ヨーロッパ食文化研修

ヨーロッパ食文化研修

研修概要

ヨーロッパ伝統料理の菓子作りや調理実習、食品製造所や中央市場の見学を通し、本場の食材、味に触れることでヨーロッパにおける食文化の体験学習を行います。
また世界三大料理の一つであるフランス料理に影響を与えたトスカーナ料理の講習、ウィーン菓子の発展に寄与したハプスブルグ家離宮のシェーンブルン宮殿見学などを通し、ヨーロッパ食文化発展の歴史的背景について学びます。
将来食の専門家となる食物学科の学生にとって、2ケ国の異なる食文化を体験することにより、世界の食文化に対する教養や知識を高めることができ、食全般の幅広い視野を持つことができるようになるでしょう。

研修地

オーストリア・ウィーン
イタリア・パルマ、ボローニャ、アルティミーノ、フィレンツェ

実施時期

春季休暇中

日数

10日間

単位認定

なし

学科

食物学科のみ

研修費用

¥435,000

※上記は2018年度の実績です。年度により変わることがあります。

教員から

本研修では世界の異なる食文化に触れることにより広い視野を持って大学での食の学びを深めてもらうことを目的に、学生が在学中に一度は参加できるように企画されています。参加した学生の満足度は非常に高く、この研修をきっかけに海外での生活に興味を持ち、長期留学に繋がった学生もいます。本研修の特徴は、一般の旅行では体験できない調理実習の体験や、専門家の講義を聴くことができ、また工場見学や貯蔵庫の見学などもできることです。この研修によって世界の食文化に対する見聞を深めることができ、将来食のプロフェッショナルを目指す学生にとっては貴重な経験となることでしょう。

参加学生から

この研修旅行では20回もの食事を通してオーストリアとイタリアの食文化を存分に体験できます。どちらの国の食事も、歴史や文化を無しには語れないものなので、歴史的建造物や美術館の見学の機会も多くありました。現地のガイドさんが常に付き添って下さり、詳しく地域の風習や事情を教えくれることも魅力的でした。
私にとって最も印象深かったことは、パルマでの食体験です。本場のパルメジャーノ・レッジャーノチーズの工房、幻の生ハムと呼ばれるクラテッロの貯蔵庫の見学は本当に貴重なものでした。古くからの製法が今でも引き継がれており、その壮大さを感じながら食を楽しむことができました。誰もが感動する食があるパルマは、人生でもう一度行きたいと思う場所です。
本研修を振り返ると、世界の食に目を向ける良い機会を頂けたことに心から感謝します。事実として食だけを学ぶのではなく、歴史や風土を鑑みて食を体験しながら学ぶことの面白さを実感しました。