カンボジア海外短期研修

カンボジア海外短期研修

研修概要

カンボジアは、近年経済成長を続けているものの、国民の暮らしは貧しく、教育および児童福祉施策において課題が見られます。日本からもNGOなどにより小学校等の設立・支援が行われていますが、教員不足やカンボジア政府からの支援が不十分なために、継続が困難な状況にある小学校もあります。
この研修では、事前学習としてカンボジアの歴史と現状について学んだ上で、アンコールワット遺跡があるシェムリアップの小学校(幼児クラス含)、児童福祉施設を訪問します。子どもの支援施策について国際的な視点で学ぶ機会となります。さらに小学校および施設の子どもたちとの直接的な交流は、これまで児童学科で学んだ専門知識や技術を発揮する場として有効であるとともに、言葉や文化の違いを超えてコミュニケーションを取る体験となるでしょう。アンコールワット遺跡観光も行います。

研修地

カンボジア シェムリアップ州

実施時期

春季休暇中

日数

7日間

単位認定

なし

学科

限定なし

研修費用の目安

¥220,000

※上記は2024年度の情報です。年度により変わることがあります。

教員から

カンボジアはアンコールワット遺跡で知られるように古くは豊かな文化をもっていました。しかし近年は先進国や近隣国に翻弄され、クメールルージュ(ポルポト派)による虐殺など過酷な時代を過ごしてきました。その影響は今なお続き、小学校や教員の不足などの教育問題や、貧困・格差などの経済問題が解決されていない状況にあります。家族を虐殺されたことで心の傷を負っている方も多くいます。そういった環境にいる子どもとその育ちについて学生たちが考える機会を持ち、日本の状況を見つめ直す機会になればと思っています。

参加学生から

カンボジアでの短期研修を通じて、小学校、美術スクール、孤児院を訪れることができました。特に子どもたちとの交流は印象的で、言葉が通じない中でもお互いの気持ちが伝わる瞬間がたくさんありました。例えば、日本の遊びを教えて一緒に遊んだり、笑顔を交わしたりすることで、言葉の壁を越えることが出来たと感じました。カンボジアの人々はとても優しく、温かい心を持っており、そのおかげで安心して研修を楽しむことができました。研修を通じて、言葉や文化の違いを越えて、人と人とのつながりの大切さを改めて実感しました。この経験は、これから生活していく中で、他者とのコミュニケーションを大切にし、心を通わせる力を育んでいくための大きな学びになったと思います。

子どもたちの生活や教育、国の歴史など、様々な面からカンボジアという国について知ることができました。孤児院や小学校に訪問した際には、ただ遊ぶだけでなく、普段の子どもたちの様子や施設の概要などを知ることもでき、充実した時間を過ごすことができました。遺跡の見学へ行った際は、ガイドの方の解説があったことでより深く歴史を知ることができました。自分たちで巡りながら神秘的な自然や彫刻を見られたことが印象に残っています。また、一緒に研修へ参加した学生ともたくさん交流することができました。
(2024年度春季休暇研修より)