ヨーロッパ住居・建築・都市デザイン研修
ヨーロッパ住居・建築・都市デザイン研修
研修概要
住居学科・建築デザイン学科の学生対象の研修です。事前学修として訪問予定のイギリスやイタリアの街や建物について学んだ後に、現地で実物を見学します。空間を実際に体験することは、写真や言葉による建築空間を学ぶことと全く異なる良さがあることを実感できるものです。さらに2023年度はオックスフォード・ブルックス大学の先生方との連携による計画課題"Student Masterplan Project of Oxford Westend"にグループで取組み、Oxford Brookes大学の教員へプレゼンを行い、講評を受けました。プレゼンは英語で行いますが、その準備も研修の一貫に組み込まれています。
研修地
イギリス(ロンドン、オックスフォード)、イタリアなど
実施時期
春季休暇中
日数
11日間
単位認定
授業科目の一部として行われるため、履修した科目の単位が付与されます
学科
住居学科・建築デザイン学科限定
研修費用の目安
¥498,000
※上記は2024年度の実績です。年度により変わることがあります。
教員から
住居学科、建築デザイン学科での学びを生かして、海外の敷地の計画提案を行い、海外の先生方に向けてプレゼンテーションを行います。事前準備の授業を経て、現地で様々な建築・都市を見学・体験します。オックスフォードで、現地の先生に指導をしていただく時間を持てるように準備を進めています。現地学生との交流も計画しています。
イギリスでは、ロンドンとオックスフォード、スイスではバーゼル、チューリッヒに滞在しながら、伝統的な建物から現代建築まで、また教会、博物館、住居等様々な種類の建物を見学します。本物の住居・建築・都市の中に身を置いて、これまでともに学んできた仲間と、感じたことを語り合えるのも素晴らしい時間です。
参加学生から
今回の建築演習の一環として、10日間にわたりイギリスとイタリアの建築見学を行いました。訪れた都市は、オックスフォード・ロンドン・ヴェネツィア・ミラノの4都市です。
見学を通して最も印象に残ったのは、ヨーロッパの建築における“歴史の重み”です。特に石造りの建築が多く、観光地でないような場所でも100年以上ほとんど変わっていないような街並みに出会いました。日本の都市と比べ、建築が街の中で果たしている役割の違いや、それが人々の暮らしとどう結びついているかを考えさせられました。
中でも、ミラノ大聖堂の壮大さには圧倒されました。頂上に設置された金色のマリア像は、地上100メートルを超える高さにありながら、なんと固定されていないと知って驚きました。地震の少ない地域だからこそ可能な構造であり、改めて建築が地理や自然条件と密接に関わっていることを実感しました。
イギリスでは再開発計画の発表や現地学生とのディスカッションの機会があり、日本とイギリスの都市計画に対する視点やアプローチの違いに気づくことができました。この研修を通して、建築的な知識やアイデアを得られただけでなく、ヨーロッパの人々との交流を通じて自分の価値観にも変化がありました。
(2024年度春季休暇研修より)