ヨーロッパ住宅・建築研修

研修概要

この研修旅行では、日本とは異なる文化的背景を持つイタリアの歴史的都市を訪問し、日本での座学授業では得られない、住空間および建築を現地で体感することに主眼を置いています。
古代ローマ以来の長い歴史を持つイタリアでは、歴史的コンテクストの中に現代の生活を明確に位置づけながら生活用品からインテリア、建築、都市空間までがデザインされており、この研修旅行を通して生活とそれが展開する空間との関係の多様性に気づき、住居学に対する思索が深まることが期待されます。

研修地
イタリア(ジェノヴァ、ミラノ、ヴェネツィア)

実施時期
夏季休暇中

日数
10日間

単位認定
なし

学科
住居学科のみ

研修費用の目安
¥332,000

※上記は2019年度の実績です。年度により変わることがあります。

教員から

今年のヨーロッパ住宅・建築研修旅行は、ティレニア海側のジェノヴァから北イタリアの文化都市をめぐってアドリア海側のヴェネツィアへと抜ける旅程で、ミラノの集合住宅やコモの近代建築については、現地の建築家から専門的な解説を聞くことができました。また、アルプス山麓の小都市アゾロの修道院に宿泊し、観光地化した大都市の喧騒をしばし離れて、静かで安全なイタリアの夜を満喫することもできました。イタリアの建築や歴史的な街並み、そこで繰り広げられる生な生活感を学生たちも感じてもらえたのではないかと思います。

参加学生から

夏休み期間に10日間イタリアの都市をじっくりと散策しました。歴史的な建築からモダンデザインの建築を堪能し、実物を見て体感することの重要さを改めて感じました。普段の座学で聞いて身につけた西洋建築の知識だけでは感じ取れないものがあり、実際にだまし絵を使った装飾や鮮やかなステンドグラス、昔の柱を再利用してうまく繋ぎ合わせているものなど、実際に見るとどれも圧倒されました。またアゾロという小さな町の修道院に泊まり、地元の方と交流をするというとても貴重な体験をしました。私はアゾロを訪れるまで地名も知らなかったのに落ち着いた街並みや雰囲気からすっかりアゾロの虜になりました。
メモを取り写真を撮りスケッチをして、地元のガイドさんや住居学科の先生の説明を聞きながらイタリアの都市を巡れて、観光とは違うとても内容の濃い10日間で楽しかったです。自分の建築を見る視野が広がり成長できる研修旅行だと思います。