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2025/10/28
- 教員リレーエッセイ
【10月】探究する学びの楽しさ~タヌキを追いかけて~
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生成AIがつくった親子タヌキのイラスト -

アライグマ -

ハクビシン
私はリレーエッセイを担当するのはこれで3回目。2018年4月はタヌキを紹介し、子どものタヌキを撮影したいと書き、2回目の2022年1月にはアナグマを紹介、このときもまだ子どものタヌキは撮影できていませんでした。あれから3年が経過しました。結果は・・・残念ながらいまだに撮影できていません。キャンパス内で繁殖をしていないのか、私のカメラの仕掛ける位置が悪いのか、校務の忙しさにかまけて撮影をサボったつけがきているのか。後者であると信じたいです。
子どものタヌキを見たいあまりに、生成AIにて「親子のタヌキの画像を作って」と指示して図をつくらせました。生成AIよ、おまえもか。しっぽが縞々なのはアライグマの特徴であってタヌキではありません。このフェイクは世の中に溢れかえっており、正しいタヌキの知識をみんな身につけてほしいなと思うばかりです。
さて、タヌキを追いかけて調査する中で興味深い事実を知ることになりました。
タヌキの住み家の候補地として、物置として利用している空き家の床下に目を付け床下換気口の出口にカメラを仕掛けたところ、タヌキ以外にもハクビシンやアライグマ、アナグマも利用していることが分かりました。分かりやすく言えば、1つの床下で複数の動物種がルームシェアしているようです。これには大変驚きました。床下の構造がどうなっているかまでは分かりませんが、論文を調べていくとどうやら同一空間を共に過ごすこともあるようです。どのように一緒に暮らしているのでしょうか。時にはケンカもするのでしょうか。生活のようすを考えてみるだけでもワクワクします。
好きなことをただただ探究していく中でも多くの発見があり、日々の生活に彩りを与えてくれるのが本校の自然豊かなキャンパスの良さです。私はこれからもタヌキを追いかけ続けます。教員自身が学び続ける姿を見せることで、学ぶことの楽しさや大切さを生徒にも伝えていきたいと思います。