ヨーロッパ服飾文化研修

ヨーロッパ服飾文化研修

研修概要

ファッションに関係する多くの美術館、工房を訪ね、服飾の歴史、技術、芸術、文化に関する知識を深め、服飾に関する視野を広げることになるでしょう。本研修では年度により、ロンドン、ベルギーにも訪問しています。被服学科の学生だけでなく、ファッションに興味のある各学科からの参加もお待ちしております。研修旅行ではありますが、バランスよく一般の観光ポイントも訪れる日程になっています。

研修地

フランス(パリ、ヴェルサイユ、シャンティ—、ニース、グラース)

実施時期

春季休暇中

日数

10日間

単位認定

なし

学科

限定なし

研修費用の目安

¥499,800

※上記は2023年度の実績です。年度により変わることがあります。

教員から

ファッションのグローバル化が加速する今日、世界の熱い視線を浴び続けるファッションの中心地、フランス、イタリア訪れ(年度によりイギリス、ベルギーも訪問)ファッションの原点と今を探訪しましょう。日本を飛び出し、ヨーロッパが培ってきた文化に直接触れることで、視野を大きく広げることができるでしょう。本研修では美術館・博物館や市内観光はもちろん、個人旅行では見ることのできない世界トップレベルの染色プリント工場、織物工場などを視察し、世界最先端のアパレルクリエーションを支えるデザイン・技術力と流通の実際を目のあたりにすることができます。

参加学生から

ファッションを学ぶ私にとって、パリは憧れの場所でした。小さい頃からバレエをやっていたこともあり、オペラ座は感激しましたし、フランスで裁縫好きな人は誰でも知っているという、老舗手芸店ULTRAMODでは、アンティークのリボンや、繊細に作られた帽子の素材などを見ることができました。イヴ・サンローラン美術館やギャラリー・ディオールでは、ラクジュアリー・ブランドを創設したデザイナーの信念や、ファッションへの愛を肌で感じられました。パリ郊外のシャンティィでは、歴史あるレースの技術を、職人さんから直接見せていただきました。そして、私が何よりも感動したのは、タペストリーで有名な国立ゴブラン織工房です。17世紀から続くゴブラン織工房が、意外にも日本とのつながりがあったからです。タペストリーを織る際に不可欠なハサミが、日本製のものでした。フランスの企業でさえ、この特殊なハサミを今は作っておらず、唯一日本の会社がこのハサミの生産を請け負ってくれて、大変助かっているということでした。日本がフランスの伝統的な染織技術に貢献していることを嬉しく感じました。フランスは、町で出会う人々との対話も、素敵な文化です。お店や道ですれ違うときに、フランスの方々の温かさに触れることができたのも、非常に貴重な経験でした。この10日間は、私にとって一生涯の宝物になりました。(2023年度春季休暇研修より)