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12月13日（土）、本校の西生田成瀬講堂にて、第62回音楽会を開催いたしました。

1年生から3年生まで学年全員が舞台に上がり、合唱とバイオリンの演奏を披露しました。また、コーラスクラブ、弦楽合奏クラブはクリスマスにちなんだ楽曲を演奏し、日頃の練習の成果を発表しました。

最後は本校伝統の、ヘンデル作曲オラトリオ「メサイア」の3年生の合唱と弦楽合奏クラブによる合奏でした。華やかな「ハレルヤコーラス」は会場全体が起立して聞き、大きな拍手に包まれました。

生徒挨拶

　皆さま、本日はわたくしたちの音楽会に足を運んで下さいまして、ありがとうございます。生徒を代表して、心より御礼申し上げます。

　わたくしたちはこの日のために、日々の限られた時間の中で仲間との繋がりを強めながら、互いの声に耳を澄ませ、少しずつハーモニーをつくってきました。練習が始まった頃は、音程が揃わなかったり、テンポがずれてしまったりと、思うようにいかないこともたくさんありました。それでも、先生方のご指導やパートリーダーの支えのおかげで声がまとまり始め、教室いっぱいに響きが広がった瞬間には、仲間との距離がぐっと近くなったように感じました。音楽は、ただ音を出すだけではなく、心と心が触れ合う時間なのだと改めて思います。一人では生み出すことのできない響きが、誰かと声を合わせることで形になる。その温かさを、今日また感じることができました。
　3年生にとって、この音楽会は中学校生活の締めくくりでもあります。行事のたびに歌い、一緒に悩んだり笑ったりして過ごした3年間は、振り返るほどにいとおしく思える、尊い日々でした。音楽室に響いた音、励まし合った声、小さな失敗にみんなで笑ったこと。そのすべてが今でも鮮やかに思い出されます。当たり前のように過ぎていった一日一日が、本当はどれも特別で、大切な時間だったのだと、今になって強く感じています。ここで築いた絆や思い出は、この先の道を歩むわたくしたちの支えになってくれるはずです。
　1・2年生の皆さん。この音楽会は、長く受け継がれてきたわたくしたちの学校の大切な伝統です。音楽を奏でることだけでなく、仲間を思いやる気持ちや、人の声にそっと耳を傾ける姿勢、そして一つのものをみんなで作り上げる喜びを、これからも大切にしてほしいと思います。皆さんがこの伝統を受け継ぎ、さらに美しい響きを奏でてくれることを、心から願っています。

　そして最後に、日々温かく導いてくださった先生方、どんな時も支えてくださった保護者の皆さまに、深く感謝を申し上げます。今日の音楽会が、皆さまの心に柔らかな余韻として残り続けますように。わたくしたち3年生は、この思い出を胸に、それぞれの道で新たな一歩を踏み出してまいります。本日は本当にありがとうございました。