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2024/09/20

  • 校長より

「…just say, “Yes”」(2024/09/20)

 今週は中学2年生が3泊4日の東北校外授業に出かけています。一学年いないだけでこんなにも静かなのかと驚くほど学校の空気は違って感じられ、主のいない教室は心なしか「しょんぼり」して見えました。
 昨日、1年生は国立科学博物館に見学に行き、3年生は目白キャンパスで大学の先生方の講義を受ける日でした。文学部・理学部・建築デザイン学部・家政学部・人間社会学部・国際文化学部の6学部の講義の中から、自分の興味のある内容を2つ選ぶことができます。引率した私たち教員も分かれて聴講することができるのですが、どの講義もとても面白そうで2つに絞るのが大変でした。

 私は歴史が好きなので、世界とつながる日本を考える【長崎から鎖国を見直す】という史学科の講義も聴いてみたかったし、【最新のAI技術の動向】を学ぶ数物情報科学科の講義もとても興味深く、【マーケティングの視点から消費行動を考える】という被服学科の講義は生活を科学的に捉える面白さがあり、現代社会学科の【ゴジラとディズニーランドの歴史社会学】などはタイトルからして心惹かれてしまいました。
 迷いに迷った結果、建築デザイン学科の【自然災害に向き合うまちづくり】と国際文化学科の【ロミオとジュリエットの呪縛:テイラー・スィフトの「ラブ・ストーリー」が成し遂げていること】というちょっと刺激的なタイトルがついた講義の2つを聴講することにしました。

 「まちづくり」の講座では、過去の土地の使い方や地名が災害への備えのヒントになること、様々な場所で起こっていることを自分事として捉え考えていく姿勢が、結局は自分の身を守ったり幸せに繋がっていると教えて頂きました。
 テイラー・スィフトの歌から読み解く「女性のエンパワーメント」についての講義は、まさに女子大ならではの内容でした。家や因習に捕らわれず、いかに自身の力で幸せを掴み取っていくか。人生を考えていく上での大きなヒントを頂きました。N.ホーソーンの『緋文字』の話題になったときには、読んだことのある中学生がいたことも驚きでした(私は大学生になってから読みました)。

 講義は二つ共に中学生向きにアレンジされ、理解しやすくまとめられている上に、物事を探究することの面白さに触れる刺激的な時間となりました。学ぶとは、幸せで充実した人生を歩むためにこそあり、自分がどう在りたいかを常に考え続けることだと改めて感じた一日でした。

  • 成瀬講堂で篠原学長からお話をうかがいました
    成瀬講堂で篠原学長からお話をうかがいました
  • 広い教室で大学生気分を味わうことができました
    広い教室で大学生気分を味わうことができました
  • 建築デザイン学部のカリキュラムに生徒は興味津々でした
    建築デザイン学部のカリキュラムに生徒は興味津々でした