学園全体に英語と文化の輪を広げて 〜マウント・ホリヨーク・カレッジからのインターン生 マデリンとユナが活躍 〜
2023.09.06
7月21日、本学園でインターン生として活動してくれた、本学の協定大学 マウント・ホリヨーク・カレッジ(米国・マサチューセッツ州、以下 MHC)(※)の現役学生であるマデリン・ジョーンズ・クレッシーとユナ・アンタルのインターン修了パーティを開催しました。パーティには在学生をはじめ、活動を支援した教員や、2人が滞在した学寮担当の職員も集まり、お互いが感謝の言葉を伝えました。
マデリンとユナは5月29日〜7月21日の約2ヶ月間、大学をはじめとして附属校園やほうめいこどもクラブとも定期的に交流を持ち、英語で行事や授業に参加することで、英語のコミュニケーションの活性化に貢献しました。幼稚園や小学校では園児や児童と活動やランチをともにしたり、大学では英文学科や国際文化学科の授業のサポートを行ったり、大学職員のための英語クラスを持つなど、精力的に活動しました。彼女たちの本学園での活動を振り返るとともに、本学学生の感想や、活動を終えたマデリンとユナの感想をお届けします。
附属豊明幼稚園での授業サポート
豊明幼稚園では週に1度、ネイティブの英語教師が子どもたちと英語で挨拶・歌やダンス・ゲームなどを楽しみ、遊びの中で自然に英語に触れ合う機会があります。マデリンとユナはその授業に参加し、教師をサポートしました。子どもたちは「What color do you like?」の意味を体験的に学びながら、楽しそうに過ごしていました。
附属中学校での授業と交流会
ジェンダー問題を扱っている3年生の授業では、インターン生とのディスカッションを行いました。放課後には交流会を実施。インターン生からも自己紹介・学校紹介があり、質疑応答の時間では「日本に来て驚いたこと」や「日本の好きな食べ物」などさまざまな質問が出て、盛り上がりました。最後はインターン生が用意したゲームを楽しみながら交流しました。
大学でのフリートークルーム「English Chat Room」
学生が自由にインターン生と雑談を楽しむことのできる「English Chat Room」。訪ねてみると、英語での会話を楽しみ、盛り上がりながら連絡先を交換し合う学生の姿がありました。
学寮での英会話クラス「Dormitory English Class」
マデリンとユナが実際に滞在していた泉山寮で毎週開催した英語クラス。アメリカからのお土産のピーナッツバターサンドビスケットを味わいながら、アメリカの地域トリビアを題材にしたカードゲームを楽しみました。
大学・英文学科の授業アシスタント
文学部英文学科 早野薫准教授の「英語科教育法I」にてアシスタントを務めました。外国語学習の意義と課題についてディスカッションに参加し、「Why Should students learn a foreign language?」「What are the missions of a foreign language teacher?」について、本学学生とともに意見をまとめました。
この日が最後となる授業だったため、日本語を学ぶマデリンとユナが、本学学生に対し日本語でインタビューし、その回答を発表する企画を特別に行いました。
■学生の感想
生の英語を聞けること、そして実際にコミュニケーションが取れたことがすごく良かったです。マデリンとユナはこの授業に何回か来てくれたのですが、この授業を通して、自分が英語で話すことに積極的になれたと思います。(英文学科2年)
2人の活動にありがとう「インターン修了式」
学生や教職員が集まった修了式では、スイカやもみじまんじゅうなど日本の味を囲みながら、最後のひとときを楽しみました。思い思いに日本人学生とグループトークで盛り上がり、最後は修了証と本学オリジナルのスカーフを記念品として贈呈しました。
本学でできた友人と、最後に旅行へ
箱根への1泊旅行を楽しんだそうです。
インターン生からみたJWU生 〜2ヶ月の活動を終えて〜
Q1:たくさんの活動を経験してみて、思い出深い活動はなんですか?
Q2:JWU生はどんな印象でしたか?
Q3:MHCとJWUでどんな交流ができるといいと思いますか?
※日本語は英語の下に記載しています。
Madelyn Jones-Cressey
A1:The most memorable activities for me were the English Tables, Dorm, and Staff English classes because during these meetings I interacted with students and staff one-on-one more than in a regular classroom setting. I think this was a meaningful experience for people to practice their English with Yuna and I based on a topic, activity, or things they like. During these activities I learned a lot about others and enjoyed hearing people talk about their interests, which I think is the easiest way to speak in a foreign language. I feel as though we connected more as well because people felt more comfortable making mistakes in front of two college students. As opposed to a professor, I believe there's no fear of getting a grade from interns such as ourselves.
私にとって最も思い出深い活動は、English Chat Room、寮、職員向けの英語クラスです。これらのミーティングでは通常の教室での授業よりも学生やスタッフと1対1でやりとりすることができたので、とても印象に残りました。皆さんが自分の好きなトピック、アクティビティ、または物事に基づいてユナと私と一緒に英語を練習することは有意義な経験だったと思います。これらの活動を通じて、他の人について多くのことを学び、人々が自分の興味について話しているのを聞くのが楽しかったです。これが外国語で話す最も簡単な方法だと思います。2人の大学生の前では、皆さんが間違うことに抵抗を感じなくなったため、私たちのつながりも深まったように感じます。教授とは対照的に、私たちのようなインターンから評価されるのを恐れる必要はないと思います。
A2:At first, I thought JWU students were a bit shy, but they were interested in becoming friends with me! They are all very hardworking students because, starting their first year, most take 10+ courses in a single semester! That's a lot of work to balance one's time between 10 different courses as well as part-time jobs. So my impression changed quickly to be awestruck at the pure talent students have for completing their assignments for all these courses, working part-time jobs, and doing extracurricular activities (like eating out with friends).
最初はJWUの学生は少し恥ずかしがり屋なのかなと思いましたが、彼女たちは私と友達になることに興味を持ってくれていました。JWUの学生は、1年生から1学期に10以上の授業を受講するため、非常に勤勉な学生です。10種類の授業とアルバイトの時間を両立させるのは大変な仕事です。そこで私の印象はすぐに変わり、これらすべての授業の課題をこなし、アルバイトをし、課外活動(友達と外食するなど)をする学生の純粋な才能に畏敬の念を抱くようになりました。
A3:I think with the Freshman Boston trip in September that will include Mount Holyoke will be another step in strengthening our exchanges. As well as future internships at JWU for MHC students because it is a good opportunity for students looking to intern teaching English abroad! There may even be exchanges between our colleges for study abroad students depending on students’ interest and language level. This makes me proud of the students who plan to study abroad because it is the best way to learn a language and immerse oneself in the culture. I hope to hear about more exchanges between JWU and MHC in the future! Please continue contact with MHC!
9月にMHCを含むボストン研修(スタディ・アブロード・プログラム:海外短期研修の行き先の一つ)が私たちの交流を強化する新たなステップになると思います。海外で英語を教えるインターンを考えている学生にとっては良い機会となりますし、MHCの学生にとっては将来的にJWUでのインターンシップも可能です。 学生の興味や言語レベルに応じて、留学学生のために大学間で交換留学が行われる場合もあります。 これは、語学を学び、その文化に浸る最良の方法であるため、留学を計画している学生を誇りに思います。今後もJWUとMHCのさらなる交流を期待しています!引き続きMHCに連絡してくださいね。
Yuna Antal
A1:In regards to academic activities、 I would say the TEACHING METHODOLOGY I (ENGLISH)classes with 早野先生 the most memorable. There was one "Press Conference" activity that I found particularly memorable because the students had to ask all sorts of questions and I was tasked with giving them fun challenges such as talking really fast or talking non-stop. It was really fun and interesting to hear what kinds of questions the students had and how they adapted to the challenges that were presented to them. I was really impressed!
学術活動に関しては、早野先生との英語科教育法Ⅰの授業が一番思い出に残っています。 私が特に思い出に残っているのは「記者会見」というアクティビティです。学生たちはあらゆる種類の質問をしなければならなかったのですが、私は学生たちに、とても早口で話したり、ノンストップで話したりするなど、楽しい課題を与えるという任務を与えられました。学生たちがどのような種類の質問をし、与えられた課題にどのように適応したかを聞くのは本当に楽しくて興味深いものでした。本当に感動しました!
A2:I could see (even before speaking to the students) that JWU students are very hardworking and bright. Every time I joined a class at JWU, I noticed that many students went above and beyond what was required of them. I was truly impressed with the unique and creative presentations I witnessed as well as the intelligent and engaging discussions I participated in. During my many conversations with students, it was clear to me that they all are very passionate about their studies and were eager to share their own cultures and learn about others as well. JWU students are, in my experience, some of the most driven and insightful students I have ever met.
JWUの学生はとても勤勉で聡明なことが(学生と話す前から)わかりました。JWUのクラスに参加するたびに、多くの学生が求められる以上のことを行っていることに気づきました。私が見たユニークで創造的なプレゼンテーションと、参加した知的で魅力的なディスカッションに本当に感銘を受けました。学生たちと多くの会話をする中で、彼らは皆勉強に非常に情熱を持っており、自分自身の文化を共有し、他の人たちについても学ぶことに熱心であることがはっきりとわかりました。私の経験では、JWUの学生は、これまで会った中で最も意欲的で洞察力に富んだ学生たちです。
A3:I think this internship was very successful and was a great opportunity to see the kind of beautiful relationship MHC and JWU will continue to have in the future. Even though I've only been here for a short time, I've made so many amazing friends that I know I will have for a long time. This kind of exchange, despite being only a couple of students, has an enormous impact on the college community. The different perspectives and ideas that we all share and bond over is something truly special, and it makes me happy to know that this kind of relationship will only grow stronger with future students going to MHC and JWU!
このインターンシップは本当に成功し、MHCとJWUが今後もこのような素晴らしい関係を築いていくのかを知る絶好の機会となったと思います。ここに来てまだ少ししか経っていませんが、素晴らしい友達がたくさんできたので、これからも長く付き合っていきたいと思います。このような交流は、わずか数人の学生であるにもかかわらず、大学コミュニティに大きな影響を与えます。私たち全員がさまざまな視点やアイディアを共有し、それを通して絆を深めることができました。それらは本当に特別なもので、MHCやJWUに進学する将来の学生たちと彼のような関係がますます強くなっていくことを知って嬉しく思います。
今後の展開
本学では、協定大学からインターン生を迎えるのは今年が初めての試みでした。楽しみながらも一生懸命に行事や授業に取り組む2人のおかげで、園児や生徒、学生にとっても、英語の交流を日常的に体験できる、非常に有意義な期間となりました。修了パーティで、国際交流課の中村課長が「Let’s Keep in touch!(引き続き繋がりましょう)」とお伝えしたように、この縁を大切に今後も繋がり合い、学生が中心となり、さらに国際交流を深めていくことができることを期待しています。
9月からいよいよ国際文化学科のSAP(スタディ・アブロード・プログラム:海外短期研修)が始まりました。参加する学生には現地で外国語でのコミュニケーションはもちろん、文化や考え方など、たくさんの刺激を受け取って来ていただきたいです。
(※)マウント・ホリヨーク・カレッジ
アメリカ北東部のマサチューセッツ州に位置する、1837年創立のアメリカ最古の女子大学。セブンシスターズと呼ばれる名門女子大学7校(現在は7校のうち5校が女子大学)の1つで、日本女子大学とは1998年に協定を締結した。