Vol.01

源川さんへ

卒業式の日
卒業式の日

本校HPの新しいコーナーにトップバッターとして登場してくれたのは、今春から法学部政治学科の大学院に進むことが決まった大学卒業間近の4年生、源川さん。
中学校・高等学校共に、生徒会議長・自治委員長として、常に自治活動のリーダーでした。源川さんを一言でいうと「しなやかな人」です。中学時代の国語のテストでは、いつも最後の大問に全身全霊をかけ、こだわりの答案を仕上げてきました。答案からは、点数の為ではない納得するための追究心が伝わり、思索の深まりが感じられたものでした。毎回の模範解答答案を仲立ちにして理解を深め合った友もいるほどです。そしてこの学び合い刺激し合う交流は、しばしば本校の生徒たちに見られる姿でもあります。
彼女の代表委員会での司会は、柔軟で優しく丁寧な進行ぶりで、憧れた下級生も沢山いたように記憶します。嬉しかったのは、中学での経験を繋ぎ高校でもしっかり自治委員長を務めたことだと伝えると、大学でもファッションサークルでの代表を引き受け、国立博物館でファッションショーを開催したことに話が及びました。彼女は言いました。「やるかどうか選択に迷ったら、やってみる。困難な道をまずは選びたい」と。彼女の「よし、やろう。引き受けていこう」という精神こそ、人生を拓く強い心の鍵になるのだと、笑顔の彼女を仰ぎました。
本校生徒は、この「よし、やろう。引き受けていこう」精神で、しなやかに自分を育てながら、周囲と繋がり、世界と繋がっていくのです。そういう精神が彼女の中高生活で大きく花開いたとしたら、これほどこの「未来のワタシ」のトップバッターにふさわしい人はいません。きっとこれからも沢山のことを引き受けながら、忙しく苦労し、興味深い道を拓いていく源川さんでしょう。楽しみです。

国語科 椎野