カンボジア海外短期研修

カンボジア海外短期研修

研修概要

カンボジアは、近年経済成長を続けているものの、国民の暮らしは貧しく、教育および児童福祉施策において課題が見られます。日本からもNGOなどにより小学校等の設立・支援が行われていますが、教員不足やカンボジア政府からの支援が不十分なために、継続が困難な状況にある小学校もあります。
この研修では、事前学習としてカンボジアの歴史と現状について学んだ上で、アンコールワット遺跡があるシェムリアップの小学校(幼児クラス含)、児童福祉施設を訪問します。子どもの支援施策について国際的な視点で学ぶ機会となります。さらに小学校および施設の子どもたちとの直接的な交流は、これまで児童学科で学んだ専門知識や技術を発揮する場として有効であるとともに、言葉や文化の違いを超えてコミュニケーションを取る体験となるでしょう。アンコールワット遺跡観光も行います。

研修地

カンボジア シェムリアップ州

実施時期

春季休暇中

日数

7日間

単位認定

なし

学科

限定なし

研修費用の目安

¥215,000

※上記は2023年度の情報です。年度により変わることがあります。

教員から

カンボジアはアンコールワット遺跡で知られるように古くは豊かな文化をもっていました。しかし近年は先進国や近隣国に翻弄され、クメールルージュ(ポルポト派)による虐殺など過酷な時代を過ごしてきました。その影響は今なお続き、小学校や教員の不足などの教育問題や、貧困・格差などの経済問題が解決されていない状況にあります。家族を虐殺されたことで心の傷を負っている方も多くいます。そういった環境にいる子どもとその育ちについて学生たちが考える機会を持ち、日本の状況を見つめ直す機会になればと思っています。

参加学生から

私は今回のカンボジア研修に参加し、カンボジアと日本の現状の違いや子ども達の生活に教育や社会福祉がどのように影響しているのか自分自身で考える機会を得ることができました。孤児院や小学校に訪問した際は事前学習で用意していた折り紙やけん玉、福笑いなどの日本の伝承遊びやダンスを子ども達と一緒に楽しみました。言葉は通じなくてもみんな身振りや手本を交えながら子ども達と本当に楽しそうに遊んでいて、途中から遊びが派生して現地の子ども達の中で流行している遊びやゲームを教えてもらう場面もありました。他にもアンコールワットをはじめとした有名な遺跡を巡ったり、地雷博物館や農村家庭へ訪問したりするなどカンボジアの歴史や生活について実際に目と肌で感じることができました。自由行動や各自で食事をとる時間もありましたが、ガイドさんや添乗員の方が現地のレストランや観光地、オススメのお店などを教えてくださったので安心して楽しく、充実した時間を過ごすことができました。(2023年度春季休暇研修より)