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2025/04/08
- 校長より
「みどりの風の 吹くところ」(2025/04/08)
数年来、春休み中に盛りが過ぎてしまうことの多かった桜ですが、昨年に引き続き今年も、生徒たちの登校を待っていてくれたかのように、校内を薄桃色に染めています。
今日は始業式が行われました。例年のように、クラス替えのあった2年生は朝から大盛り上がりです。生徒たちのにぎやかな声が響き渡り、学校は彩り豊かに輝き出しました。いよいよ2025年度が始まります。
新しい学年になるにあたって、「何か新しいことにチャレンジしてみよう」という気持ちになる方は多いと思います。しかし「やりたい」という前向きな意欲からというよりも「やらねば」という義務のような焦燥感に駆られる人もいるかもしれません。周りの人がきらきらとした目をしながらいろいろなことに取り組んでいるのを見て、「私も…」と急かされるような気持ちになってしまうこともあるでしょう。
今日の式典で、生徒会総務の議長がとても素敵なことを発表していました。「何もかもを新しくする必要はない。個人としても学校としても、昨年度から努力していることや良い取り組みを継続しつつ、さらに良いものを目指す向上心を持って、挑戦と反省を繰り返して成長していけばよいのだ」と。とても心強く、励まされる言葉でした。
また、彼女は「集団の力」についても述べていました。「一人ではできない挑戦も、共に頑張る仲間がいれば踏み出せるし、その先の経験や大きな成長も得られる」こと。「完璧でいることを目指して無理をする」のではなく、「好きなことも得意なことも異なるからこそ、互いの力を結集させることで広がる世界がある」ことを知る大切さについてなど、聞きながら思わず何度も頷いてしまいました。生徒達のこうした言葉は、たくさんのことに気づかせてくれます。学校は生徒が教員から学ぶだけでなく、私達教員も生徒達から多くを学んでいるのです。
新たな風を運んできてくれる81回生の皆さん、明日の入学式でお会いできるのを楽しみに待っています。
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