Vol.10

松島さんへ

 あなたが十月祭の行事委員長になった年は21世紀の幕開けの年、私たちの学校の記念すべき創立百周年の年ということもあり、新たな道を開拓すべく『FRONTIER』という基本方針でスタートしました。やる気満々でスタートした委員会でしたが、様々な企画が中学生という制約の中でなかなかOKが貰えず、委員会と先生方との狭間に立ってきっと悩んでいたに違いありません。それでも委員会をまとめ、大事な仲介役として冷静に対応してくれた姿を覚えています。校内の展示をたくさん回ってもらおうと考えたスタンプラリーや、生徒会総務VS教員とのディベートの企画は、形を変えながら今でも引き継がれています。

 剣道部員で体力もあり、運動会では応援団長として3学年の縦のクラスをまとめて活躍し、いつでも本当に頼りにされる存在でした。優勝目指して一致団結するときも周囲に対する配慮ができる人でした。そんなあなたが女子大を卒業後、ぴったりのお仕事である客室乗務員として活躍するようになったこと、毎年3年生のキャリア教室の講師として戻ってきてくれることも、とても嬉しいことでした。

 あなたに話したことはありませんが、いつか空の上であなたに会えるかもと期待しての飛行機利用がさほど多くはない私ですが、いつもBLUEの翼を利用するようにしているのです。コロナ禍でまだまだ厳しい時代だと思いますが、「どんな時も誰かのために全力を尽くしていた」松島さんならきっと大丈夫!新しいアイデアを打ち出して、この危機を乗り切っていくことでしょう。これからも応援していますね。

技術・家庭科 鈴木