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2023/01/24

  • 未来のワタシ

Vol.09「行動に移す力を得て」

  • 中学生のワタシ
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  • 現在のワタシ
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 日本女子大学附属中学校を卒業して感じることは、自ら考える力、そして行動する力が身についたということです。

 本校は生徒の自治活動が盛んであり、私も本校の文化祭「十月祭」の副委員長を務めました。十月祭のテーマを自分たちで決め、そのテーマに則った企画をたて、校内に装飾を施しました。テーマを決めるだけではなく、テーマをもとに行動するところまで、自分たちを中心に行うことができました。
 行動する力は、自分の考えを自分の中だけにとどめずにアウトプットをする力ともいえると思います。授業の中では話し合いやスピーチが多く、アウトプットする力は日々の学びのなかで培われた力のように思います。特に国語の授業では、本を1冊読み、時代背景を学び、時には現地を訪れてその場所で知識を蓄え、イメージを膨らませて、そしてその本の作者の意図を考えます。定期テスト前には友人と帰宅する時に、通学路で作者の意図や考えを話し合い共有しながら歩いていたことを今でも覚えています。このように自分の考えをアウトプットすることを自然に行っていました。そのときに濃い時間を過ごした友人とは卒業した今でも交流があります。

 私は現在、駅舎などの改良工事を監理する仕事をしています。安全に作業ができているか、品質は良いか、スケジュールに遅れはないかなどを管理します。私一人で、大小さまざまな規模の工事を同時に10箇所以上監理しています。数多くの工事を同時に担当するため、どの現場も円滑に進むように仕事を進める工夫として、自分が今何をすべきで、他者に何をお願いすべきか、優先順位を考えて行動に移すことを心がけています。行動に移すまでのスピード感が求められるこの仕事において、学生時代に鍛えられた行動力が生きていると感じます。まだまだ知識も経験も乏しく間違えてしまうこともありますが、それでも歩みを止めず、一つ一つ着実に経験を積み重ねて自分の行動力をもっと磨いていきたいと思います。

66回生 藤巻 優理
JR東日本