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くずし字が拓いた新たな世界 —ハーバード大学院生との交流から—

文学部日本文学科4年K.M.さん

Touching the New World through Kuzushiji

古典籍イメージ
I had a wonderful time Kuzushiji-reading with an American student. Kuzushiji is an old Edo-period Japanese script. My teacher gave me the chance to communicate with an American student who studies Japanese Kuzushiji in Harvard University. This intercultural communication project started in February of 2021. My team had four members --- me, a friend, and two senpai. We read Kuzushiji with an American student, Ms. L, on the Internet via Zoom. We had a social event online too. Two meetings introduced me to a new world. This experience changed my heart. Two things touched me.

First, I was surprised that American students study and read more difficult Kuzushiji than those which I learned at my university. I was invited to join as a Kuzushiji teacher for Ms. L, but in reality, I was actually the most junior student among us. Once every two weeks, we gave each other homework to do and we talked about Kuzushiji. It was fun!

Second was something that is very important to me: I learned we could be friends even though we have different cultures. I was moved because I connected with a foreigner for the first time. Speaking my heart and listening to another’s story is important when trying to make foreign friends.

It has been a really precious opportunity and I’m so happy now. I hope that the world will become one in the future. Touching a new world has reshaped my former view of the world.

くずし字が拓いた新たな世界 —ハーバード大学院生との交流から—

「ハーバード大学の院生さんが、一緒にくずし字を読んでくれる人を探している。」
コロナ禍でまだ先の見えない2021年の2月、指導教員の先生から頂いた一通のメールがきっかけでした。元々、くずし字を読むことが好きだった私は、『相手がハーバード大学院のアメリカ人である』という重要な事項よりも、「なんだか楽しそう!」という興味に駆られ、すぐに承る旨の返信をしました。今思い返しても、悩むことなく飛び込んでみてよかったです。2名の先輩方と、同期と共に、私たちのチームとハーバード大学院のLさんとの学術的交流は、まもなく始まりました。
しかし、私がここで綴りたいことは、『外国人とくずし字を読んでみた体験』だけではありません。もちろん、授業では見たこともないような難解な連綿や直筆の賛を翻刻する経験は稀有なものでしたが、もっと貴重な経験も得ることができました。
それは、くずし字の勉強会とは別で行っていた英語での交流会です。隔週で勉強会を行い、空いた週で交流会をしていましたが、英語は学習の一環だと信じて疑わず、海外旅行にすら行ったことのない私にとって、外国人と英語でコミュニケーションをすることは未知でした。正直、今までは国民性や学歴が違えば、そういう人とは話すまでもなく分かり合えないものだと思っていました。自分とは違う文化を持つ人と関わることが怖かったのだと思います。しかし、Lさんとの出会いによって、人の感情は海を越えて共有でき、認め合えることを知りました。それからは、一層お互いの国のこと、日常のことを共有したいと思うようになり、拙いながらも今では二人でZoomを通して友人のようにやり取りしています。
くずし字という日本文化での繋がりが、まさか私の海外に対する心の扉を解放してくれることになるなんて思ってもいませんでした。昨日まで教科書の世界だった空が、今日は近所の景色になる感覚を、これからも大事にしていきたいです。