国語科

言葉を理解し使いこなすことは、その人の人生を豊かなものにするという信念のもと、授業を進めています。思考し表現し、読み解く力を持った、豊かな日本語の使い手を育てたいと考えています。

本文の重視

大きな特徴として、現代文や古典作品における本文の扱い方があります。

現代文

ダイジェスト版での授業を極力避け、長編小説、長い評論文全文を授業で読みます。夏目漱石『こころ』、大岡昇平『野火』等いずれも各自文庫本を購入して、授業で丹念に読み進め、最終的には、作品論、作家論へと結びます。

古典〔古文・漢文〕

素養のレベルでは博学をよしとしています。高校生の時期に、分野に偏らずかなり高度な知識を習得することは、将来どのような専門分野に進むにしても、大切なことだと考えているためです。中古ならば『源氏物語』、近世では浄瑠璃や西鶴、秋成他広範な作品を、漢文では『史記』の、いずれも原文の味読が出来る力を育成します。

表現力の育成

書く力、話す力を育てるため、作文や発表の機会を設けるなど日常授業の中で工夫をしています。県の文芸コンクールでは、詩・短歌・俳句・小説の四部門で全校から集まる数百編を超える作品を校内選考の上、応募し、例年際立って優秀な成績を収めています。最近十数年間をみても、さまざまな賞を受賞しています。