Vol.14

森岡さんへ

 おしゃべり好きでいつもニコニコ顔の森岡さんが、社会に出て活躍しているということを聞き、嬉しく思います。

 数学の再試の話も今は笑い話ですが、担任として再試該当者に伝える時にはかなり怒りの気持ちがありましたよ。「再々?再々々?何回目よ!いい加減合格してよ!!」伝える側の先生もわからなくなるくらいでした。できるまで諦めずに取り組む経験は、今活きていると信じています。
森岡さんは、中学時代は図書委員として活躍していましたね。読書会で扱う本を何にするか決めたり、読書会では司会をしたり、楽しく活動していたことを思い出します。全員で同じ本を読んでさまざまな思いを共有するという経験は、貴重なものです。自分では気付けなかったことを発見できる楽しさがありましたね。一方で、本に興味がない子たちをどうやって巻き込んでいくか、かなり苦労したことと思います。そうやって頑張っている姿は、周りの生徒たちにも伝わっていました。お友達に助けられたり、逆に励ましたり、中学時代のさまざまな活動の中で良い友人関係を築けたのではと思います。
 また、歴史好きだったことも印象に残っています。特に戦国時代がお気に入りだった記憶があります。その関係の方へ進むのかなと思っていたのですが、「理系と文系のハイブリッドのような仕事」をしているということで驚いています。良い記事を書くために、取材前の下調べなど見えないところでも手を抜かず努力を重ねている姿は、中学時代の何にでも一生懸命に取り組む姿と重なります。
記者というのは、社会の進歩が速く伝える側も日々新しいことを学びながら速いスピードで情報を提供していかなくてはいけないという過酷な仕事という印象があります。そのような中でも「これぞ森岡麗の記事!」という貴女らしいものを私たち読者に届けてくださいね。これからの更なる活躍を祈っています。

理科 大越