地歴公民科

日本社会のさらなる国際化と情報化の時代を迎え、幅広い視野に立って多種多様な価値観を相互に尊重し、多角的で真摯な国際理解をはかるとともに、昨今の真偽が入り乱れた情報過多の激流の中で翻弄されることなく、物事の本質を見極めて的確な情報処理能力を身につけるように下記の授業を設定しています。このカリキュラムを通じて、基本的な 知識を着実に理解・習得した上で、生徒自らが主体的に課題を発見して追究していくことのできる自己学習能力を養い、 資料の収集力・読解力・観察力をはじめ思考力や論述力などの能力を身につけることにより、未来社会の担い手として自発的に対処・対応できる人間を育成します。

地理

必修「地理総合」では、国名・地名などの基本的な地理情報を習得し、統計資料や地図に表れている変化や分布などの特徴を読み取る力や、知り得た情報を図表にして表現する力を養います。さらにそれらを土台にして、自然環境・産業・文化などのテーマから世界や日本の諸地域に関する理解を深めていきます。選択科目では地理学習の総まとめとして、現代世界における諸問題への関心をより高めるとともに、幅広い視野に基づいて多様な地理的事象を観察し、客観的な分析や判断ができる能力を育成します。

歴史

必修「歴史総合」では、16世紀以降の世界について日本史と世界史を一体化して理解します。特に「近代化」「民主化」「国際化」という三つの観点から歴史を考察し、多角的な視点から多種多様な価値観の存在を尊重する姿勢を養い、過去から学び得たことに基づいて現在の諸課題に取り組み未来を築き上げていく力を養います。選択科目では各時代・各地域の学習を通じて、現在の日本が抱えている諸問題の歴史的経緯を理解し、現代の世界が直面する諸問題に対して歴史的背景の理解を深めることを目指します。

公共・政経

必修「公共」では、身近な政治・経済問題を取り上げながら、基礎的事項を着実に理解した上で、時事的な問題にも触れることにより、現代社会を社会科学的な見地から分析し、理想的な将来に向けての方向性を自分なりに組み立てられる能力を育んでいきます。選択「政治・経済」「時事問題」では、現代日本や国際社会における政治・経済の諸課題に関する学習を発展的に深めて、問題解決に資する思考力や判断力を養います。

倫理

必修「倫理」では、「自分とは何か?」「人間とは何か?」という主題について、自己認識の確立を目指します。単に過去の思想史を学ぶだけではなく、哲学者たちが取り組んできたテーマについて、自分自身に問いかけて考えを深め、それを言葉や文章にして表現する機会を多々設定しています。世の中の物事・事象をその根本から考え抜き、よりよい「生」に結び付けて活かしていく哲学本来の知的な楽しさの初歩を味わえる授業を展開します。