高等学校長の言葉

 校長 中田 大成
校長 中田 大成

本校の卒業生は、「芯が強く、臆することなく自身の考えを述べることができる」と評されることが多々あります。これは、創立者・成瀬仁蔵が掲げた「自学自動」の教育方針や三綱領のうち、「信念徹底」「自発創生」の理念を追求してきた教育の成果であると自負しております。

「正義とは何か」「信頼とは何か」といった哲学対話、あるいは格差問題をはじめとする社会課題への討議を真摯に繰り返す中で、生徒たちは自らの思考や行動の指標となる価値観・倫理観を養います。また、広々とした空間とゆったりと流れる時間の中で、心ゆくまで好きなことに没頭する体験は、生徒たちに自らの天賦の才を自覚させます。その結果、内からあふれ出る力を感じ、それを糧に、独自の価値を創造し、自信を持って表現する力を獲得していくのです。

「共同奉仕」は、日本で初めて教育現場に導入された伝統ある自治活動によって育まれます。生徒全員が主体となり、対話と試行錯誤を繰り返しながら運営するこの活動は、まさに現代が求めるコミュニケーションやコラボレーションの訓練の場です。

伝統ある教育方針や三綱領は、時代を経ても色褪せることなく、今を生きる生徒たちの輝きの中に鮮やかに再生されています。