被服学専攻での学び
被服学専攻は、「被服」の各分野における理論を基盤としつつ、より創造的、実践的な研究能力を備えた人材を育成することを目指しています。被服学分野の専門的な学びや研究を通して、産業界や研究・教育機関、検査機関などでプロフェッショナルな人材として活躍できる能力を身につけることができます。
被服学専攻の各研究分野では、繊維や素材、染料・加工処理剤の構造や性能、衣服の取り扱いなどに関する物理化学的研究、体型や衣服の形態を三次元的にとらえた構成学的・人間工学的研究、衣服内環境や着心地に関する生理的・心理的研究、衣服の流通消費に関する社会科学的研究、衣服の美的価値や歴史を探究する文化的研究などが行われています。さらに、これらの分野をまたがった分野横断的研究を実施できることも本専攻の特徴です。
取得可能資格
中学校・高等学校家庭科教諭専修免許を取得することができます。また、大学や大学院において学んだ被服学分野の知識を踏まえて、(一社)日本衣料管理協会認定の繊維製品品質管理士(TES) を受験する大学院生もいます。
修了後の進路
二年間に学んだ専門的な知識やスキルを糧に民間企業の研究部門、中学校・高等学校、検査・研究機関などで活躍しています。さらに、博士課程を修了した場合には博物館・美術館の学芸員や大学・短大における被服分野の教員として活躍することもできます。また、専門的な技術や知識をより深めるために、海外の大学等で学ぶ学生もいます。
キャリアパスの例
- 被服学系大学卒→被服学専攻修了→民間企業研究部門
- 被服学系大学卒→被服学専攻修了→検査・研究機関
- 被服学系大学卒→被服学専攻修了→中学校・高等学校
- 被服学系大学卒→被服学専攻修了→人間生活学研究科生活環境学専攻修了→大学・短大教員
- 大学卒→被服学専攻修了→人間生活学研究科生活環境学専攻修了→博物館・美術館学芸員
- 大学卒→被服学専攻修了→人間生活学研究科生活環境学専攻修了→留学
大学院修了後の主な就職先
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民間企業
ヨネックス、蛇の目ミシン工業、花王、東レ、オリエンタルランド、エドウイン、アンビデックス -
中学校、高等学校
公立学校の教員( 埼玉県、石川県)、日本女子大学附属高等学校、頌栄女子学院高等学校、 白百合学園中学高等学校、麹町学園女子中学高等学校、平塚学園高等学校、京都西山高等学校、昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校 -
大学、短大
日本女子大学、山野美容芸術短期大学、屏東技術学院(台湾)、鳴門教育大学、名古屋女子大学、一宮女子短期大学、淑徳短期大学、福島大学、杉野女子大学、和洋女子大学、目白大学 -
検査・研究機関、その他
日本繊維製品卸検査協会、ボーケン品質評価機構、東京都立産業技術研究センター、宇宙航空研究開発機構、日本規格協会、地方公務員
以上