チームで仕事をしているため、自分の意見を求められる機会が多いです。「分からない」と迷うこともありますが、人の意見を否定しない文化が根付いているため、臆さず発言できています。また全体を統括する方が責任を持って確認してくださるので、自分の裁量で決めなくてはならない場面でも不安にならずに判断することができます。
写真左から ジェイアール東日本都市開発 高橋さん/NTTドコモ 齋藤さん
写真左から ジェイアール東日本都市開発 高橋さん/NTTドコモ 齋藤さん
——入社して良かったことは何ですか?
三井住友信託銀行 小澤さん:当社では所属する人数が多いため、何か悩んでも部署が変われば環境が一新されることです。小規模な企業では、人間関係や仕事の相性の悩みが転職につながることも少なくありませんが、当社では200人ほどの部署もあり、異動すると全く異なる人間関係・仕事内容となります。私はこれまでに4回異動を経験しましたが、そのたびに転職したかのような新しい環境で1から挑戦できたことは成長に繋がったと感じています。

NEC 島田さん:とにかく「優しい人が多い」ことです。以前、営業を担当していた際の先輩には、今でもよく助けていただいています。また、現在の上司は日本女子大学の卒業生で、常に気にかけてサポートしてくださるため、人に恵まれていると感じます。女性ならではの悩みも相談しやすいですね。もちろん、企業規模が大きいのでさまざまな方がいらっしゃいますが、後輩を大切に育てようとする風土が根付いており、非常に働きやすい職場だと思います。
写真左から 三井住友信託銀行 小澤さん/NEC 島田さん
写真左から 三井住友信託銀行 小澤さん/NEC 島田さん

「本音が聞きたくて」
参加した学生の声

就職懇談会の終了後、家政学部家政経済学科3年Sさんにお話を伺いました。

——なぜ、今回参加しようと思ったのですか?
企業が開催している説明会にはいくつか参加したのですが、人事の方が主導される会が多く、その企業のポジティブな面は知ることができても「仕事でつらかったこと」や「リアルな福利厚生の事情」までは、なかなか聞けませんでした。ですが今回は桜楓会と大学による企画だったので、卒業生の本音が聞けるのではないかと思って参加しました。

——参加した感想を教えてください。
文系の学生は営業職に就くことが多いと聞いており、私も何となく営業職に進むのではないかと思っていました。今日は営業を経験した卒業生に営業職の大変さとやりがいについて直接伺ったところ、「納期の遅延でお客様に怒られた」という話や、「お客様に食事に連れていってもらえるほど信頼関係を築けた」というエピソードをお聞きすることができました。卒業生のリアルな体験を知ることによって営業職を具体的に思い描けるようになり、参加して良かったと感じています。

日本女子大学は就職懇談会の他にも、年間を通じてガイダンスや各種講座を開催しています。また、学生の声を反映させた個別支援も充実しており、個別面談や就職相談など、学生1人ひとりに応じたきめ細かなキャリア支援を行っています。