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2024/09/25

  • 未来のワタシ

Vol.19「One for All!All for One!」

  • 中学生 ミュージカルクラブのワタシ
    中学生 ミュージカルクラブのワタシ
  • 現在のワタシ
    現在のワタシ

 私は卒業生ですが、今は性別を男性に変更し、男性として企業に勤めております。
 世の中の大半とは少し違う生き方をしているかもしれませんが、今の私がいるのは、この学校での学び、生活、出会いがあったからといっても過言ではありません。
 卒業生として伝えたいことは、下記3点。
 ①勉強も行事も部活も楽しんで全力で今を生きてほしい
 ②出会った友達は一生の宝
 ③三綱領は社会に出ても役に立つ
 この3点を伝えたい理由となる、最高の友人たちと出会った学生生活、そして今感じることを書かせていただきます。

◇中学校生活
 部活はミュージカル部に所属し、全ての行事に全力投球していました。毎年応援団に所属し、3組応援団長も務めました。競技ごとに3組全員が笑って、泣いて、抱き合って喜んで…皆が本気でグランドに立っていたことを鮮明に覚えています。そして、ミュージカル部としては数々の公演をしてきましたが、スポットライトを浴び、大きな拍手に包まれたあの景色は一生忘れられません。今、ミュージカル部の仲間が声を揃えて言うのは"もう一度あの舞台に立ちたい"です。自分達で考えた舞台を、最高の設備が整った大ホールで披露する経験はなかなかできることではありません。大ホールに限らず、環境・経験全てがこの学生生活でしか味わえない、かけがえのないものだったということを大人になってから実感しています。

◇社会人になって
 三綱領は働く上で非常に重要な教えだったと感じています。正直、社会人は思っていたよりも大変でした。でも12年働き続けることができたのは3つの教えによる私自身の信念の強さがあったからだと思います。そして、もう一つ、友達がいたからです。もちろん日本女子大以外の仲間にも恵まれていますが、家族のように学生時代を過ごした友達は、どんなに時間が経ってもよき理解者であり、元気の源となってくれます。性別を変える選択をした際、女子校出身ということに関して、周りの目を気にした時期もありました。が、学校で過ごした時間や仲間を無かったことにはできない、という思いもあり、胸を張って日本女子大附属出身だということを開示して生きています。
 今でも沢山の同級生・先輩・後輩と交流がありますが、20年経っても色褪せぬ思い出を語り合えることはとても幸せで、当たり前ではないことだと思います。ここで出会った仲間は一生ものです。私たちの青春を常に見守ってくださった先生方、そして学校に通わせてくれた両親にこの場を借りて御礼を伝えたいです。
 そして、学生の皆さんには"当たり前を当たり前と思わず感謝"という言葉をお伝えし、この文章を終えさせていただきます。


58回生 藤谷弥生 

(サントリー株式会社)