人間社会学部Q&A

現代社会学科

  • 学科のポイントはなんですか?

    1.名称から分かるように、本学科は対象が「現代の社会」に置かれた学科であることを明瞭に謳っています。現代社会学科(学部)名称を用いたのは、じつはこの学科が全国初です。複雑化している現代社会の諸側面に対して、具体的かつ多角的にアプローチすることを目指しています。

    2.社会というのは、さまざまな人々が、さまざまな水準で関係し合ってできている、複雑な諸現象の集まりです。社会は、色々な楽しさやかけがえのなさを生み出し、維持してくれると同時に、数多くの困難な問題が起こる場でもあります。そうした、社会の多様な問題系を発見し、解決の緒を探し出そうとする感性を大切にし、育てていくことを目指しています。

    3.個人から国際関係まで、幅広い研究対象を設定することができます。

    4.タテ(ゼミナール)とヨコ(専門科目のグループ)のラインからなるカリキュラムによって、社会の複数の領域とそれに対するアプローチを多角的に学びながら、自分の問題関心を見つけていくことができます。

    5.1年次からの段階的な演習と多角的な専門科目が設置されています。

  • 学科の特色は何ですか?

    ①現代社会の諸現象を研究するという視点から多彩な専門分野が協力し、異なる専門分野の研究者が集まり協力し、教育しています。

    ②1年次から徹底した少人数教育を行い、ゼミ(「基礎演習Ⅰ」(1年次)、「基礎演習Ⅱ」(2年次)、「演習Ⅰ」(3年次)、「演習Ⅱ」(4年次))を中心に教員から密接な指導を受けられます。

  • 他大学の社会学科と一番違うところは何ですか?

    ①たしかに、社会学科という名称のついた学科のある大学は、全国にたくさんありますね。それらはいくつかのタイプに分かれます。
    (1)(現代)社会そのものというよりも、それを捉える社会科学の学問諸分野あるいは方法論の研究・教育に力点を置いている学科。国立大学の多くがこのタイプですが、私学にもあります。こうした学科は研究者養成の指向性が高いことが多いです。
    (2)学問分野や方法論を押さえつつも、私たちが生きている社会の具体的な諸相に切り込んでいく力を育てることを重視する学科。
    そして、
    (3)名称には「社会学」とついているけれども、内実はむしろ、社会福祉や特定の政策科学分野、あるいは人文系の教員が多い学科。じつをいうと、日本の大学で一番多いパターンは(3)かもしれません。
    各大学が公開しているシラバスやスタッフ表を見れば、それぞれがこのどれに当たるかは、おおよそ見当がつくと思います。本学の現代社会学科は(2)に当たります。このタイプの社会学科は、意外と少ないのではないでしょうか。

    ②上で述べたような性格をもつ学科なので、色々な状況のなかにある、多種多様な人々の営みに対する好奇心や開かれた関心が重要です。多少浅くなっても、領域横断的に幅広く調べ、現象のつながりを考えていく能力が求められます。教員もまた、こうした目的に添って配置されています。スタッフ構成としては、いろいろなタイプの社会学の専門家を中心に、経済学、グローバル論、文化人類学、歴史学、スポーツ学、環境学など、多彩な学問領域の研究者が集まり、社会現象に多角的・重層的に迫ることを目指しています。

    ③一般の大学よりも学生一人当たりの教員比率が高いので、密接な助言や指導を受けることができ、現代社会の諸現象について、様々な角度から具体的に学ぶことができます。

    ④実際に起きている現場(フィールド)から考えていこうとする姿勢があります。

    ⑤教員が国際的な舞台で活躍する研究者であり、自然と国際的な発想を身につけることができます。

  • 1,2年次の基礎演習ではどのようなことを行うのですか?

    基礎演習は、
    ①現代の社会で起きているさまざまな問題に興味を持ち考える力を身につける。

    ②文献の読み方、資料や情報の集め方、レポートの書き方、発表やディスカッションの仕方などの基礎的な勉強の技術を学ぶ

    という2つの目的をもっています。
    基礎演習では、学生20名程度にクラス分けをして演習形式で勉強の仕方を学んでいきます。

  • 教職免許の種類について教えてください。また、毎年何名くらいが取得されていますか?

    現代社会学科では、中学校「社会」、高等学校「公民」「地理歴史」の教諭一種免許状が取得できます。本学で「地理歴史」が取得できるのは現代社会学科と文学部史学科のみです。
    教職免許取得者は毎年5名程度となっています。近年では教職免許取得の要件が厳格化されていく傾向が強まっています。片手間で取れるものではないことは知っておく必要があります。

  • 外国語演習が必修ですが、どのような授業を行うのですか?

    外国語演習は、一般教養的な英語を学習するのではなく、あくまで社会科学に関する英語の文献や資料をとおして社会科学への興味を喚起し、社会科学の表現や知識を学び、討論できるまでに導きます。最終的には、卒業論文作成のための文献の読解力をつけることを目指しています。2年次の外国語演習ⅡA・ⅡBが必修です。

  • 社会調査とはどのようなことを行うのですか?統計学的な知識が必要ですか?

    社会調査基礎演習とは、この日本女子大学や三浦半島の三崎などをフィールドに選んで、フィールドノートをつけたりインタヴュー調査を行ったりアンケート調査を行ったりしてその結果を分析する科目です。
    統計学的知識が必要な場合もありますが、そのための講義も別に設けられています。コンピュータ処理の実務を習得できる講義や設備もあります。

  • どのような分野に就職しているのですか?

    卒業生の約9割が就職を希望しますが、就職希望者に対する就職率は毎年100%近い実績です。就職先や業種や職種(事務系総合職、技術系総合職、一般職)が非常に多彩なのも、本学科のきわだった特色です。
    比較的多いのは、「金融・保険」「商社」「各種製造業」「出版・印刷」「調査・研究」「情報処理」「企画・広報」「編集」「公務員」などに進む人たちです。

  • 社会学や国際関係を勉強して、マスコミ関係に就職したいと考えています。どのようなカリキュラムがありますか? また、就職実績はありますか?

    「現代社会論Ⅰ」ではマス・メディアの社会学というテーマを設定し、現代社会におけるマス・メディアの位置とその機能を特定するべく、マス・メディアを「外から」観察する視点に立って学んでいきます。社会学系の科目が充実していることはいうまでもありませんが、その他にも、インターネットや情報社会を扱う「現代社会論Ⅶ」やネットワーク社会を考察する「現代社会論Ⅲ」、消費社会を論じる「現代生活論Ⅲ」など、役に立ちそうな科目は複数あります。

    マスコミ志望で「国際関係を勉強して」という言葉が出てくるのは、マスコミのなかでもある特定の業種をイメージしているのでしょうね。現代社会学科はいわゆる国際関係論というくくりは採用していませんが、アジアやヨーロッパ、アメリカ、中東、アフリカなど、複数の社会をテーマにした「比較社会論」というカリキュラム群があり、他の社会(地域)への関心は、当学科の重要な柱の一つです。とくにアジア地域については複数の専門家を抱えています。

    就職実績についていうと、卒業生は、毎年マスコミ関係に就職しています。
    ※たとえば、出版系では、小学館、マガジンハウス社、白泉社、幻冬舎、日経リサーチ社、エポック社、太田出版、農文協、ぎょうせい、主婦の友社など。他にも多くの出版社に編集者として就職しています。
    新聞社では読売新聞社、日本経済新聞、毎日新聞、新潟日報などの地方新聞社、日刊スポーツなど、テレビ・ラジオ系では、日本放送協会(NHK)、TBS、岡山放送、テレビ新潟、IBC岩手放送などの地方テレビ局、エル・ファクトリー(ニッポン放送)、FM群馬をはじめとする地方ラジオ局、ビジュアルコミュニケーション等各種番組制作会社に就職する人が出ています。
    その他、キングレコードなどの音楽会社、リクルートホールディングス、電通デジタル、電通キャスティングアンドエンタテインメント、博報堂プロダクツ等の各種広告制作会社等の業界にも人材を送り出しています。

  • 将来、海外で活躍する仕事に就きたいと考えています。対応するカリキュラムはありますか? 就職実績はありますか?

    これもよく尋ねられる質問です。本学科の関連カリキュラムについては、一つ前の項目を参照してください。
    最初から海外一本に絞っているならば、語学系や地域研究系、あるいは国際関係論系の学部・学科を目指すのが本筋ですが、本学科でもそういう道に進む人は少なくありません。多くの場合、在学中に海外留学や海外短期研修に出る、あるいは海外の大学の大学院に進学するといったステップを踏んでいます。JICAや各種海外NGO、NPO、在外日本企業等の就職実績があります。

  • 公務員(国家公務員、地方公務員)など公的な機関への就職を希望しています。就職実績はありますか?

    公務員試験は非常に人気があります。合格するのは簡単ではありませんが、財務省や国税庁、入国管理局、総務省、文科省などに就職実績があります。公的な機関に近いものとして、日本銀行への就職実績も挙げられるでしょう。また、近年では東京都庁、埼玉県、川崎市、横浜市、東京特別区をはじめとして、地方自治体の公務員に就職する学生が増える傾向にあり、毎年複数名が就職していきます。東京大学など大学事務への就職もあります。

  • 卒論のテーマにはどのようなものがありますか?

    現代社会学科は専門分野が幅広く、非常に多様な問題関心を許容するため、卒論のテーマはきわめて広範にわたります。
    最近では、環境論、アジアの文化論や社会論、地域研究(NGO論や観光論)メディア論(とくにTVと雑誌文化論)、インターネット論、都市論、スポーツの社会学、消費社会論、音楽、映画、マンガ、アニメ等のポップカルチャーの社会学的考察、家族論、女性労働の現状と未来をめぐる分析、女性のライフコース論、女性の社会的差別に対する社会政策論的研究などが、とくに人気のあるテーマのようです。
    全体として、抽象的な理論ではなく自分の手と足で、文献を集め、統計処理を行い、現地調査を行うことに重点を置くのが特徴です。
    最近の卒業論文では、以下のようなものがあります。

    ・地球温暖化スピードラン─その波に逆らえ!─(池田ゼミ)
    ・二・五次元領域の展開─多重化するメディアミックス─(遠藤ゼミ)
    ・スポーツにおける男女格差とメディアの役割─テキストとしての「女子野球」分析─(大沼ゼミ)
    ・関心のある好意と関心のない好意—日韓の大学生における日韓問題への意識の違い—(尾中ゼミ)
    ・危機の時代における文化芸術の役割—迎合と自律の狭間で揺れる演劇界を中心に—(上田ゼミ)
    ・監視社会の逸脱論─AIの進化と社会に及ぼす影響─(渋谷ゼミ)
    ・ブラックバイトの実態について─現代におけるアルバイトと大学生の関係を中心に─(周ゼミ)
    ・マウティング現象からみる現代女性の処世術─終わりのない「幸せ競争」─(田中ゼミ)
    ・観光と地域資源を巡る人類学的研究—六角橋商店街を例として—(西村ゼミ)
    ・現代の依存先─「推し」に依存する人─(平田ゼミ)
    ・アメリカ合衆国の制度的レイシズムと黒人音楽の抵抗 —アレサ・フランクリンの事例を通じて—(ヤンゼミ)

社会福祉学科

【社会福祉について】
  • 社会福祉とは何ですか?介護やボランティアのことですか?

    社会福祉とは、個々人の暮らしを脅かす生活問題に対応しつつ、貧困や不平等をはじめとする社会問題の解決に努め、社会をよりよいものに変えていこうとする活動であるといえます。そうした活動を通じて、「人権」や「社会正義」という人類共通の価値の実現を目指していきます。その活動の場は、福祉施設、行政、司法、企業、学校、病院、地域社会、国際機関など、多岐にわたります。人間が生きる場と関係のすべてが、社会福祉活動のフィールドであるともいえます。介護とボランティアは、こうした活動に欠かせないものですが、そのすべてではありません。

    社会福祉の専門的な実践活動には、例えば次のようなものがあります。

    ・施設で生活する子どもたちが親子で一緒に暮らすことができるように支援するファミリーソーシャルワーク
    ・患者や家族の心理社会的問題、社会復帰を支援する医療ソーシャルワーク
    ・地域社会のつながりを再構築しようとするコミュニティ・ソーシャルワーク
    ・司法と福祉の連携により罪を犯した人々の社会復帰を支援する司法ソーシャルワーク
    ・各種ハラスメント対応や心身の健康を害した社員の職場復帰を支援する産業ソーシャルワーク

    社会福祉の活動は、これら対人的な業務にとどまりません。こうした取り組みを成り立たせるための資源をつくり、計画的に配分・分配するための政策を策定し、制度を運営することも、社会福祉を追求するために欠かせない活動です。

  • 社会福祉学科を卒業すると、どんな仕事ができますか?

    社会福祉の仕事は、お給料が安いというイメージがありますが、ひとくちに社会福祉の仕事といっても、多様な職種・勤務形態・勤務先があります。国家公務員、地方公務員、特殊法人の職員、社会福祉法人や医療法人の職員、民間企業の社員、NPOの職員では、それぞれ仕事の内容や待遇に違いがあることに注目してください。また、一般事務職で入職し、結婚・出産を機に退職すると、正職員として再就職することが難しい現状があります。社会福祉専門職は多様なキャリアを積んだ人を求めていますので、正職員としての再就職も多い状況です。目先の賃金だけではなく、生涯賃金として考えてみることも重要です。加えて、「社会福祉の仕事では暮らしていけない」というのはメディアやインターネットの影響もあるかと思います。情報を鵜呑みにするだけではなく、そこから真実を見抜く力も社会福祉を学ぶ中で培われていくと思います。

【社会福祉学について】
  • 社会福祉学とはどのような学問なのですか?

    社会福祉学は、個々人の暮らしや社会全体のなかで生じる様々な問題を解明しつつ、「よい社会」のあり方とその求め方を考えていく実践的な学問(実践の学)です。「実践の学」であるということは、決して社会福祉の仕事に就くことや、そうした仕事に役立つことばかりを学ぶ、ということではありません。私たちが生きている社会では、様々な生活問題や社会問題が生みだされています。そうした問題の実態や原因を探りながら、「絵に描いた餅」ではなく、あくまで実行できる解決策を求めていくという意味で、社会福祉学は「実践の学」といわれるのです。

    生活問題や社会問題のメカニズムを解明し、その解決策を探っていくには、各種の学問(社会学、心理学、政治学、経済学、哲学、法学など)が生みだす成果をフル活用しなければなりません。その意味で社会福祉学は「応用の学」であるともいわれます。社会福祉学は、他の学問と異なって、学問分野としての独自性にはあまりこだわりません。学問として自立し、立派な体面を保つことよりも、使えるものは何でも使って問題を解明し、社会をよいものにする(例えば、だれもが自分らしく生きられるようにする、それぞれの違いを認めあっていけるようにする)ための手立てを考えることが重視されているのです。

    「実践の学」であり「応用の学」でもある社会福祉学を学んでいく醍醐味は、暮らしを脅かす問題の解決と「よい社会」の建設をめざして、多種多様な学問的成果を貪欲に学んでいくことにあるといえます。社会福祉の実践活動における専門性は、そうしたバラエティに富んだ学びを基礎にしています。

  • 社会福祉学は社会福祉の仕事に就かない人にとっては無意味なのですか?

    そんなことはありません。どのような職業に就いても、社会福祉学の学びを活かせると本学科では考えています。私たちの社会がどうなっているのか、私たちの暮らしは何によってどのように脅かされるか、私たちはどのような権利と義務を有しているのか、個々人の「幸福」や「よい社会」のあり方をどのように求めればよいか、といったことを知り考えることは、万人にとって意味のあることではないでしょうか。もしあなたが社会人・職業人として誠実に生きようとするならば、こうした問いを避けて通ることはできないはずです。

【学科の特徴について】
  • 学科の特色・ポイントは何ですか。

    本学科の特色としては、以下の3点があげられます。

    1.社会福祉教育のパイオニアとしての実績がある。
    2.学生の個性と選択を尊重する少人数教育なので、安心してチャレンジできる。
    3.単に資格取得のためだけではない、豊かで厚みのある教育を提供している。
       →社会をトータルに理解し、その対応を多角的に考えるための専門科目が充実。
       →応用力につながる基礎的学問を重視。

【本学科での学びについて】
  • 1年次の基礎演習ではどのようなことを行うのですか。

    基礎演習では、大学での学習方法の基礎を身につけるとともに、現代の様々な社会問題を深く理解し、社会問題に対して積極的に関わる姿勢を学びます。

    前期は、20名程度の小グループに分かれたゼミ形式で、2年次以降の専門的な学びにおいて必要となる能力を身につけます。例えば、文献の読み方・要約の方法・資料の解釈・レポートの書き方・グループディスカッションの方法・発表の方法などです。

    後期は、学科の専任教員が交代で自分の専門分野を中心に講義を行います。「大学での学び」について理解するとともに、「社会福祉学の幅広さに触れる」ことを狙いとしています。はじめに、大学の講義の受け方や学び方、資料検索の方法などを身につけます。次いで、社会福祉が多彩な学問の合流地点であることを、様々な社会問題に即して検討して行きます。これにより「社会福祉=介護」というような先入観を取り払います。

  • 実習はどのような施設で行うのですか。また実習期間はどれくらいですか。

    本学では、実習を希望し、要件を満たした学生(定員あり)が、地域包括支援センター、社会福祉協議会、病院、児童養護施設、障害者支援施設、介護老人福祉施設など様々な機関や施設で実習を行います。実習先については、各自の関心領域ごとにグループ分けを行い、学生の要望や実習先の希望を勘案の上、配属を行っています。
    実習年次は3年次以上です。実習期間(時間)は、法律に基づき240時間以上行わなければなりません。
    ※実習時間は法律改正により変更になる場合があります。

  • 福祉と心理学に興味があります。資格取得や将来のことを考え、社会福祉学科で学びながら心理学の授業も履修したいと思います。どのような授業が履修可能ですか。

    一部の科目を除き、履修可能です。社会福祉学科の必修科目や社会福祉士等の指定科目をまず優先させた上で、心理学科の授業科目を履修したらよいでしょう。

    本学のカリキュラムには柔軟性があり、他学科の専門科目を履修することは大いに結構です。なお、社会福祉士の資格取得を希望される場合には、社会福祉学科におかれた「心理学理論と心理的支援」
    という科目を履修する必要があります。専門的な対人援助には、心理学をはじめ、多様な学問の成果を活用することが不可欠なのです。

【資格・就職について】
  • 社会福祉の仕事を目指すに当たり、社会福祉士の資格は取得したほうがよいのでしょうか?

    社会福祉の仕事を目指すのであれば、社会福祉士の資格は取得しておいたほうがよいです。理由は、年々、社会福祉士を採用条件にしている仕事が増えているからです。例えば地域包括支援センターというところでは、構成職種のひとつが社会福祉士のため必須です。
    また、医療機関や社会福祉協議会の求人をみるとほとんどが採用条件として記載されています。現状ではすべてでということではありませんが、採用条件としていないところも社会福祉士を取得していると資格手当が支給されるところが多いです。そのため、仕事の選択肢の幅、給与面からも取得をおすすめします。
    しかし、目的は資格取得ではなく、よりよい支援を行うということを忘れないでください。

  • 社会福祉士国家試験と公務員採用試験を両立することは可能ですか?

    社会福祉の仕事は公的な側面も大きいため公務員を志望する学生が毎年複数名います。そのため、両立可能かの問いに対しては、努力しだいでは十分に可能です。実際、多くの先輩方が両立させてきました。
    また、地方自治体によっては福祉職という枠で公務員採用試験を行っているところがあります。採用試験の専門科目では、社会福祉士国家試験に類似した内容を出題するところが多いです。つまり福祉職の公務員採用試験の勉強の一部は、社会福祉士国家試験対策につながります。公務員試験は4年次の夏前に実施されるところが多いので、早めから国家試験を意識することにもつながります。
    具体的な両立の仕方については、キャリア支援課で先輩の体験記を閲覧する、教員に相談してみるなど、あなたの行動しだいでサポートできる体制があります。

  • 教員免許(教職課程)と社会福祉士を両方取得することはできますか?

    両者の課程を同時に履修することはできます。ただし、時間割上での配慮はできないため、4年間で必要な科目を履修できることは保証できません。

  • ケアワーカー、ソーシャルワーカー以外の社会福祉の仕事にはどのようなものがありますか。

    まず、ケアワーカーやソーシャルワーカーの仕事の中でも、知らないことがたくさんあると思います。例えば、ソーシャルワーカーが働く場所は、高齢者、障害者、児童、病院、行政の現場だけではなく、学校、ハローワーク、法律事務所、刑務所、ジャーナリスト、独立して開業など活躍の場が広がっています。また、教育や研究に関心をもち、教育者や研究者として活躍している人も多いです。
    また、社会福祉が目指すところは社会全体をよりよくしていくことです。そのため、一般企業の多くは、その事業を通して社会貢献を目的としていることから、社会福祉の視点を生かせる場となります。
    具体的には、大学で学んだ対人支援の技術を生かし、客室乗務員としてお客様のニーズに応じたサービスを提供している人もいます。社会福祉問題をさらに追及するために、テレビ局に就職する人もいます。住宅メーカーに就職し、誰もが住みやすい住宅のアドバイザーとして活躍している人もいます。また、既存の組織や営利を目的とする組織では実現できない事柄に関心を抱いた人は、起業をしたり、NPOやNGOの職員になる方もいます。
    社会福祉専門職の仕事、社会福祉が生かせる仕事の広さは、本学科卒業後の就職先をご覧いただければ、ご理解いただけると思います。

  • 卒業生の就職先を教えてください。

    2021年3月の卒業生進路実績では、総合職37.5%、医療・福祉28.1%、事務15.6%、営業4.2%、SE3.1%、販売2.1%、その他専門職2.1%、進学1.0%、その他6.3%となっています。福祉系に限らず一般企業への就職も多いのが本学科の特徴です。ですが、たとえば一般企業に就職しても、「社会福祉学科で学んだ問題発見・問題解決力、人間関係形成力などが社内・社外で活かすことができている」などの卒業生の声があります。 主な就職先一覧(2018年度~2021年度)

    金融・保険・証券

    日本銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、横浜銀行、千葉興業銀行、りそな銀行、八十二銀行、常陽銀行、多摩信用金庫、野村證券、みずほ証券、SMBC日興証券、丸三証券、第一生命保険、日本生命保険、明治安田生命保険、住友生命保険、かんぽ生命保険、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険、損害保険ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和損保保険、アフラック・ハートフル・サービス

    製造など

    東芝、新日鐵住金、東芝エレベーター、三菱電機プラントエンジニアリング、日本鋳造、YKK AP、日本たばこ産業、高砂熱学工業

    航空・運輸・通信

    日本航空、JALスカイ、JALグランドサービス、ANAエアポートサービス、日本郵便、東日本電信電話、ソフトバンク、JR東日本ステーションサービス

    卸売・小売

    イトーヨーカ堂、サミット、東日本三菱自動車販売、コカ・コーラボトラーズジャパン、ワールド、キタムラ、ノジマ

    総合工事業

    旭化成ホームズ、住友林業ホームテック、積水ハウス、大和ハウス工業、三菱地所プロパティマネジメント、三井住友建設、長谷工エアーベスト、伊田テクノス

    専門サービス・娯楽など

    エイチ・アイ・エス、マイナビ、リクルートホールディングス、ベネッセコーポレーション、リゾートトラスト、星野リゾート、西日本高速道路、小田急ビルサービス、スタジオアリス

    情報処理・情報サービス

    みずほ情報総研、楽天、かんぽシステムソリューションズ、日立社会情報サービス、NECソリューションイノベータ、富士テレコム、トランスコスモス、SCSK

    医療・福祉サービス

    国立国際医療研究センター、横浜市東部病院、慈恵会医科大学、聖マリアンナ医科大学病院、自治医科大学付属さいたま医療センター、帝京大学医学部付属溝口病院、厚木市立病院、新百合ヶ丘総合病院、春日部厚生病院、藤枝市立総合病院、日本赤十字社、全国社会福祉協議会、横浜市社会福祉協議会、大田区社会福祉協議会、調布市社会福祉事業団、東急イーライフデザイン、学研ココファン、ニチイ学館、ベネッセスタイルケア、東京海上日動ベターライフサービス

    公務など

     

    環境庁、東京都庁、東京都特別区、横浜市、川崎市、千葉県、埼玉県、鎌倉市、柏市、熊谷市、久喜市、高齢・障害・求職者雇用支援機構、東京都予防医学協会

    その他

    日本放送協会、テレビ神奈川、長島・大野・常松法律事務所、創英国際特許法律事務所、日本司法支援センター、TMI[総合法律事務所、りらいあコミュニケーションズ、勤労者退職金共済機構、イーオン、北里研究所、船井総合研究所、学芸大学、栃木県立特別支援学校、リソー教育、マンパワーグループ、日本女子大学大学院進学

【卒業論文について】
  • 卒業研究はどのようなテーマがありますか?

    以下、最近のものの抜粋です。
    (2021年度卒業生)
    ●女性管理職及び女性リーダー育成のための研修・教育制度の必要性
    ●私たちが生きる社会はどうあるべきか:「ひきこもり」から学ぶこと
    ●魅力ある育児をするために:スウェーデンから学ぶ未就学児の育児環境
    ●大学生の恋愛離れの実態と展望
    ●自己肯定感とチームスポーツとの関連性:自己肯定感・チーム力・コーチの力の関係性を考察する
    ●父親の家事育児参加が妻の満足度に与える影響
    ●非正規滞在者の医療、福祉制度について
    ●笑いが社会に与える影響とはなにか:笑う人と笑わせる人の心理や関係性の追及
    ●虐待が子どもに与える影響:虐待による脳の変化と支援策を考える
    ●脳死下での臓器提供意思:家族同意の必要性
    ●女性社会進出のために女性リーダーを増やす:台湾のクオータ制度を事例に
    ●終末期における延命治療のあり方:「尊厳ある死」のための意思決定
    ●同性カップルが子どもを持つことの障壁とその解決策とは何か
    ●ネグレクトの要因・背景:3件の事例からの分析
    ●現代の若者が求める産後うつ病に対する医療ソーシャルワーカーの支援
    ●フードバンクの生活困窮者支援としての役割:貧困を「食」から考える
    ●DV被害者支援における他職種連携アメリカとの比較
    ●児童労働の現状と要因:インドにおける児童労働を通して
    ●働き方の転換と地方移住:東京一極集中からの脱却を目指して
    ●SNSで起きる人権侵害:炎上と誹謗中傷の実態
    ●学習環境と親子関係が与える自己決定への影響:中学受験の経験が影響を及ぼすか
    ●終末期のがん患者とその家族における在宅移行の阻害要因と医療ソーシャルワーカーの移行支援に関する研究
    ●コロナウイルスの影響による日本大学生の支援について: 日本・ドイツ学生支援対策の比較

  • ボランティアや地域の活動に参加したいのですが

    社会福祉学科では、各種団体や、NPO、施設からのボランティア募集やイベント参加に関する情報を随時提供しています。さまざまな経験を通して視野を広げてもらえればと思います。

教育学科

  • 学科のポイントはなんですか?

    1.小学校教員をはじめ、中学校(社会科)・高等学校(公民科)教員や、企業人・公務員など幅広い分野で活躍する人材を養成します。
    2.教育の側面から社会をリードする人材を養成します。
    3.人間形成に関わる広い知識と深い洞察力を身につけた人材を養成します。
    4.家庭・学校および地域・企業など社会の各方面における教育の営みについて、理論的・実践的な理解ができる人材を養成します。
    5.生涯学習・国際協力・地域活動などの分野で活躍できる多角的な人材を養成します。

  • 学科の特色はなんですか?

    1.教育学の基礎を充実させるため、歴史学、哲学、社会学、心理学などの多方面からアプローチする科目を提供しています。あわせて、文献を用いた研究、アンケートやインタビューを分析する研究など、多様な研究の方法を学ぶ演習科目もあります。

    2.教職課程では、体験的・実践的な科目として、1年次から実際に小学校の教育現場を体験できる「学校インターンシップ」科目や魅力的な授業づくりのための科目が設置されています。

    3.教員免許の取得に必要な科目以外にも、教員としての力をパワーアップするための豊富な科目を開講しています。小学校でのICT教育にも対応した科目があります。

    4.社会教育主事(社会教育士)課程では、まちづくりや学校と地域の連携など、これからの社会の課題を教育の側面から学び考える科目が充実しています。(社会教育主事については、下記「教職以外で取得可能な資格はありますか?」参照)

    5.国際・地域・政策に関わる科目群や、生涯学習に関わる科目群など、企業・行政でのキャリアを目指す学生に向けた授業も数多く用意されています。

    6.全学年に少人数ゼミを配置し、きめ細い指導を行います。

  • 本学児童学科との違いを教えてください。

    教育学科の研究対象は、人が生まれてから死ぬまでという人生の長いスパンです。そして、教育思想/教育社会学/教育心理学/教育行政学などの教育学の基礎的分野と、教育方法学/教育工学/教科教育/生涯学習論などの学校教育や社会教育・家庭教育における実践的分野とに関心をおくことが特色です。小学校教員の免許は教育学科で取得可能です。
    児童学科は、18歳未満の子どもに対する理解を学際的にとらえようとしています。その研究・教育分野は、児童(発達)心理学/保育学/児童文化/児童教育などです。幼稚園教諭の免許と保育士資格は児童学科で取得可能です。

  • 小学校教員など教育関係への就職状況をそれぞれ教えてください。また、教員採用試験の対策や指導は学科でどのように行っているのでしょうか?

    団塊の世代の退職に伴い、近年は教員募集が大幅に増えておりましたが、その時期を越えて人口減少時代に向かっているために、徐々に採用の枠は縮まってきております。しかしながら、本学科の採用状況は依然として良い状況が続いています。

    2021年度は、小学校(公立35名・私立0名)の他、期限付任用が小学校(公立8名・私立1名)、中学校(公立1名)の計10名で、合計45名

    2020年度は、小学校(公立27名・私立0名)、幼稚園(公立0名・私立9名)の計36名の他、臨時採用・期限付任用が小学校(公立8名・私立1名)で、合計45名

    2019年度は、小学校(公立27名・私立1名)、幼稚園(公立0名・私立6名)の計34名の他、臨時採用・期限付任用が小学校(公立5名)で、合計39名

    ※教育学科では幼稚園教諭の免許を取得することができません。幼稚園教諭の免許は児童学科で取得可能です。

    その他に、教育関係では、予備校や教育情報産業に総合職・一般職[事務・企画・営業・編集など]として就職しています。教育学科では3年生の秋より教員採用試験対策講座を開き、論文指導および面接指導などをきめ細かく行っています。また、専門科目の授業やゼミでも同様の指導が適宜行われています。

  • 保育士の資格は取得できますか?

    教育学科で保育士の資格を取得することはできませんが、ご自身で取得可能です。児童学科では保育士の資格を取得することができます。詳細は、児童学科にお問い合わせください。

  • ピアノが弾けないと困るでしょうか?

    「音楽実技」という授業で、ピアノの個人指導を丁寧に行います。ここでのピアノ実技は、レベル別に進めますので、初心者でも心配はいりません。また、本学では「音楽実技」の履修者を対象にピアノ練習室も用意されています(有料)。

  • 小学校および中学校の教員免許状を取得するためには「介護等体験」が必要ですが、体験内容を詳しく教えてください。(何学年次、どの位の期間、主な体験先など)

    2年次に特別支援学校で2日間、社会福祉施設で5日間の体験を行います。体験内容は各社会福祉施設の方針により異なりますが、移動・移送・食事介助・共同作業(パン作りや古新聞梱包など)、行事などへの参加です。

  • 教職以外で取得可能な資格はありますか? 

    教育学科では、社会教育主事、社会調査士、司書・学校図書館司書教諭、博物館学芸員等を教職以外の資格として取ることができます。この他、児童指導員などの資格も取得可能です。

    社会教育主事とは、大学で社会教育に関する特定の科目を履修した者が、都道府県や市町村の教育委員会の職員として一年以上勤務した後に就ける職種です。社会教育や生涯教育の計画づくり、学習やスポーツ・レクリエーションなどの活動を行う人たちに、専門的・技術的な助言や指導を行うのが主な仕事です。なお、2020年度入学生から、社会教育主事の資格を取得した場合は「社会教育士」という称号も同時に取得できることになりました。「社会教育士」は、業種や職種によらず、履歴書や名刺に記載することができ、行政機関、企業、公益法人などで社会教育に関する専門的な仕事を行うことが期待されています。

    社会調査士資格は、社会調査の知識や技術を用いて、世論や市場動向、社会動向等を捉えることができる「調査の専門家」であることを証明する資格です。高度情報化社会である今日においては、社会を捉えることは重要であり、その一つの方法である社会調査に精通することができます。

  • 教育学や教育心理学には興味がありますが、将来教員になるつもりはありません。教職課程科目を履修しなくても大丈夫ですか?

    教職課程の履修は必須ではありません。教育学を学ぶことで人間や社会に関する幅広い知識や洞察力を身につけ、官庁、企業、報道、出版関係などで幅広く活躍する人材が育っています。これからは生涯学習関連の分野からも需要が高くなると思います。

  • 将来、日本語教員になることはできますか?

    本学には、全学に開かれた日本語教員養成講座があります。所定の36単位を取得すると、卒業時に「日本女子大学日本語教員養成講座修了証書」が授与されます。日本語教員は、小学校や中学・高校の教職と違い、国などが定める一つの資格というものがないので、就職の時には、この修了書が「日本語教員」の資格を示すものとなります。1990年代以降、日本で働く外国人が増加し、日本の小中学校で学ぶ外国籍の子どもも増えてきました。これから教職を目指す人は、外国人の子どもに対する日本語教育の知識を持っていると役に立つと思います。また、日本語教員を目指さなくても、外国にルーツがある子どもの問題については、「国際教育学」といった授業が準備されています。

  • スクールカウンセラーになるためにはどのような資格が必要なのですか?臨床系の大学院修了が資格取得に必要であれば、心理学科に進む方が確実だという話も聞いています。実際にどのような勉強が必要になるのか、具体的に教えてください。

    教育学科(教育学専攻)では、現在はスクールカウンセラーになるための資格取得の教育課程を設置していません。詳しくは人間社会学部心理学科にお尋ねください。

  • 小学校と中学校など複数の教員免許取得を希望しています。教育実習は両方行うのですか? また、実習先はどのように選ぶのですか?

    小学校と中学校の2つの教員免許を希望する場合,教育実習は両方の学校で行います。なお,中学校と高校の免許を希望する場合は,いずれか一方の学校で教育実習を行います。教育実習校については、教育委員会が指定した学校で行う地域と,地域での指定がなく出身校で行うなど、地域によって異なります。教育実習の事前指導の中で、それぞれの出身地域に合わせた指導を行います。

心理学科

  • 日本女子大学の心理学科にはどんな特色がありますか?

    本学の心理学科は設立以来、心理学の基礎から臨床(人間関係)まで全ての領域をカバーすることを意図して作られているため、基礎心理領域・臨床心理領域ともに充実しており、バランス良く学ぶことができるという点が特色です。
    人間関係の心理学の領域では人格心理学、臨床心理学、社会心理学など対人的な心理学の問題を中心におき、人間の心の問題を深く掘り下げます。また、実験演習や臨床実習・現場見学も行います。
    基礎心理学の領域では、認知、発達、比較、視知覚、聴覚、生理などの伝統的な基礎心理学の教育を行うとともに、情報科学やプログラミングなど新しい分野の修得も目指しています。
    基礎系を専門に勉強したい人は勿論、将来臨床系に進もうとする場合もまず人間の心についての見識や可能性を広げるため、1年次から実験実習や臨床実習によって、基礎系と臨床系双方の勉強が同時に可能なカリキュラムが組まれています。

  • 実験や演習について、詳しく教えてください。

    1年次、2年次にわたり、基礎心理学の実験と臨床心理学の実習とを受講します。1年次の心理学研究法では、知覚・認知領域の面白いテーマを題材にして、発表と討論形式(演習と呼ばれています)で、心理学とはどんなものかを学びます。また心理学実験1では見えの不思議さを実感できる錯視実験や、動物の行動観察、知覚、記憶などの認知的機能について学びます。2年次の心理学実験Ⅱでは抱き人形を使ったタッチの実験、コンピュータを使った質問紙調査の分析などの社会関係や発達をめぐる観察や実験、パーソナリティに焦点をあてた各種心理検査の実習などを行います。実験実習の時間や内容は、幅広い分野に渡っています。小グループでの授業のため他の学生と協力し、課題ごとにレポートを提出します。

  • 心理学科では実験のため動物の飼育をしていると聞いたのですが、何を飼育していて、どんな実験をしているのですか?

    本学では女子大学では珍しいとされるラットを飼育し、そのラットを用いた行動観察実験も行われています。
    『ラットスタッフ(正式名称:RRA)』という係があり、比較心理学のゼミの皆さんと共にラットのお世話をしています。動物の心理に興味がある人や、動物好きな人はぜひラットスタッフになって、その成長や行動を観察してください。

  • 統計や分析に関するカリキュラムはどのようなものがありますか?また、パソコンを自由に利用できる環境ですか?

    心理学に必要な統計や分析を学べるカリキュラムになっています。1年次から「心理学統計法」を学びます。実際にPCに触れながら学んでいくため、初心者でも大丈夫です。さらに2年次以上は中級~上級クラスとして「心理学統計実践Ⅰ、Ⅱ」でより詳しく統計に触れていくことで、卒論に必要な分析力を身に着けていきます。これに加えて、「質問紙調査法」では卒論で使用することが多い質問紙について段階的に学んでいくことが出来ます。学内にはコンピューター演習室が複数あり、統計ソフトが入っているPCも設置されており空いている時にはいつでも使用できます。またキャンパス内はWi-Fiが整備されており、自分のPCの接続も行えます。大学のメディアセンターからノートPCなどの機器を借りられるほか、心理学科でも貸し出しを行っています。

  • 犯罪心理学を学ぶことはできますか?

    選択の専門科目として司法・犯罪心理学を3・4年次で学ぶことができます。また、知覚認知心理学や社会心理学でも、目撃証言や記憶の歪みなど犯罪心理学に関わる内容を学ぶこともできますので、様々な心理学専門科目を履修すると良いでしょう。

  • 心理学科で取得できる資格は何ですか?

    認定心理士、社会教育主事、司書、児童指導員、博物館学芸員、児童福祉司、社会福祉主事、社会調査士、日本語教員養成講座などの資格を取ることができます。また、大学院に進学し指定の科目を履修すると公認心理師(国家資格)、臨床心理士、臨床発達心理士の受験資格が取得できます。

  • 実験やレポート作成などがあり忙しいようですが、サークル活動やバイトはできますか?

    1、2年生の実験演習ではレポートが2週間おきにあり、最初はとても大変ですが、達成感が得られる上、その後のレポートや卒論を書く際においてもとても役立つ内容を学べます。週に1回の実験日には帰りが遅くなってしまうこともありますが、みんな時間を作ってサークル活動やアルバイト、ボランティア活動などしているようです。3年生になると、かなり自由な時間が作れます。

  • 「公認心理師」や「臨床心理士」になるにはどうしたらいいでしょうか?

    「公認心理師」になるには大学で法に定められた指定科目を履修したうえで、①大学院で実習を中心とした指定科目を履修する。あるいは、②法に定められた「特定の施設」で2年以上の実務経験を積むことで、国家試験の受験資格が得られます。
    「臨床心理士」になるには、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の認定した臨床心理学系の指定大学院の修士課程(学部を卒業してから2年間)を卒業し、試験を受けます。指定大学院には「第1種」「第2種」「専門職大学院」3種類あり、第1種と専門職大学院は大学の中に付属の心理相談室・カウンセリングルームなどを持っていて、そこでカウンセラーとしての実習ができるため卒業すると直近の試験が受けられます。

  • 日本女子大学の心理学科では「公認心理師」や「臨床心理士」資格取得のためのカリキュラムはどうなっていますか?

    本学心理学科及び大学院の臨床心理学領域は、国家資格である公認心理師養成のためのカリキュラムに対応しています。ただし、学部での指定科目のうち実習の履修には人数制限があり、その人員は選考によって決定します。
    また、臨床心理士に関して日本女子大学大学院の臨床心理学領域は、日本臨床心理士資格認定協会の第1種指定大学院となっています。

  • 「公認心理師」や「臨床心理士」になるための実習はどのようなものですか?

    本学心理学科では、公認心理師の学部における受験資格を得るために、保健医療、福祉、教育、司法、産業の5つの領域のうち保健医療、教育、司法の3領域の施設での実習を行っています。見学実習の他、教育領域では2~6か月程度の長期の実習も行い、子どもたちや教員との関わり、スクールカウンセラーの仕事内容について体験的に学びます。実習の事前指導、事後指導(個別)を丁寧に行い、実習のサポートを行っている他、実習報告会も実施します。
    また本学大学院臨床心理学領域では、公認心理師及び臨床心理士の受験資格を得るために、必要な実習科目を設けています。実習は学内外の施設で行います。学内実習では、大学併設の心理相談室において、ロールプレイや試行カウンセリング、インテーク面接を経て、ケースを院生が担当します。専任教員から各回きめ細やかな個人スーパービジョンを受けることに加え、グループスーパービジョンへの参加も義務付けられています。学外実習では、公認心理師の5つの領域(保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働)のうち異なる3領域をカバーできるように構成されています。特に医療機関では、全員が医師の陪席や初診受付などを週1回、1年間行うことが原則になっています。

  • 「公認心理師」「臨床心理士」の仕事について教えてください。

    「公認心理師」「臨床心理士」の活躍分野は、教育、医療、福祉、司法、産業など多岐にわたっています。仕事の内容としてはカウンセリング(心理療法)、障害児の治療教育、心理査定、コンサルテーション、子育て支援などです。職種としては、家庭裁判所の調査官・警察の心理職・児童相談所の心理職などの公務員、教育研究所の教育相談員、 小・中・高等学校のスクールカウンセラーや大学カウンセリングセンターのカウンセラー、病院・クリニックのカウンセラーやデイケアのスタッフ、子ども家庭支援センターのスタッフ、民間のカウンセリングセンターのカウンセラーなどです。むろん、臨床心理学の研究・教育職を目指す人もいます。

  • スクールカウンセラーになるためにどんな資格が必要ですか?

    自治体や学校によって異なりますが、東京都公立学校スクールカウンセラーの応募資格では、公認心理師、臨床心理士、精神科医、大学教員のいずれかであることが条件とされています。なお、教職資格は必要とされておりません。

  • 大学院への進学状況について教えてください。

    本学大学院をはじめ、多くの国立大学や医療系大学大学院などに毎年10名以上が進学しています。
    特に本学大学院には「公認心理師」「臨床心理士」を目指す臨床系の学生や基礎系の研究者を目指す学生も進学しています。

  • 心理学を生かせる仕事は一般企業などにもあるのでしょうか?

    一般企業においては、新製品開発や市場調査といった仕事が心理学に関係しています。人間工学的なデザイン・機能を備えた製品を開発するためには基礎系心理学の知識が必要とされ、また市場調査には消費心理学という学問が密接に関わってきます。さらに、製薬会社の研究職や企業の人事問題を扱うポストなど、幅広い分野に心理学の需要があります。しかし、一般企業の採用はあくまでも[総合職][一般事務][企画・営業][SE][調査]といった分類になりますので、学部卒でただちに希望の部門に配属されるかどうかは分かりません。

2022年7月更新