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2025/08/19
- 教員リレーエッセイ
【8月】夏休みといえば…

暑い暑い夏休みですが、皆様いかがお過ごしですか?
旅行や友達との外出など楽しいイベントが盛りだくさんな一方、大量の夏休みの宿題を果たして無事に終わらせることができるかと心配している小中高生の方々もいるのではないでしょうか。我が家でも子どもたちはそれぞれ宿題のラインナップを見ては、「大人は宿題がなくていいなあ」などと愚痴をこぼしています。
そんな我が子たちを見ていて、ふと自分が学生時代にやって楽しかった夏休みの宿題を1つ思い出しました。それは高校地理の旅行計画を立てるという課題でした。細かいテーマは忘れてしまいましたが、色々な条件をクリアしながら実現可能な国内旅行の計画を立てるというものでした。行きたい土地についての情報・交通機関・費用等を地図やガイドブック、JR時刻表を使って1つ1つ調べていくので作業には莫大な時間がかかりましたが、その間に本当にその地に旅行しているような感覚になり、とても楽しかったことを覚えています。地図を見ていると周辺の地形の面白さに気付き、いつの間にか全然関係のない地域まで眺めていることもありました。また時刻表で所要時間を計算していると、地図上の距離感が急にリアルに感じられるようになって、自分の頭の中に旅先までの景色が浮かぶような興奮を覚えました。今はAIに聞けば理想の旅行ルートを何秒かで提示してくれる時代ですから、こうやって何日も使って行程を考える必要もないでしょう。しかしあの時夏休みの数日間、頭の中で寄り道をしたり想像したりしながら旅した楽しさは今でも忘れられませんし、とても豊かな時間だったなと感じています。調べること、知ることの楽しさを味わった瞬間だったのかもしれません。
この夏は皆さんも日常の忙しさから離れて少しのんびりする時間もできるのではないでしょうか。夏休みの自由研究をじっくり楽しめたらなによりですし、宿題が無事終わってから「アプリで手早く検索」の生活とは正反対の「ムダ」と思える時間を楽しむ、そんなひとときが持てたらいいですね。