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2024/01/15

  • 未来のワタシ

Vol.15「私が副業バンドマンになれた理由」

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 私は現在、人材紹介業界で転職エージェントとして働く傍ら、”Penthouse”というプロのバンドのボーカルとしても活動しています。大学を卒業し、就活を経て人材業界に就職したのですが、大学時代の友人の誘いで6人組ツインリードボーカルのバンドを始め、2021年11月にメジャーデビュー。二足の草鞋を履くこととなりました。

 元々人前でパフォーマンスをすることは好きでしたが、それを確信に変えたのは、間違いなく中学のミュージカルクラブでの活動でした。
 最初は興味本位で覗いただけでしたが、仮入部の時に先輩たちの熱量と実力に圧倒され、一瞬で入部を決めました。そこからは練習を重ねれば重ねるほど、ミュージカルの虜になっていきました。オーディションでは友達と本気でぶつかり合い、勝てば喜び、負ければ泣いて悔しがり…。中学3年で初めて主役を勝ち取り、舞台上で一人で歌い上げた時には、大ホールを包み込むような拍手を頂きました。その時、 “私は生涯、誰かの前で歌を歌う人間でありたい”、と強く思ったことを今になっても思い出します。仲間たちと切磋琢磨して幾つもの舞台を作り上げた経験は、私にとって宝物であり、何物にも変えがたい自信につながっています。

 パフォーマンスだけではなく、自分の人間としての根幹を作ってくれたのも、日本女子大学附属中学校でした。勉強の面白さを知り、部活の行き帰りの電車の中、部活が休みの日は最終下校時間まで校舎に残り、それでも足りない時は駅の待合室で、友達と夢中になってテスト勉強をしたのも懐かしい思い出です。特に国語が好きな教科でしたが、作品の登場人物の発言から、その感情を思考し、自分の言葉にした経験は、現在の音楽活動における創作にも間違いなく影響を与えていると思います。

 日本女子大学附属の先生方は、生徒の考え方を決して否定しません。だから、生徒たちは自由に想像を膨らまし、発言することができるのだと思います。そして、それは生徒同士であっても同じです。お互いの考え方や好きなものを尊重し、否定しません。それは当たり前のように思えて、社会に出てみると実はとても特別なことだったのだと今になって感じます。だからこそ、中学時代の友人との関係はかけがえなく、今でも唯一無二の友人も多いです。
 また、日本女子大学附属は“自治”の精神をとても大切にしています。自ら考え、自ら行動し、自ら治める。それは社会に出てからとても大切な考え方だと気付かされました。人生の節目で決断をしなくてはならない時、誰かに頼るのではなく、己に問い、答えを出す。それを教えてくれた母校のお陰で、夢を叶えた現在の私があります。

62回生 大島 真帆
株式会社リンクアンドモチベーショングループ/Penthouse(バンド名)
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